GAUDIA 造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル―幻想の古都プラハから求龍堂このアイテムの詳細を見る |
チェコの映像・絵画・オブジェ作家シュヴァンクマイエル夫妻の作品図録を購入。
昨年9月~11月に神奈川県立近代美術館葉山で開催された「GAUDIA展」の図録が書籍になって上梓されたもの。
「GAUDIA」はラテン語で「悦び、楽しみ、慰み」の意。
「GAUDIA展」は「マニエリスム的な蒐集物の陳列室」として構想されたもので、現代の、理性的で実用的、功利的な文明に対立する、グロテスク、遊戯、魔術の三位一体を柱とする世界の窓となることを目的としている。
確かに、ここにあつめられた絵画・オブジェ・コラージュ・スケッチの奇想たるや、異界への窓といって間違いない。
「シュヴァンク=マイヤー百科事典」シリーズにおける図版での異形の生物たち。それらを具現化したような驚愕のオブジェたち。
触覚にこだわった絵画やオブジェ。
グロテスクなエロティシズムに溢れた絵画やオブジェ。
おそらくそれらであふれかえる展示室はまさに現代が抑圧した魔術的世界での蒐集物陳列室の様相を呈したに違いない。
展覧会に行けなかったのがますます残念。
それにしても、1950年代から続く創作は精力的で、この間のチェコの変動を思うとまったく頭が下がる。
「博物誌のキャビネット4」(クリックで拡大)
「生と死をめぐる対話」(クリックで拡大)
おもしろそー
と思って行きましたよ、神奈川県立近代美術館葉山。
少ない知識だけで観にいきましたが、すごく楽しかったです。
「対話の可能性」の「不毛な会話」だったと思うのですが、大きいスクリーンで繰り返し上映していて、それもとても楽しかったし。
ただ、その直前に奥様が亡くなられたと、美術館のHPで知り、実際に奥様の作品を目にした時は、うーん、なんていうか、
「この人の作品に、私は今、生まれて初めて触れる事が出来たのに、この作者はもういないんだ…」
とか思ったりして。
帰りたくない、いつまでもここにいたい、と思わせる展示でした。なので閉館時間までねばってました。
manimaniさんにはシュヴァンクマイエルを教えていただいて本当に感謝しております。
ありがとうございました。
葉山行ったんですね。いいなあ。
エヴァさん、やはり亡くなられてたんですね。どこかで読んだ気がしていましたが、確認できなかったので触れませんでしたが、残念ですね。
シュヴァンクマイエルは、私もブログ友達の記事を読んで映画を見てみようという気になったのです。私はその方に感謝です。