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1997アメリカ
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:シガーニー・ウィーヴァー、ウィノナ・ライダー
エイリアン4作目。
観る方もすっかりエイリアンに慣れたせいか、あまりこわくなかった。
全体に、かなり理屈っぽいつくりだった。
密輸であったり、裏取り引きであったり、
軍の秘密事業であるクローン実験室を焼いてみたり、
ロボットが自己改良版の第二世代だったり、
エイリアンの学習能力とか知性とかを描いてみせたり、
「母性」を得て人間的愛情のあるエイリアンを登場させてみたり
ハッキングで軍の陰謀を知ったロボットがそれを阻止しようとしてみたり・・・・
先入観のせいかもしれないが、そうした雑多ぶりは、あまりアメリカ映画のそれではなく、
やはりヨーロッパの感性なような気がするのだ。
ストレートに怖さを追求するでなく、エンターテインメントに走るでもなく。
細部にこだわり、雑多な現実を描こうとする。
(1から見てきた観客の余裕のもとでの)見どころは、
エイリアンが知的なそぶりをみせ、チームワークさえ見せるところだろう。
繁殖された檻からの脱出は、仲間を犠牲にして種の衝動を追求する、
なんだか蟻とか蜂の生態を思わせて、なんというか野生のたくましさ。
もう一つは、前作からひきつがれる、リプリーの母性とエイリアンの関係である。
一度体内にエイリアンを宿し、クローンとして再びの生を得たときにエイリアンの遺伝子を受け継ぎもした彼女は、
ここではエイリアンの母として、行動を読んだり、愛情を受け入れたり、死を悲しんだりする。
ここまでの深い関わりは「1」では想像もできない。
こんな方向に進むなんて驚きだ。
全体としてはテンポ緩め、前作たちのもつ根源的恐怖という密室感も希薄、
SFXもちょっとチャチ目。
シリーズ内ではちょっと別モノという感は否めない。
ウィノナ・ライダーがういういしくていい。まだまだ脇役といった風情。
監督はこの後、5年の沈黙の後に「アメリ」を撮る。
ノレなかったんですが、
後、再見する度に少しずつ(?)
楽しく見ることが出来るようになった映画です。
ブラッド・ドゥーリフが嬉しそうに怪演してますし、
ピノンやパールマンと、
ジュネ組も参加していて刻印残してますし...。
ウィノナは『ビートルジュース』でファンになって以来、
結構しつこく追いかけてましたが
私にとってはこの頃辺りから微妙になりました(苦笑)。
オルダス・ハクスレー研究家だったりする親がいて
名付け親がティモシー・リアリーでという
根っからビートニク/アウトサイダー系だったことからも、
こっち系が似合う女優だったのに
逆に王道コンプレックスがあったのか、
アカデミー狙いにいったりして
おかしくなってしまったという印象です。
そういうファンからすると『ロスト・ソウルズ』の
(この映画の監督はスピルバーグの撮影監督なので
映像がとにかく美しいです。
内容はともかく,,,。<苦笑)
神経質な主人公が今の所では最後の適役かしらん?
んでもって
BOX買ったモノから言わせていただきますと、
4のディレクターズ・カット版は実はサービスで
あくまで本編が監督の意図したものだそうですが、
(人によって賛否分かれますが、)
自分的には「3」は長い版の方が
描き方が丁寧で好みですし、
「2」も長い方がリプリーに色々な伏線があって
物語に深みが出てると思います。
「1」のディレクターズ・カットもサービスって感じですが。
さて、次は娯楽作か?堕落作か?の
「vs」行きますですか~?(笑)
(実は私はこれも嫌いでないっす。<苦笑)
長々失礼~。
次ねえ~(笑)どうしましょうか(笑)
私は多分「3」も「4」も劇場公開版を観たと思うので、次はディレクターズ・カット版を観るってのもありかなと(笑)
ウィノナはその後万引きでつかまったりしてましたよね~大丈夫かしら。
ナイト・オン・ザ・プラネットなんかはよかったと思うんですけどね。
スキャナー・ダークリーでどうなるか期待です。
「エイリアンとジュネの融合」が想像し難く
まだ観ておりません…。
その後の「VS」は渋谷で宣伝カー見ました。
荷台にプレデターとエイリアンが載ってました。
これは…結末だけ知りたいので(邪道)
もし見たらどっちが勝ったか教えてください。
いや、ジュネだからって観るのもどうかなあと(笑)
でも細かいところで意味不明なカットがあったり、シリーズにはない変な遊び心があったところはジュネっぽいかもしれません。
「VS」は観るかなあ???観ない気がします(笑)
「vs」にも『2』や『3』でもお馴染みの
ランス・ヘンリクセンが出ていたりして
シリーズらしさを出そうとしているのが微笑ましいです。
上にも書きましたが
『4』はジュネ組俳優がちゃんと顔を出しているので
その辺はオススメ出来るのでは?
因みにシガニーさんがバスケット・ボールをキメた場面は
特撮無しのモノホンだそうです!
ウィノナがオドレイ・トトゥだったりしたら完璧なジュネ作品だったかもしれませんね(笑)
バスケット・ボールのシーン自体が、なんでバスケットなの?という気もしますが、シガニーさんが得意なんでしょうかね?あれは神業的ですね~
「VS」ね~観るかなあ(笑)