ださいたま 埼玉 彩の国  エッセイ 

埼玉県について新聞、本、雑誌、インターネット、TVで得た情報に基づきできるだけ現場を歩いて書くエッセー風百科事典

「エスカレーターでは歩くべからず」、県で全国初の条例

2021年10月19日 16時11分37秒 | 県全般
埼玉県では、2021年10月1日からエスカレーターの利用者は、「歩いたり、走ったり、追い超したりせず、立ち止まって立って乗るよう求める」条令を施行した。エスカレーターを管理する事業者や団体などには、利用者への周知徹底を要請する。

違反者への罰則規定はないものの、県は監理者に対し必要に応じて指導や勧告ができるようになっている。

このような条例は全国で初めて。日本エスカレーター協会によると、歩くなどによる転倒、転落事故は全国で相次いでおり、2018~19年に805件発生している。

施行に先立つ9月27日、大野知事は浦和駅の登りエスカレーター前で安全利用を呼びかけるチラシを呼びかけた。













日本初の公立人形博物館 さいたま市岩槻区

2020年02月23日 18時01分13秒 | 県全般

日本一の人形の産地さいたま市の旧区役所跡地(岩槻区本町)に、日本初の人形専門の公立博物館が20年2月22日オープンした。この館は、人形玩具研究家として知られる西沢笛畝(てきほ)(1889~1965年)が収集したコレクション約3500点を中心に、人形に関わる浮世絵や古典籍、人形制作道具など約5000点を所蔵している。

初日は、常設展示室では江戸~昭和の雛など約40点、別室では開館記念名品展として、徳川家ゆかりの「犬筥(いぬばこ)」など約30点が並び、和服姿の中年女性など約2600人が来館した。

隣接する「にぎわい交流館いわつき」には、交流・休憩ルーム、地元産ヨーロッパ野菜などを使ったメニューが楽しめるカフェやショップなどもオープンした。


県知事に大野元裕・前参院議員が初当選

2019年08月29日 16時08分59秒 | 県全般
県知事に大野元裕・前参院議員が初当選

19年8月25日実施された県知事選で、4選16年務めた上田清司前知事(71)の路線の継承と発展を唱えて積極的な支援を受け、立憲民主、国民民主、社民各県連に支持された大野元裕・前参議院議員(55)が、自民、公明党の推薦を受けた、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(61)を約6万票差で破り、初当選した。開票結果は約92万票だった。
 
知事選投票率は11年に24.89%と全国の知事選で過去最低を記録、07年以来過去3回20%台の低水準が続いていたので、事実上の「与野党対決」がどう反映するか注目されていたが、32.31%にとどまった。16年ぶりに30%を超えたとはいえ、上田前知事が初当選した03年の35.80%を下回った。
 
大野新知事は、川口市出身で、祖父は大野元美氏、川口市長だった。このような縁で大野氏も自民党の有力候補の一人で、川口商工会議所の政治組織が、大野氏が無所属で出馬表明前に、自民党県連の新藤義孝会長に自民の推薦を求める嘆願書を提出したほどだった。
 
慶応大卒後、国際大学修士課程で中東地域研究を専攻、外務省の調査員、書記官。中東調査会研究員も。5年間、防衛省防衛戦略委員会委員も務めた。県選出の参議院議員2期。内閣府大臣政務官、防衛大臣政務官も。経営者として(株)ゼネラルサービス専務取締役を務めた。
 
新知事の参院議員辞職に伴い、参院埼玉選挙区補欠選挙(10月10日告示、27日投開票)」があり、上田前知事は9月20日、無所属で参院選に出馬すると明らかにした。前知事は衆院議員2期、知事4期16年を務めた。


県議選投票率 全国最低を記録

2019年04月13日 14時50分54秒 | 県全般

県議選投票率 全国最低を記録

県議選(定数93 52選挙区)とさいたま市議選(定数60 10選挙区)は19年4月7日投開票された。

県議選では、自民党が48議席を獲得、単独過半数を維持した。野党の立憲民主党(7議席)と国民民主党(4議席)は合わせても11議席にとどまった。

投票率は県議、市議選とも過去最低だった。県議選では前回(37.68%)を2.16ポイント下回る35.52%で、同日投開票された全国41都道府県の中でも最低を記録した。

