パリ記2回目~
**
17.Sep.2009 RERとエトランジェ
入国後の関門はパリ市内へいく高速郊外鉄道RER。正確に言うとRERのチケットを買うこと!
・硬貨かクレジットカードしか受け付けない券売機があり
・早朝は窓口が閉まっており
・券売機ではしばしば日本のクレジットカードがはねられる
・販売機はローラーのある白地に緑の機械
との事前情報があちこちに書いてあった。
しかし現場についてみると、そこには広いホールに緑の箱型券売機が10台くらいあっただろうか。それはローラー式ではなくタッチパネル式で、表示もわかりやすい。新型?
英語表示に切り替え、パリ行きチケットを選択し、枚数1を選びgo!
(ちなみに券売機の類ではエンターはV、キャンセルはAのボタンを押す。頭文字しか覚えていないがそれで大丈夫だ。)
クレジットカードを入れよと表示が出るので、差し込む。
次はPINを入力と出るので暗証番号を入れ、V。
しばらく待つと(結構待つ)受付できましたと出る。
やった!クレジットカード大丈夫だった。
カードを抜けと出るので抜く。すると下部にチケットが出てくる(結構待つ^^;)
おおお、これがチケットか~アンビエ。思ったより小さな紙片だ。
巨大券売機の群れ

RER改札は日本の自動改札に似ているが、上を跳び越さないようにか、ゲートは身長の高さまでの扉になっている。ビエを入れる口はなにも表示がなく、どうやらここ?という口がぽつんとあるだけ。恐る恐るビエを入れるとピュッと吸い込まれ、もう一方のくちからぴょこんと顔を出す。顔を出したビエを引き抜くと扉がガシュっと開く。抜かないと開かないので最初は切符を入れても開かない?と焦る。
ホームへは階段で降りる。と正面に次の電車とその次の電車の行き先と停車駅を示す表示盤があるので、そこでチェック。
空港から北駅まで止まらない急行に乗りたいのだが、どうもしばらくは各駅しかないみたいだ。
すでにホームに停車中の車両をみると、観光客風の人ばかりが乗っていてなんだか大丈夫そうなので、各駅で行くことにする。
乗る前にやはり乗客のマダムに○×△?と訊かれる。おそらく停車駅を尋ねられたのだろうが、もちろんわかるべくもなく。
わからない、と答えればいいのに、なぜか「RER」と答えてしまったワタシ。
マダムはやれやれ顔で他の人に再度質問しことなきを得る。
おいおい、自分はエトランジェなんだから、ムリに人の役に立とうとする必要はないんだよ、ムダだしかえって迷惑だよ。と自分に言い聞かせる。
しかしマダムも怪しげな東洋人に質問するなよな~。^^;
殺伐ホーム(笑)

●クレジットカードと券売機について:どうもフランスでは一般的にはVISAかMASTERが主流のようである。券売機のサポート範囲はわからないが、自分はマスター(DCカードのマスター付き)を使ったので大丈夫だったのだろうと推測する。アメックスとかJCBとかだとどうなるかはやってみないとわからない。
RER~パリ上陸
RERで移動する場合は治安上の問題から、
●早朝・夜間は避け
●急行に乗ること
とガイドブックなどには載っている。
不安な人は他の手段(エールフランスバス、ロワシーバス、タクシー)を利用するに越したことはない。
ワタシは貧乏旅行なのと、治安上の問題ってどんな雰囲気なの?という好奇心で、RERに乗ることにしていた。
実際乗ってみると、確かに車内は殺伐としているし、各駅は途中駅から人が乗ってくるし、妙に心細くなってきた。通勤時間帯は結構込むようだし、やっぱり安心して移動したい場合はバス等がよさそう。大きなスーツケースがある場合も同様。(改札を通れないかもしれない)
車内~こわっ!(写真がね)

実際にはなにも怖いことはなく、問題なく30分ほどでパリ市内に入ることができた。目的地はGare de Nordの次の駅Chatelet les hallesである。RERでは出るときもビエを自動改札に通す必要がある(というか日本式)。
シャトレ・レ・アールはおそろしく広大な地下駅で、出口(SORTIE)の表示もやたら各方面にあり、どこから出ていいのかわからない。
きっとこっち~と適当に歩いていくとリヴォリ通り方面出口があったので、そこから出ることに。
シャトレ・レ・アールに着きました

改札は狭いよ

延々歩き動く歩道に乗ったりしてようやく出口にたどりつく。階段を上って外に出るとリヴォリ通り。初パリ風景だ。
パリ初景色がこれだ!!

