行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

果たして高速道路は文化度を上げるか?

2009年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム

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一日中雨だったこの日、高速道路・日本沿岸東北自動車道の中条IC~荒川胎内IC間(9.7キロ)の開通式が、地元M市で開催され参加した。

式典には地元選出の国会議員や県知事はじめ、地元の市町村関係者などが出席し、次々に挨拶に立った。

高速道路不毛地帯の幹線道路として期待する声が…。機関病院への搬送時間の短縮や交流促進による観光事業の活性化など、その効果は絶大?確かに言えることではあるが、道路がないと「文化的生活が営めない」とはちと言い過ぎでは?

この区間の事業費は約300億円、同区間を一般道を使う場合と比較すると5分間の短縮。計算しやすい数字になるが、1秒間で1億円の巨費が投じられている。まあ、開通後の通行台数がどれほどなのかが問題だろうが…。

また、この先の整備は新直轄方式で朝日ICまでの建設に着手され、22年度末までに開通するとのことだが、それより北の県境付近はまだ整備計画路線にさえなっていない。道路建設と文化的生活を手に入れるためののいたちごっこと、建設費と通行台数の反比例減少がまだまだ続く。

素晴らしい自然、肥沃な大地、多くの遺跡を代償にして、果たして定住人口の低下に歯止めがかかり、交流人口の伸びるとは考えにくい。決して道路建設を批判するつもりはないが、文化度を上げるには、もっと効果や必要性を検証し、説明するべきなんでしょうね。

コメント
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