県議選で投票率がもっとも低かったのは、2議席を4人で争った東10区(三郷市)の27.77%で全選挙区唯一の20%台だった。南20区(戸田市)の31.71%、南21区(朝霞市)の32・02%が続いた。

最も高かったのは、自民党現職と無所属新人による一騎打ちとなった南3区(さいたま市西区)の40.67%だった。

さいたま市議選の投票率も、過去最低だった前回選(40.39%)を2.23ポイント下回る38.16%だった。

埼玉大社会調査研究センター長の松本正生教授は「東京に通勤する県民も多く、県という単位を意識しづらい。今回は無投票の選挙区が22に上った上に大きな争点がなく、県民の関心が高まらなかった」と指摘している(朝日)。

 


「埼玉県は陸運の王者・陸王」 知事

2019年04月01日 15時57分27秒 | 県全般

「埼玉県は陸運の王者・陸王」  知事

埼玉県の09年~18年の企業の転入超過数(転入~転出を差し引いた数)は743社だった。08~17年の超過数を118社下回ったものの全国トップを維持した。1年の転入超過数は11年の102社を最後に、7年連続で2桁の社数となっている。帝国データバンク大宮支店が19年3月26日発表した全国の本店移転企業調査によるものである。。

2位は神奈川県、3位が千葉県、4位が茨城県で、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が通るこの4県がベスト4を占めた。他都道府県から県内に転入した企業数は2263社で08~17年を97社下回った。転出は1520社で21社増だった。転入企業の転入元は、東京都の1892社(83.6%)が最高、千葉県86社、神奈川県63社と続いた。

同支店では「高速道路や鉄道網など交通インフラが充実、都内に近く、地下が安く広い土地を確保しやすい点が評価されている。災害が少ない点も大きく、圏央道沿いを中心に転入が進んでいる」としている。転入企業を業種別に見ると、卸売業が957社(24.6%)で最多。サービス業、製造業が20%台で続いている。

上田知事も期せずして「彩の国だより」4月号の知事コラムで、「企業本社の転入超過数、いわゆる純増も平成29(2017)年までの10年間で第1位となっている」と書いている。その理由は「地政学」から分析できるという。

本県には、東京を中心に放射状に延びる関越道、東北道、常磐道が東西方向に走る外環道と圏央道により直結する高速道路ネットワークが形成されている。この道路網は、今に始まったことではなく、中世、近世、現代と時代を超えて歴史的に脈々とつながっている。

鎌倉時代には「鎌倉街道」。この街道にはメインとなる5本の街道があった。西は京都方面に向かう「京の道」(現在の東名高速ライン)、東の「下(しも)の道」は茨城方面に抜ける常磐道ライン、「中の道」は栃木方面で東北道のライン、「上(かみ)の道」は関越道のラインで群馬方面に抜ける道、もう一つ飯能から秩父へ抜ける「山の道」もあった。「京の道」を除く4本が武蔵国を通っていた。

江戸時代になると「5街道」ができ、中山道、日光街道、・奥州街道が本県を通り、中山道から分岐した川越街道や日光御成道も整備された。

今は鉄道の在来線はもとより、新幹線は大宮駅を起点に東日本エリアをカバー、大宮駅のホームの数は、JRの駅では東京駅、上野駅についで第3位の多さ。

「埼玉県は中世以来、陸運の王者・陸王」。改めて埼玉県の強さを知っていただけたのではないか、というのである。

直近の推計人口増加率では、沖縄県を抜き東京都に次ぐ全国2位に上昇、平成27(2015)年度までの10年間の県内総生産増加額は名目が第3位、実質は第2位、同期間の県民所得増加額も約1兆1000億円(第2位の宮城県は約6000億円)で第1位だとか。

 

 

 

 


関東「住みたい街ランキング」 大宮4位、浦和9位

2019年03月04日 15時45分16秒 | 県全般

関東「住みたい街ランキング」大宮4位、浦和8位に躍進 

リクルート住まいカンパニー(東京都港区)が発表した「住みたい街ランキング2019関東版」で、前年9位の「大宮」が4位に、「浦和」が10位から8位に躍進した。大宮は、横浜・ 恵比寿・吉祥寺に続いた。

