Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

2013年を振り返る~極私的映画ランキング~

2014-01-03 00:04:52 | cinema
2013年を振り返る~極私的映画ランキング~

毎度言うことですが、ワタシの映画鑑賞スタイルは劇場に足繁く通うというよりは、旧作中心にDVDでというものなので、年間公開作のランキングはできません。
なので、新旧作とりまぜてのすた☆脳内限定ランキングをやって喜ぼうという私的企画です。

という文章自体、昨年のランキングページからコピペしてるくらい毎年言ってますw

という例年の枕詞ではじめますが、
あまり人の参考にもならないし話題に同調することもできない企画なのでやめちゃおうかと思ってたんですが、
とらねこさんが楽しみにしてくれているということでしたので、
ひとりでも読んでくれるのなら続行するかと。

******

まず昨年観た映画はこれでした↓
「ローラ」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「マルタ」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「マリア・ブラウンの結婚」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「革命前夜」ベルナルド・ベルトルッチ
「愛の嵐」リリアーナ・カヴァーニ
「ベルトルッチの分身」ベルナルド・ベルトルッチ
「アウトロー」クリストファー・マッカリー
「スカイラブ」ジュリー・デルピー
「あやつり糸の世界」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「ホーリーモーターズ」レオス・カラックス
「孤独な天使たち」ベルナルド・ベルトルッチ
「愛、アムール」ミヒャエル・ハネケ
「フィツカラルド」ヴェルナー・ヘルツォーク
「アギーレ/神の怒り」ヴェルナー・ヘルツォーク
「コズモポリス」デヴィッド・クローネンバーグ
「リンカーン」スティーヴン・スピルバーグ
「クラウド アトラス」ウォシャウスキー+ウォシャウスキー+ティクヴァ
「ハートレス」フィリップ・リドリー
「セレステ∞ジェシー」リー・トランド・クリーガー
「華氏451」フランソワ・トリュフォー
「オブリビオン」ジョセフ・コシンスキー
「アンチヴァイラル」ブランドン・クローネンバーグ
「フランティック」ロマン・ポランスキー
「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」デヴィッド・クローネンバーグ
「反撥」ロマン・ポランスキー
「赤い航路」ロマン・ポランスキー
「水の中のナイフ」ロマン・ポランスキー
「1900年」ベルナルド・ベルトルッチ
「吸血鬼」ロマン・ポランスキー
「ラビッド」デヴィッド・クローネンバーグ
「テス」ロマン・ポランスキー
「顔のない眼」ジョルジュ・フランジュ
「デッドゾーン」デヴィッド・クローネンバーグ
「日曜日が待ち遠しい!」フランソワ・トリュフォー
「ナインスゲート」ロマン・ポランスキー
「クラッシュ」デヴィッド・クローネンバーグ
「ロマン・ポランスキー 初めての告白」ロラン・ブーズロー
「イースタン・プロミス」デヴィッド・クローネンバーグ
「ニックス・ムービー 水上の稲妻」ニコラス・レイ/ヴィム・ヴェンダース
「袋小路」ロマン・ポランスキー
「隣の女」フランソワ・トリュフォー
「孤独な場所で」ニコラス・レイ
「ザ・ブルード/怒りのメタファー」デヴィッド・クローネンバーグ
「野いちご」イングマール・ベルイマン
「処女の泉」イングマール・ベルイマン
「ホワイトハウス・ダウン」ローランド・エメリッヒ
「ワールド・ウォー Z」マーク・フォースター
「ニューヨーク 恋人たちの2日間」ジュリー・デルピー
「永遠と一日」テオ・アンゲロプロス
「シテール島への船出」テオ・アンゲロプロス
「8 1/2」フェデリコ・フェリーニ
「リトル・ブッダ」ベルナルド・ベルトルッチ
「リスボン特急」ジャン=ピエール・メルヴィル
「我が至上の愛~アストレとセラドン~」エリック・ロメール
「パリの灯は遠く」ジョセフ・ロージー
「ビリー・ザ・キッド 21才の生涯」サム・ペキンパー
「エンゼル・ハート」アラン・パーカー
「リリー・マルレーン」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「天国の門 デジタル修復完全版」マイケル・チミノ
「オール・アバウト・マイ・マザー」ペドロ・アルモドバル
「エンド・オブ・バイオレンス」ヴィム・ヴェンダース
「アウトロー」クリント・イーストウッド
「エフィー・プリースト」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「ルパン三世 念力珍作戦」坪島孝
「サラゴサの写本」ヴォイチェフ・イエジー・ハス

昨年の特徴としては、
◯年の後半お金がなくなってしまったので、ほとんどが自宅DVD鑑賞^^;
◯意識的にはポランスキーとクローネンバーグのお祭りをしました。

というわけで自ずと過去作品が多いわけです。
そのなかで今回はベスト5挙げますと、

第1位『天国の門 デジタル修復完全版』マイケル・チミノ

圧倒的に人モノ金がつぎ込まれた画面と音には本当にびっくりですが、その資源を無駄にしない奇跡の瞬間を写し取っているというところがまたすごいと思いました。役者も音楽も思い入れのあるメンツなのです。修復版の上映にこぎつけたboidさんには感謝です。

第2位『セレステ∞ジェシー』リー・トランド・クリーガー
映画というより脚本賞なのかもしれないけど、号泣しそうになったんで入れてしまおう。
インディーズがすばらしい作品を生む瞬間に立ち会いました。
主演のラシダはペギー・リプトンの娘というのも衝撃。

第3位『永遠と一日』テオ・アンゲロプロス

テオの映画を観ちゃったらランク入りは避けられないんだよねー。やっぱりこの人のものはすごいんだ。
終盤のバスで巡る夜が圧巻で涙。

第4位『スカイラブ』ジュリー・デルピー
これは脚本賞と同時に全員女優男優賞あげたいくらい自然すぎる演技。本当に本物の親戚一同にみえる。
子供から老人まで完璧な親類ぶり。ここまで俳優色がないものって他にあるかい?
ベルナデット・ラフォンの最後の出演作なのかもしれない

第5位『ホーリーモーターズ』レオス・カラックス
不思議な遊びが感じられるカラックスの最新作。冒頭がリンチ臭い感じが好み。
思い返すほどにクレイジーな映画である。回収しない狂った細部の集積。
最後の仮面には騙されたな~


ホントはベスト5てわけでもないんだよね。
どれもこれもすてきな映画ばかり観た1年でした。
わずかに記憶に突出してひっかかりのある映画を5本挙げました。

ポランスキーはどの映画もとても好きで、肌にあうという感じの作家だけど、
あえてひとつ選ぶとなると難しいのです。
それに『マクベス』と『テナント』を観ていないので、それを観てからかな。

メジャーなところでは『オブリビオン』がわりと記憶にいい感じに残ってます。
ちょっと萩尾望都的なテーマであることも好きなところ。
あと『ホワイトハウス・ダウン』もよく出来た笑いの取れる活劇でした。

ベルトルッチもベルイマンも入れないのはどうかとも思うけど、まあ別の機会に。

で、最後に、
とうとう観たよ賞『サラゴサの写本』ヴォイチェフ・イエジー・ハス
長年観たいと思っていたポーランド映画の怪作をやっと観たで賞


ということでした。
今年はもっとお金とヒマがあるといいんだけどな。。。


コメント (2)
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