Touch the Wind!

~気ままに出かける旅とグルメの記録 along the ROUTE527~

HIGHEST DUTY

2011-06-11 20:16:19 | 雑感

2009年1月15日、ニューヨークのハドソン川に墜落・着水した飛行機事故は記憶に新しい。最近、引き上げられた機体が、どこかの博物館に移送されたニュースも流れたと記憶している。
原作は「HIGHEST DUTY」だが、邦訳版は「ハドソン川の奇跡 機長、究極の決断」として静山社文庫から出ている。著者は、機長のサリー・サレンバーガー氏。

飛行機事故は離陸途中のエアバスA320がバードストライクによりエンジン2基とも推力を失いながらも、ハドソン川に緊急着水させ、クルーのチームワークによって155人全員の生還を果たしたという実話に基づいている。

しかし、エンジン停止から着水までの3分28秒を一冊の本にしているわけではなく、機長のサレンバーガー氏がコックピットで絶体絶命の危機と向かい合った時にどのような判断をしたのか…むしろ判断は彼の経験の積み重ね、日頃からの準備の賜という観点から自叙伝的な内容となっている。

したがって、邦訳のサブタイトルにある”奇跡”という言葉は的外れの様な気がしてきた。
確かに運もあり、奇跡的かもしれないが、日頃からの鍛錬、準備、心構えなど高い次元で維持していたからこそ成し遂げた”必然”の様な気がする。
勿論、原題にあるようにサレンバーガー氏が考える機長の”義務”が伝わってくる。

因みにA320は、私も思い入れがある飛行機だ。以前、新潟に2年間単身赴任していた時、毎週金曜日と月曜日に利用していた同型機だ。私は運よく信濃川に着水することは無かった。今更ながらにANAのクルーに感謝です。



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