同社によると、ランクアップした大宮と浦和は埼玉県民からの支持が高かった。埼玉県民の得票率は大宮73・9%、浦和84・4%だった。他県からの票も伸びており、東京在住者による大宮の得票率は前年の5・7%から9・4%、浦和が4・9%から5・7%に上昇した。

19年1月にインターネットで東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城の5都県に住む20~49歳の男女7千人から回答を得た。

大宮と浦和の人気の理由について、①1位の『横浜』よりも物件価格・家賃の割安感②東京へのアクセスの良さが挙げられるという。

15年に「上野東京ライン」が開通、1本で通勤できるようになり、大宮駅から東京駅までの所要時間は約30分。横浜駅から東京駅までと変わらないようになった。

大宮駅は東口と西口が再開発中で、浦和も分譲マンションの供給ラッシュが続いている。


県内でも広がる「子ども食堂」

2018年12月31日 14時06分17秒 | 県全般

県内でも広がる「子ども食堂」

経済的格差の拡大で、子どもの7人に1人(ひとり親世帯では2人に1人)が相対的貧困状態にある日本で、他の国に後れをとってはいるものの、無料または低額の「子ども食堂」の設置が全国的な広がりを見せている。本県でもボランティア団体やNPO法人、それに県福祉部などが官民共同で設置の運動を進めようとしている。

県福祉部少子政策課が18年8月末時点で、実態調査したところ、全63市町村のうち43市町村123か所だ。17年同時期の初めての調査では、32市町村76か所だったので、約1.6倍に増加していた。

市町村別で見ると、さいたま市が最も多く15か所、ついで川口市の13か所、所沢市9か所、上尾・越谷市6か所の順だった。

対象者は、子どもや経済的に困難な人などに限定せず、「誰でも」が65.5%、「子どもと保護者」が10.9%、「子どもだけ」が1.7%と続いた。

開くのは、全体の83%が「定期開催」、月1回が最も多く52か所、月2回が21か所、週1回が14か所。週5回以上も6か所あった。」

子ども食堂以外に無料の学習支援施設、子どもが自由に遊べるプレイパークなどの「子どもの居場所」を含めると計164か所だった。

県は、公開の承諾が得られたところの一覧表をホームページに公開している。また、「子ども食堂フォーラム~広げよう~子どもの居場所」というフォーラムを開いている。

少子政策課には「こども応援ネットワーク埼玉」を県内の発起人とともに立ち上げていて、貧困家庭の子どもが大人になって再び貧困になる「貧困の連鎖」に関する情報を発信している。

生活保護を受けている家庭で育った子どもの4分の1は、質の高い教育が受けられず、結果として仕事に就けないケースも多く、大人になって再び生活保護を受けている。

「このことに気づいたのは本県の職員で、県が中心になって、生活保護者世帯の子どものための「学びの場」を運営し、高校進学に向けた支援を開始、この動きが国にも認められ、その後、生活困窮者自立支援法が成立、全国規模で実施されている」と知事は29年2月号の「知事コラム」に書いている。

17年3月に開かれた「志木のまいにち子ども食堂」では、ほとんど毎日食事を出している。月曜日から土曜日の夕食(小学生300円、大人500円)と、学校の給食がない春休み、夏休み、冬休みや土曜日の昼食(誰でも300円)を提供。休みは日曜と祝日だ。利用者は月に200人前後、大人と子どもが半々、親子連れが多い。(朝日新聞)

加須市では18年7月、「子ども食堂応援隊」という市民グループが結成された。活動の柱は、生活困窮の子育て世帯への食糧の無料配布で、フードバンク「セカンドハーベスト・ジャパン」寄贈の食品を19年1月から100世帯に配布する予定。(埼玉新聞)

「こども食堂」の名が使われ始めたのは12年。東京都大田区の蓮沼駅前の「気まぐれ八百屋だんだん」の一角に設置されたのが最初だという。豊島区要町に13年に「要町あさやけ子ども食堂」が開店、その活動が14年4月NHKの情報番組「あさイチ」で紹介されたのを機に、全国に広がった。

