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梅百花園 長瀞町宝登山 

2011年09月24日 08時38分50秒 | 盆栽・桜・花・木・緑・動物

梅百花園 長瀞町宝登山  

急に春めいた10年3月13日の土曜日、仲間と梅見としゃれこんだ。俳句の「春浅し」の兼題にふさわしいものが何か見つかるかなという下心もある。

宝登山(497m)を「ほとさん」と読むのかと思っていたら「ほどさん」と濁って読むのが正しい。日本武尊が建立したと伝えられるこの神社は、山火事に包まれた尊を山犬が救出した伝説にちなんで「火止山(ほどやま)」と呼ばれていたためという。奥宮は狛犬の代わりに山犬が守っている。

「水戸の偕楽園」「吉野梅郷」「熱海梅林」「小田原梅林」「越生梅林」「秋間梅林」など関東の梅の名所は季節毎に訪ねてきた。しかし、梅の種類となると、紅と白の違いぐらいでほとんど知らず、せいぜいポピュラーな実梅の「白加賀」ぐらい。

1986(昭和61)年から植栽が始まった「梅百花園」は、約170種、470本と関東では最も品種の多い梅園である。水戸の偕楽園は約100品種、3千本という。

名前にびっくりしたので覚えている「見驚」も咲いていた。花弁が大きいので、この名がついたのだろうと実感した。それぞれの梅の木に品種の名がついているので、花を眺めながら見ると、いずれも風流な名前だなと感心する。

梅に限らず、桜も椿も菖蒲もいずれもほれぼれするような名前がついている。日本には古来、俳句の伝統のせいか風流人が多いのだろう。

うなったのは、ロープウエーを降りた所にある不動寺参道のしだれ梅の並木だった。150本あるという。しだれ桜ならよく目にするが、しだれ梅を一度にこんなに見たのは初めてだった。

その中に「しだれ梅緑萼(りょくがく)」というのがあって、これも初めてなので感じ入った。緑色系の桜は、時折目にするのだが、緑の梅の花を見た経験はこれまでなかった。世の中には知らないことが多い。

不動寺周辺には、花期が遅く長い「関山」などの八重桜約31種約500本を集めた「長瀞通り抜けの桜」(約800m)もある。

緑色の「鬱金(うこん)」「御衣黄(ぎょいこう)」も、もちろんある。桜にはいろいろの種類があるのを知るためにも、十分通り抜けてみる価値がある。

厳冬には山頂近くのロウバイ園(約1万5千平方㍍)には、3種類のロウバイ(和ロウバイ、素心ロウバイ、満月ロウバイ)約3千本が咲く。

秋にはこの寺は撫子(なでしこ)寺として知られ、秋の七草寺の一つ。白色のマンジュシャゲも咲く。

厳冬には山頂近くのロウバイ園(約1万5千平方㍍)には、3種類のロウバイ(和ロウバイ、素心ロウバイ、満月ロウバイ)約3千本が咲く。



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