ケータイとParis Visite
朝のリヴォリ通り。思ったよりにぎやかで、人通りもあり、車がひっきりなしに走る。騒々しい。建物が物々しく大きい。これがパリか~
まずやることはケータイの設定。ネットワーク設定で、フランスSFRを選択する・・・と、「設定できませんでした」のメッセージが;; な・なぜだ?最初からつまづいてどうする?2回くらいやり直してみると、「設定されました」となにごともなかったかのように。なんだったんだ?
フランスにはGSMと3Gの通信ができる通信会社が3つあって、SFRはそのなかでも通信料が妙に安いみたい。(ソフトバンク世界対応ケータイ使用の場合です。)
さて、当初予定では8時頃パリ入りしてカフェで9時まで時間を潰し・・と考えていたけれど、空港でのんびりしたのでパリ入りの時点ですでに9時近く。宿泊予定のアパルトマンの担当者にリコンファームの電話を入れなければならない。
パリ初通話(で唯一の通話となった。)
今回は日本の会社でパリでアパルトマンを貸してくれるところを見つけ、そこで短期のアパルトマンというかステュディオを借りたのだ。ホテルはお金がかかるのと、短期とはいえアパルトマン生活をしてみたいというのとで探してみたのだが、1泊8000円で諸経費入れて5泊でちょうど5万円という部屋が幸運にも空いていた。
日本の連休期間にあたることもあって、同社のもつ物件は軒並み塞がっていて、ほんとうにたまたまワタシの旅行期間だけぽつんと1件空いていたのだ。ラッキーである。
電話に出た担当のM氏も丁寧な話ぶりでよい対応である。この会社には今回よい印象ばかりである。
電話をしたのはリヴォリ通りとオペラ通りがぶつかる地点。
ここからパレ・ガルニエ(オペラ座ですね)のほうへ歩く。
目的地はPyramide駅近くの旅行案内所である。ここでパリの交通機関が乗り放題となるParis Visiteというパスを購入するのだ。
Paris Visiteはゾーンと期間を選んで購入するパスで、パリ市内だけだとZone1-3、期間はmax5日間である。
ワタシは6日滞在でパリ市内だけを動くのでこの組合せで購入するが、これで28.3ユーロ。メトロ1回が1.60ユーロなので5日間で18回くらい乗り降りすれば元が取れるのだが、これは意外と多い回数である。元を取るのはむずかしい。
5日以内に帰国ならzone1-6を買えば空港との往復でも使える。しかしこれでも元が取れるかどうか微妙な金額。
ワタシはいちいちビエを買うのが面倒なので、その手間を買ったつもりでParis Visiteを選択です。
案内所の前で深呼吸、初めてパリの人と会話するのだ~と適当に盛り上がる。カウンタにはすでに旅行者が何人か並んでいる。ここで並んで待て、と立て札があるのでそこで並んでいると、横入りのムッシュなどが数人おり、カウンタにさっさとへばりついている。
しかたなくこちらもカウンタに接近して存在をアピールする。職員のやさしそうなマダムが手招きしてくれるので笑顔で寄っていき、「ぼんじゅーる!Paris Visiteすぃるヴぷれ!」という。するとフランス語でわ~っと返ってきて、お手上げだ。お手上げ顔をしていると、向こうも英語に切り替えてくれる。まあ、訊かれることはゾーンと期間をどうするかということ以外にはないのだが。
1-3zone,5days、とお願いする。現金かクレジットか訊かれるので、高額紙幣をくずすためにキャッシュと答える。
無事Paris Visiteを手に入れる。厚紙二つ折りのパス兼ビエホルダーと、メトロのビエと同形の磁気切符を渡される。切符のほうに使用期間とパス番号を記入すると使用開始だ。
Paris Visiteのパスとビエ