「子ども」の字は「こども」とも書き、さまざまで統一されていない。

 

 

 

 


児童虐待通告数 埼玉は全国2番目

2018年12月26日 17時19分34秒 | 県全般

児童虐待通告 埼玉県は全国2番目

新聞やテレビのニュースを見ていて、最も心が痛むのは児童虐待に関するものである。虐待の疑いがあると警察が児童相談所に通告した数が本県は大阪府についで全国2位だというから驚く。

18年12月14日さいたま地裁で、桶川市のマンションで17年10月、1歳1か月の3男に十分に食事を与えず死亡させ、保護責任者遺棄致死罪に問われた夫婦(各25歳)にいずれも懲役6年が言い渡された。

暴力などの積極的な虐待はなく、経済的に困っていたとか、世話をする時間がないなどという事情もなく、「育児よりもゲームなどで遊ぶことを優先させたことに同情の余地はない」と裁判長は述べた。夫は出会い系サイトに熱中、妻はパソコンのオンラインゲームにはまっていた。

このため赤ちゃんがやせ細っているのを認識していたのに、約1か月十分な食事を与えなかった。発見時の3男は標準体重の半分以下の約3.8kg、身長は約15cm低い約60cmしかなかったという。

同月5日には同地裁越谷支部で、草加市の自宅で18年真冬の1月13~14日の午後5時ごろから約20時間、当時0歳の長女をトイレに放置し、左足の指が脱落する両足凍傷などのけがを負わせたほか、17年11月中旬から18年1月15日の間に、頭をなぐったり、右腕を両手でつかんでひねったりして、頭の骨折など2か月のけがをさせて保護責任者遺棄致傷と障害の罪に問われた母親(25)に懲役2年が言い渡された。

「長女の成長が遅く、手がかかることにいら立ち、鳴き声への苦情などで責められていると感じて、17年10月頃から常習的な虐待を加えるようになり、いずれもその一環である」と裁判長は述べた。

この2例は、ほんの一部に過ぎず、警察庁のまとめでは18年1~6月の半年間に虐待を受けている疑いがあるとして警察が児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもは3万7113人(17年は6万5431人)に上る。

都道府県別では、大阪が最多の5150人(同9305人)で、埼玉が4752人(同7980人)、神奈川の3721人(同6185人)と続く。

4752人は前年同期より1121人多く、統計のある11年から7年連続で増加し、過去最多だった。

虐待の内容別では、子どもの前で家族に暴力をふるう面前DV(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)を含む心理的虐待が71%、桶川市のような育児放棄(ネグレクト)などの怠慢・拒否が15%、殴るなどの身体的虐待が14%、性的虐待が0.1%と続いている。

一方、県こども安全課によると、17年度に児童虐待が疑われるとして、県の児童相談所に寄せられた通告は、警察からの通告も含めて1万3393件で、児童虐待防止法が施行された2000年度以降最多を更新した。

このうち警察からの通告は9075件で、全体の67.8%。このうち6375件が心理的虐待だった。通告後の対応は、事態が深刻なため親子を引き離す「施設入所・里親委託」は228件(1.7%)だった。

県は17年6月、県警やさいたま市と児童虐待の情報共有範囲を拡大する協定を締結、18年8月から虐待情報全件を県警と共有する方針を打ち出し、早期対応に力を入れている。

まだ余り知られていないが、全国共通で24時間、近くの児童相談所につながる電話(189=いちはやく)があり、虐待の通告や相談に対応してくれる。


県議会の政務活動費の情報公開ランキング 46位

2018年09月09日 18時33分49秒 | 県全般

県議会の「政務活動費の情報公開度ランキング」、47都道府県中46位

このランキングは、「全国市民オンブズマン連絡会議」が昨年度から行っているもので今度で二回目。4月1日時点で、領収書や会計帳簿、視察報告書などのネット公開の有無や提出、作成の義務付けなど12項目を調査、採点し、百点満点で集計した。

