紅葉(もみじ)と言えば楓のことですが、直ぐ思い浮かぶのは、開いた手のひらの形をした葉の、いろは紅葉 。
また、さまざまな木々が色づくさまを、桜紅葉(さくらもみじ)、柿紅葉(かきもみじ)などと呼ぶようです。
語源は、草木が赤や黄色に染まることを 「紅葉(もみ)つ」・「黄葉(もみ)つ」といい、その葉を「もみち」と呼んだことからのようです。
秋も深まると、紅葉の時期が待ち遠しくなります。
秋の山が紅葉する様子を、山粧(よそお)うというようです。
また、春の山の爽やかな初々しさは、山笑う。
夏の山の青々としてみずみずしいさまは、山滴(したた)る。
冬の山の枯れた寂しさは、山眠る。
巡る季節それぞれの山の表情を捉えるのは、郭煕(かくき)という、十一世紀の中国、北宋時代の画家の言葉に由来しているとのことです。
まるで山が生きている様に、そこに宿る草木が生い茂っては、色づき、枯れ、また芽吹く一年を、大きな心で言い表しているようです。
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