行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

小郡駅弁当撤退、広島駅弁当が引き継ぐ

2015年09月15日 | 駅弁

一週間前の鉄旅の話題を引っ張り続けているが、最後の番外編として旅の主食となる駅弁に触れておきたい。

今回も幾つか食べた駅弁の中で気がついたことが。新山口駅で購入した「SL弁当」。もちろんSLやまぐち号の運行に合わせ開発された駅弁で、昼どきを走る車内でも販売もしているため、多くの人が購入する人気駅弁である。
私は新山口駅で購入した物を車内に持ち込んだのだが、食べようとしてビックリ。製造元が「広島駅弁当」の表示がある。新山口と言えば「小郡駅弁当」のはずなのだが。ここも撤退?廃業?一人ガックリしてしまう。(「新山口」は、以前「小郡(旧小郡町、現在山口市)」と呼ばれ、山口線・宇部線の連絡駅として鉄道の町として発展した。)

後で調べてわかったことだが、この4月末で小郡駅弁当は駅弁事業から撤退し、広島駅弁当(広島市)が継承したそうだ。これで山口県の駅弁屋は無くなったことになる。
そういえば購入時、ホームのワゴンの中に「ふくめし」が置いてあったことを思い出して更に調べると、小郡駅弁当は、先に撤退した下関駅弁当・徳山駅弁当を吸収した上、両駅の名物駅弁を継続して販売していたとか。それを今回は広島駅弁当が引き継いだということだそうだ。

全国的に押し寄せている駅弁屋の撤退・廃業は寂しいことだが、引き続き現地で販売をしてくれる駅弁屋が現れるというのも頼もしい。そして実に以前のものと味も中身のレイアウトも、そっくりそのままに作ってあるそうです。ふくめしも買っておけばよかったなー。

(写真上:今回購入した「SL弁当」は、小郡駅弁当時代と全く同じ内容で調製してある。写真下:1975年の新幹線の博多延伸を記念して販売された小郡駅弁当の名物駅弁「鱒すし」は、一旦途絶えたものの30年後期間限定で復活。2005年購入時の貴重な写真)
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