県議会の得点は最下位だった昨年度の得点と同じわずか11点。全国平均は43・6点で、30点以上も下回っている。ネット公開が一切されていないことから、ずらりと0が並び、埼玉以下は佐賀県だけだった。

県議会では、昨年7月、自民党の県議(50)が政活費約1200万円を不正流用した事件が発覚、県議を辞職、8月に詐欺と虚偽公文書作成・同行使容疑で書類送検されたばかり。

昨年9月の定例県議会で、無所属県民会議の議員からネット公開の請願が出されたが、県議会の最大会派の自民党県議団は、県議会の政活費をめぐる訴訟が続いていることから、「司法の判断を踏まえて議論すべきだ」との意見で、継続審議が4度も続いている。立憲・国民民主・無所属や公明・共産は請願に賛成の立場。

調査は、20の政令市、54の中核市でも行われたが、県議会同様評価は低く、政令市のさいたま市は20点で15位、中核市の越谷市は34点で43位、川越市は25点で51位、川口市は和歌山市と並んで12点でワーストタイの53位だった。

川口市では、議員1人当たり年216万円が支払われるが、この額は中核市の中で最高だという。

 


17年の県内の交通事故死者数177人で全国2位、増加数は全国1

2018年01月06日 16時59分27秒 | 県全般

17年の県内の交通事故死者数177人で全国2位,増加数は全国1

17年の日本全体の交通事故の死者数は3694人で、統計が残る1948年以降最少になった。最悪だった70年の5分の1近くの減少ぶりである。

ところが、県警の発表によると、県内の死者数は177人で16年から26人(17.2%)も増加しており、08年以来の全国ワースト2位(愛知県の200人に次ぐ)になった。増加は全国1位を記録した。

夜間に高齢の歩行者が犠牲になる事故が多発したのが目立った。65歳以上が95人で53.7%、40歳代が20人、20歳代が19人。

歩行中が69人(昨年比14人増)、自転車が前年と同じ33人。発生場所では交差点内や交差点付近が95件と半数以上を占め、うち37人が歩行者だった。原因のほとんどは車の運転手が前方不注意などで、歩行者を発見するのが遅れるなどしたためだった。

時間帯は午後4~10時が65件。夜間の事故による死者が110人(昨年比35人増)で6割以上を占めた。

一方、人身事故は2万6277件(前年比1539件減)で1986年以降、負傷者は3万2019人(同2193人減)で85年以降で最少で、いずれも7年連続の減少となった。

18年の県内交通事故の死者数は、175人(前年比2人減)で、愛知(189人)、千葉(186人)に次ぎ全国ワースト3位になった。年齢層別では、65歳以上が83人(同12人減)と最多で全体の約半数の47.4%。歩行者が65人(同5人減)と最多だった。前年と比べて増加が目立ったのは自転車の50人(同18人増)だった。

人身事故は2万4127件(前年比2149件減)で、負傷者数は2万9089人(同2933人減)で、いずれも8年連続で減少した。

 


「政活費」公開度 全国ワースト 埼玉県議会

2017年09月17日 17時32分58秒 | 県全般

「政活費」公開度 全国ワースト 埼玉県議会 

「政活費」とは、議員の政務活動費のことである。「政務活動費」とは、議員報酬とは別に、地方議員の政策立案を支援する経費として、それぞれの自治体が都道府県議と市区町村議を対象に支給する公費だ。

本来、議員の調査・研究のためだけに支給される補助金なのに、領収書が公開されていないことが多く、その使途があいまいで不正が多いことから、全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)では、不当な行為を監視し、これを是正することを目的とし、その情報公開を求めて活動を進めている。

この連絡会議は17年9月1日、今年度の「政務活動費 情報公開度ランキング」を発表した。その結果、全国47都道府県のなかで埼玉県議会(定数93人 月額50万円)は最下位であることが分かった。県議会の透明度が全国最悪であることが明らかになったわけである。

ランキングは、6月1日時点の状況を全都道府県、20の政令指定都市、48の中核市の計115議会を対象にアンケート調査を実施した。

「住民が議会の情報にアクセスしやすいか」を知るために、領収書などのネット公開の有無、支払先の個人名の公開の有無、閲覧時の情報公開請求の要不要など12項目を100点満点で評価した。

