パオと高床

あこがれの移動と定住

海野一隆『地図の文化史ー世界と日本ー』(八坂書房)

2007-01-27 20:58:32 | 国内・エッセイ・評論
地図は面白い。地図の面白さは、それこそ、その面白さの分布で地図が描けるほどかもしれない。この本、図版をふんだんに入れながら、地域ごとに歴史的変遷を手際よくまとめていく。そして、その地図図版の面白さに絶対的な信頼を置いている。「どこに興味を覚えるか、その糸口は示しました」と語りかけてくるみたいだ。今の関心からいくと、仏教が描こうとした世界図は、何か、ある。それにしても、精緻さを増していく地図の変遷はなかなかだし、例えば、博物館などで見た世界図を思い出して、楽しかった。間宮林蔵や最上徳内ってすごいかも。
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