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櫛形山(標高 2052m)は甲府盆地の西側に位置し、最高峰の奥仙重をはじめ裸山、唐松岳などを総称して『櫛形山』と呼ぶようです。
山名は和櫛を伏せたような、背の丸い感じの山容から、その名が付いたといわれています。
櫛形山は野生のアヤメが見られることで有名ですが、現在では無謀な採取やシカの食害に遭い絶滅状態であります。
2002(平成14)年に「櫛形山のアヤメ平及び裸山のアヤメ群落」が山梨県の自然記念物に指定されました。 これら植物の復元対策に、環境省、山梨県、地元市町村と民間の保護団体が協力して植生調査や食害防止ネットの設置など、保全対策が取られています。
中尾根登山口から櫛形山を目指すべく県民の森に向かい、レストハウス伊奈ヶ湖の第一駐車場に6時 50分到着。直ぐに準備を始め、7時15分出発。
登山道はハッキリし歩き易い。
山腹には広葉樹林が多いが、山稜部は針葉樹林が続き、その中に天然カラマツの巨木が根を張っている。 歩き初めは広葉樹林の薄暗く湿気の多い中を、滑り易い木の根に注意しながら登る。
歩き始めて1時間 25分、櫛形山林道横断点到着。 10分の休憩で8時 50分出発。
林道を横断してからの登山道では綺麗なキノコが沢山見られた。
高度を上げてくると、折れた大きな古木に苔がびっしりと付き、時の経過が感じられた。
ほこら小屋到着、9時 50分。 10分の休憩。 入口には沢山の蛾が飛んでいたが、小屋の中は整理整頓された綺麗な小屋でした。
近くに水場が有り、綺麗なトイレも完備していました。
ほこら小屋を出て、20分も登ったら櫛の背というか山頂部分が南北に延びており、大したアップダウンもなくルンルン気分で移動出来て楽であった。
10時半、カラマツ林と草原の広がるバラボタン平通過。
バラボタン平から標高 2003mの裸山に向かう。 裸山の手前の草原はアヤメの群生地であったそうですが、今は鹿の食害を防ぐ防護柵やロープに囲まれていて、下界で見るアヤメより小さな可愛いアヤメが見られました。
そこから、ひと登りで樹林に囲まれた裸山に着き、切り開かれた樹間より南アルプスが見えた。登頂、10時 55分。
裸山を下って、樹林帯の中をしばらく進み、下りの途中にある鹿の防護柵の扉を抜けるとアヤメ平に出る。
アヤメ平到着、11時 20分。
アヤメ平も、もともとアヤメの群落地であった様子がガイドブックの写真に見られますが、今はすっかり減ってしまい防護柵に囲まれていました。
樹林の中にはアヤメ平避難小屋で休憩舎のような建物が有りました。
アヤメが群生する周辺には、植生保護やシカによる食害防止のためネットが設けられており、また以前の様に群落が回復することを望みたいです。
アヤメ平を11時 35分に発ち櫛形山へ向かう。
行きは先に裸山経由でアヤメ平に向かったので、帰りは樹林帯の中を通る原生林コースを抜けてバラボタン平に戻り、櫛形山へ。
櫛形山(標高 2052m)登頂、12時半。
山頂は樹林帯の中であったが、僅かな樹間から富士山が望めた。
山頂で 25分間ノンビリし、12時 55分出発。
櫛形山からほこら小屋に戻り、水場も有るので簡単な昼食とした。(13:25~13:40)
ほこら小屋からは往路の中尾根登山道を、湿った木の根に足を取られぬように注意して下った。
櫛形山林道横断地点を14時 05分、通過。
県民の森、レストハウス伊奈ヶ湖の第一駐車場に14時50分、無事戻りました。
※ ご覧頂き、ありがとうございます。
櫛形山と言えばアヤメの群生ですが今はアヤメが少なくなってしまっているのですか?
原因は野生動物の食害ですか。逆を言えば鹿などが増え過ぎてしまったと言う事ですね。
富士山が見えたかどうかは記憶に有りません。
思い出すのは未だ熱いガスバーナーを触ってしまい火傷(指先)をし痛い想いをしたことです( ;∀;)
その頃ですとアヤメ園じゃないですけど、沢山咲いていたんでしょうね。
私はガイドブックの写真を見て、この時期と聞き急いで出掛けてみたのです。
無謀な採取やシカによる
小ぶりのアヤメが可憐に咲いていました。
エッ!山で火傷ですか?それは大変な思い出ですね。
という自分も涸沢で足首を火傷の経験があります。
車でしたから帰りが大変でした。
アヤメ平は植生保護を実施しているので、近い将来アヤメ園の様に再び群生することを祈りたいです。
冬の頃から山の景色を見させていただいてますから
緑で青々としてきましたね!
凄く好きな景色です。気の躍動感も
山小屋も雰囲気があって。
木の妖精でも出てきそうですね✨✨
キノコも白く輝く様で美しいです✨✨
アヤメ、凛とした色でとても上品で素敵ですね!
山の中で見るとまた違った美しさを感じますね!野生的と言いますか。
山の中などの自然体で見える植物、大好きです✨✨
見つけるとレア感も感じてより盛り上がってしまいます✨✨
この櫛形山は山頂近くまで登ってしまうと、小さなアップダウンで難なく移動ができるのです。
移動には「やまなしの森林100選」に選ばれた「櫛形山原生林」の中を歩くのです。
樹齢のある巨木にサルオガセが絡まり、折れた古木には綺麗な苔がびっしりと覆い、独特の雰囲気が感じられました。
本当に木の妖精でも飛び出してきそうでした。