 その結果、全国平均は39・8点なのに埼玉県議会は計11点で最下位だった。(写真は東京新聞埼玉版から)

全ての資料がネットで公開されておらず、会計帳簿の提出や活動報告書の作成が義務づけられていないことなどで、「ゼロ」がずらりと並んだ。領収書の閲覧にも、情報公開請求が必要な県が埼玉と神奈川だけだった点も最下位の一因となった。

オンブズマンは「議会内での議論は『どこまで情報を公開しなくてもいいのか』という後ろ向きの視点でなされ、『公開しなくてもいい部分』や『制度の裏』で不正が繰り返される」と指摘した。

その上で「こうした悪循環は、埼玉県議会で政活費の不正が取り沙汰されていることからも裏づけられる」と批判している。さらに、「埼玉は透明化が遅れているから不祥事につながったと言わざるをえない」として、資料の早急なネット公開などを求めている。

 政令指定都市と中核市も同じ採点方法でランク付けされた。政令市のさいたま市は22点で14位、中核市の越谷市は7点と県同様48市中最下位で、県ぐるみで情報公開が進んでいないとされた。

 県では17年7月、政活費の不正受給が発覚した県議が辞職したほか、8月末には、さいたま地裁が知事に対し、約900万円の支出の返還を求める判決を出したばかりなのは記憶に新しい。

一方、「号泣県議」が全国の注目を集めた兵庫や不正受給が相次いだ富山など、不祥事の発覚で改善を迫られた県議会は、兵庫が97点で1位、富山が92点で2位と上位に並んだ。このため埼玉県や県議会の対応が注目されていた。

 ところが、平成23~25年度に県議会2会派の政務活動費に不適切な支出があったとして、市民団体「狭山市民オンブズマン」の男性が県を相手取り、2会派に計約2000万円を返還させるよう求めていた裁判で、さいたま地裁が約970円を返還させるよう上田清司知事に命じた判決について、知事は9月13日、地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。

県は事前に、各会派から意見を聞いたうえで控訴を判断したという。政務活動費に費やされる県税は年5億円超に上る。

 

 


三歩で歩ける三県境 加須市

2017年03月03日 17時39分55秒 | 県全般

三歩で歩ける3県境 加須市 

 県境とは「県の境界」のことだ。3県境とは3つの県境が1か所にまとまっている所のことである。

 このような3県境は、全国に40か所以上あるが、大半は山頂や尾根、河川の中などにある。平地の田んぼのど真ん中にあって、楽に歩いて行ける所は全国で唯一だそうだ。

 それでは、その珍しさを地域活性化に役立てようと、境界を接する埼玉県(加須市)、栃木県(栃木市)、群馬県(板倉市)の3市町は、共同で測量調査を実施し16年3月に県境確定の調印式をした。

 地理好きの人のために、緯度と経度は北緯36度12分27秒、東経139度39分50秒である。

 この3県境をPRしようと17年2月10日から約1か月余、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)を利用して、この県境のほか、「道の駅きたかわべ」の「北川辺スポーツ遊学館」(加須市)、「電電神社」(板倉町)、「藤岡遊水池会館」(栃木市)の4か所をめぐるスタンプラリーが始まった。

 春らしい日を選んで現場を訪ねた。東武日光線の柳生駅(加須市)から歩いて10分程度で散歩に便利である。

 田んぼの中にある地権者が立てた木製の手書きの看板が目印で、その足元のコンクリート製の細い畦の中に目指す県境の標識が見えるだけだ。その畦が3方に分かれているのでそれだと分かる。

関係3市町では18年4月、観光客が気軽に訪れることができるよう、周辺道路からアスファルトで舗装したアプローチ道路(総延長約60m、幅約2m)を整備した。標柱の周囲も擬木柵で囲い、中に砕石を敷いた。(写真)

 またぐだけだから、間違いなく歩いて3歩で回れる。

 近くのスポーツ遊学館の屋上から、3県に茨城県を加えた4県の県境にまたがる、日本最大級の遊水地「渡良瀬遊水地」(谷中湖・ラムサール条約登録湿地)が見渡され、春先の散歩コースにはうってつけの場所である。

