国宝指定第一号の弥勒菩薩半跏思惟像を始め、数多くの国宝・重文仏を有する洛西の広隆寺を訪ねて見ました。
目的は見る者を魅了する弥勒菩薩様の微笑みです。 日本でもっとも古く、もっとも美しいとされている半跏思惟像は絶対に見ておきたいと思ったからです。 永遠の笑みを浮かべ続けているという像の前にタタミ2畳が置かれ、そこに座して微笑みや頬に添えるしなやかな手に見入りました。
像の置かれる霊宝殿の中はほの暗い照明で立体感が増し、より神秘さが増して見えました。顔や手の仕草は女性的に見えましたが、片足を組む様子はどう見ても男性的で、何か変に感じました。 ただ、日本の仏教美術を代表する素晴らしい仏像と言うことで無理矢理納得してきました。
この広隆寺を氏寺として、この地に栄えた秦氏(はたうじ)と聞き、それでこの辺りを太秦(うずまさ)と呼ぶのかなと、勝手に納得しました。 仁王門の前を路面電車の京福電鉄嵐山本線が走り、時代の移り変わりが感じられました。
広隆寺は推古天皇11(603)年、大陸からの帰化人・秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から仏像(弥勒菩薩半跏思惟像)を贈られて、これを御本尊として建立した山城国最古の寺院とのことです。
*御朱印の由来について* 昔から、経文を書き写し、それをお寺に納めた方々に、その証としてお渡ししていたようです。それが今に続く、御朱印の由来だそうです。 生涯、御朱印帳を自分のお守りとして大切に御奉持下さいと、ご教示頂き最近では参拝の都度、頂く様にしています。