Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ再訪記0.04~本も読むよ~

2015-07-11 01:39:59 | パリ再訪記
パリ歴史散歩 メトロにのって【旅行好き、歴史好きのかたにオススメ! メトロでパリの時間旅行へ】
クリエーター情報なし
晋遊舎


パリ再訪はどんな内容でいくか?
初回はいわゆる絶対行くべき名所というのをがしがし訪問したので、
どこいくか?という迷いは全然なかったんであるが、、

2回目はどうしよう?

ヒントになる情報はないかしら?
ということでとりあえず面白そうな本を何冊か購入。

最初に読んだのがこの本。

タイトルからは、
パリの歴史的な遺構などをメトロを駆使して訪問する案内的なものかな~と思っていたんですが、
読んでみるとさにあらず。

メトロの駅(のある地)を話のスタートとして、
パリの歴史的な出来事を紹介する、
どちらかというと「歴史もの」の本でした。

それも紀元1世紀から初めて
1世紀を1章に割り当てて
100年単位でパリの歩みを追っていく
遠大な目論見を持ったもの。

観光目的だけでよむとちょっとはずれかもしれません。
パリの歴史にも興味があればとても面白いです。



この本の面白いところは、
歴史的な出来事をまるで見てきたことのように生き生きと描いていること。
ほんまかいな(笑)と思いながらも、そのダイナミックな話の運びは
小説的な盛り上がりを呼んで、いい感じです。

そのせいで歴史の専門家筋にはひんしゅくものだったらしいことが
あとがきに書いてありましたが、
それでも歴史ものとしてはパリでは異例の部数を売り上げて、
登場する地を訪問するDVDも作られたということなので、
やはり普通の人?は物語が好きなんだろうなあ(笑)


ヨーロッパの辺境の地だったパリ(というかパリになる前)から
ローマの支配、
中世のフランク王国、
ブルボン王朝、
市民革命
ナポレオン帝政
立憲君主制と共和制、
近代から現代
と長い変遷のなかで、パリという都市が形作られ、
そのなかでも盛衰があり整備されては廃れ廃れては整備され
という都市の呼吸のようなものが描かれていて
面白かったです。

旅行のヒントとしてはいろいろありましたが、
いにしえの聖人にゆかりのある教会などを訪ねるのもいいかな
サン・ドニとかサン・ジュヌヴィエーヴとか

まあほんとうに当時のままの建築というのは
わりと少ないんですけどね。


と、また気分を盛り上げるのでありました~



ああ、そうね、
遺構などの場所がのってる地図があるともっと面白いかも
メトロの路線図はついてるんだけどね。。
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