 この遊水地は、日本の公害問題の原点とも言うべき所。若い頃公害問題に関心を持っていたので、田中正造の足跡をたどって何度も足を運んだことがある懐かしい場所である。

 加須市は全長100mのジャンボこいのぼり揚げで、「群馬の水郷」と呼ばれる板倉町には、関東に点在する雷電神社の総本宮があり、ナマズ料理やキュウリの生産で有名。栃木市は巴波(うずま)川沿いの蔵の街で知られる。


世界初、小型マグネシウム蓄電池の実用化にめど 県産技センター

2016年01月22日 17時36分05秒 | 県全般
世界初、小型マグネシウム蓄電池の実用化にめど 県産技センター

1月20日の各新聞の埼玉版は、県産業技術総合センター(SAITEC、川口市)が、スマートフォンなどで使う、室温でも安全で容量も大きく安価なマグネシウム蓄電池の開発に成功、世界で初めて実用化にメドがつき、2,3年内に製品化を目指すというニュースを一斉に掲載した。

日本初どころか世界初というから、梶田さんのノーベル賞以来の心が躍る大ニュースである。

現在スマホなどに使われている蓄電池の主流は、リチウムイオンである。ところが、原料のリチウムは、レアメタル(希少金属)で、高価で南米などに偏在していて、高価で確保が難しい。その上、水に触れると発火するという難点がある。

このため、リチウムに代わって、マグネシウム蓄電池の研究が世界中で進められている。

マグネシウムは資源量が豊富で、地表のほか海水からも精製できるので、リチウムに比べて25分の1程度の価格で調達できる。

おまけに、マグネシウム蓄電池は、リチウム蓄電池より2倍以上の容量が見込め、同じサイズならより長時間使用できる。同じ容量なら半分程度に小型化できるわけだ。

マグネシウムにも難点があった。室温で使うと発火する危険性があり、セ氏100度程度の高温下でしか使えなかった。また、充電や放電を繰り返すと劣化する課題もあった。

このセンターでは、08年度からこのようなマグネシウム蓄電池の難点克服に取り組み、電池の正極に新材料を考案、電解液に有機物を加えて、室温でも作動し、繰り返し充放電してもが劣化しにくい蓄電池の開発に成功した。

新材料はすでに特許を取得、電解液も特許申請をしている。年内に論文発表と11月に千葉市で開かれる専門学会で発表する。

センターでは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の次世代電池開発の委託事業を受託し、県内企業数社と共同で極の素材や電解液の開発に取り組んできた。

NEDOからの4800万円に加え、県でも「先端産業創造プロジェクト」の一環として4200万円を投資、研究開発をバックアップしてきた。

開発を担当したのは、栗原英紀専門研究員で、昨年末に実用化にめどをつけ、今後は県内企業や電池メーカーなどと共同で製品化を目指す。

経済産業省によると、世界の小型民生用電池市場規模は20年には1.5兆円に達する見込み。

小型軽量で大容量のマグネシウム電池は実用化されれば、スマホやタブレット端末の継続使用時間が延び、携帯情報端末機能を持つ腕時計やメガネなどウェアラブル機器でも活用できる。

「メイド・イン・サイタマ」のマグネシウム蓄電池の販売の日が待たれる。

埼玉ポーズ

2015年12月10日 15時40分18秒 | 県全般
埼玉ポーズ

15年12月初め、NHKテレビの夕方のニュースを見ていたら、「埼玉ポーズ」という独特のポーズが若い人の間ではやっているという。
(写真はグーグル画像から)

ネットで調べてみると、ほとんどのテレビでも紹介され、朝日新聞のデジタルニュースにも出ており、知らぬは仏さまばかりだったようだ。

「両手の人指し指と親指で丸い輪をつくり、手を胸の前でクロスさせて、左足を少し前に出す」という簡単なしぐさである。二つの丸い輪は、埼玉の「玉」、手は県鳥シラコバトの羽をイメージさせるのだという。

確かに県章はまが玉16個を円形に配置したデザインで、県旗は県章を白地に赤く染め抜いたものだ。

「埼玉県名の由来である「幸魂(さきみたま)」の「魂」は、「玉」の意味でもあり、まが玉は埼玉県にゆかりの深いものだ」と、県章の説明にある。

これを仕掛けたのは、上尾市出身の広告プロモーターでクリエーティヴ・ディレクター鷺谷政明さん(35)。14年9月、埼玉県初の情報発信サイトで、埼玉をPRするための動画「そうだ埼玉com」を立ち上げた際、「そうだ埼玉」の歌の振り付けとして初公開した。

県内の40の市の市長さんに呼びかけたところ、21の市長さんが賛同、ポーズをとってくれたという。

動画創作のきっかけになったのは、神奈川県が作っている「恋するフォーチュンクッキー神奈川県ver(版)」だった。

AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の曲に合わせて、県内の観光地や県の魅力を紹介しながら知事から県職員、県民まで約1500人が集団で踊りまくるもので、You Tubeで公開4日目で400万回以上再生されたという人気動画である。

この曲は、13年夏に発売され、人気を呼んだ。曲は選抜高校野球大会の入場式に使われた。振り付けがシンプルで覚えやすいので、まず企業がPRに使用し始め、地方公共団体でも佐賀県、鳥取県などが取り入れて、話題を呼んでいた。

県内の市町村でも取り入れたところがいくつかあるようだ。

一見、お金のサインにも見えるこのポーズ、どれくらい埼玉のPRに貢献してくれるかな。

ふっかちゃん3位に終わる 「ゆるキャラグランプリ」 浜松市

2015年11月25日 17時49分47秒 | 県全般
ふっかちゃん3位に終わる 「ゆるキャラグランプリ」 浜松市

15年の第5回「ゆるキャラグランプリ」、正式には「ゆるキャラグランプリ2015in出世の街、浜松」は、羽生市の「世界キャラクターさみっとin羽生」と同じ11月21日から、さみっとより1日長い23日まで3日間の日程で、浜松市西区のキャンプ場「渚園」で開かれた。

「グランプリ」では、全国の自治体や企業のキャラクターが、インターネット投票とイベント会場への来場者の人気投票で「ゆるキャラ日本一」を決める

会場には「さみっと」より少ない約260体が集まり、投票を呼びかけた。「グランプリ」にエントリーしたのは全国から約1727体だった。エントリーした数も5千万票を超したネット投票もいずれも過去最高だった。

順位は最終日の23日に発表された。

今回限りで「グランプリ」からの”卒業 ”を表明、今年こそはと日本一を狙った深谷市の「ふっかちゃん」は、昨年より1位順位を落とし3位に終わった。
 
「ふっかちゃん」はグランプリの初回の11年からエントリー、6位、5位、4位、2位と年々順位を上げてきていた。

1位は地元浜松市の「出世大名家康くん」。(写真 グーグルより) 合計で約695万票でグランプリに輝いた。

家康が17年間過ごした浜松にちなんだもので、今年は没後400年を記念する「家康公4百年祭」が、静岡、愛知県で開かれている。

インターネット投票では、ミカンにちなむ愛媛県の「みきゃん」(昨年3位)が約7千票差でリードしていたが、会場投票で地の利を生かして逆転した。

県勢では、昨年67位だった本庄市の「はにぽん」が7位に躍進、初のベストテン入りした。

総合順位の百位以内には、この2つのほか川口市の「きゅぽらん」(43位)など7体が入った。ベストテンと合わせると9体が入ったわけで、埼玉県のゆるキャラ王国ぶりを全国に示した。

「ゆるキャラグランプリ」は、11年から13年まで、羽生市の羽生水郷公園で、「世界キャラクターさみっと」と一緒に行われていたが、14年からさみっとから分離して会場を変えた。

14年の「ゆるキャラグランプリ」は、愛知県常滑市の中部国際空港特設会場に場所を移して開かれた。

13年は4位だった深谷市の「ふっかちゃん」」は、約83万6千票で2位に入賞、初のベスト3入りを果たした。1位は100万票を獲得した群馬県の「ぐんまちゃん」だった。

このグランプリには全国から1699体が出場、「ふっかちゃん」を含め県勢6体が上位100位に入る健闘ぶりだった。