ついでにバス路線図はあるか?と訊いてみる(実際はぷらん・どぅ・びゅす?と言っただけ~)
パンフレットをくれるが、これには細かい停留所名などの記載はなかった。これ以上の会話は不可能なので退散。
●PARIS VISITEの使い方?
メトロはこの切符の方を改札に通すのでいいんだけれど、バスに乗る時は?運転手さんにみせればよいだけ、と説明があるが、見せるのはパスの方?ビエの方?両方?
と細かいところに悩む。結局わからずじまいですが、ワタシは黒いパスの方を見せて乗ってました。それで何も言われませんでしたが、考えるとビエの方に使用開始~終了年月日を書き込むので、運転手さんもそれをチェックしないとダメなんじゃないかなあ??ホントは。。。
(でないと永久フリーパス状態)
初カフェとジュンクドウ
旅行案内所のほど近くにジュンクドウがあるというのはガイドブックで知っていたので、行ってみる。
開店まで時間があるので、ジュンクドウ向かいにある名もない(いや、名はあるけど忘れた)ローカルカフェに挑戦してみることにする。
勝手がわからないので一応お店に入って、フュメ?と訊いてみる。(タバコOK?くらいのつもり~)
が、what?と黒人ムッシュに返されたので、Can I smoke here?と訊くと、No!と。で、通りにあるテラス席を指差すと、こんどはYes!と笑顔で。ふう。
テラス席にすわるとほどなく灰皿を持ってきてくれたので、Un cafe S.V.P.と注文する。こうして初パリカフェをぎこちなく達成する。
あん・かふぇ~

コーヒーが、いや、きゃふぇがやってきて、くつろぐこと小一時間。ジュンクドウは既に開店しており、そして今日はパレ・ガルニエとポン・ヌフを見てから15時までにステュディオ入りしなければならない。時間はあまりない!が、会計を一向に取りに来てくれる気配がない。
しばらく待つがしびれをきらして、お金を持って店に入り、「ラディシオンしるぶぷれ~」とやる。黒人ムッシュさんがやれやれ顔で会計をしてくれる。おつりをくれるまでぽつねんと店の中で突っ立っている自分。
のっけからスマートでないなあ・・・
ジュンクドウはパリにある日本の本屋さん。入ってみると、本当に日本の本屋さんだった。売っているのは主に日本の本ばかり、店員さんも日本人。ぽっかりここだけが日本だった。
ここで地図を買う。日本語で
「地図はどこにありますか?」
「どこの地図ですか?」
「パリです」
「パリでしたらここに」
・・訊いている目の前にパリの地図があった。どこに目をつけているんだ?>自分^^;
何種類かあるのでひとしきり悩んで、薄手の区ごとの地図と、バスの詳細路線地図を購入。普通の地図のほうは細かすぎて老眼には厳しいのと、ほとんどガイドブックの地図で足りたのであまり使わなかった。
バスの地図は後に予想外に活躍することに・・・

この調子だと長編大河小説になってしまうので、
ここからは基本はしょることにしよう・・・・かな?
パレ・ガルニエと怖いフランス人
オペラ通りの真正面に聳え立つオペラ座ことパレ・ガルニエに向かう。これはもう迷いようがない。
おお~っ

パレ・ガルニエ前広場に着き、放射状に広がる街路を眺めてパリにいるな~的気分に浸っていると、な・なにやらものすごい騒音が近づいてくる!
デモのようだがなんのデモだかはわからず。デモ隊はものすごい大音声で叫んでいるし、先頭にはドクロ服を着た人物が長い旗を振り回している。
こ・怖い。

写真を撮ってそそくさと逃げる。
マジ、ものすごく騒々しいデモだった。
パレ・ガルニエの入り口を探すと、正面から見て左側の裏手にあった。入り口にガードマン風おじさんが立っており、こちらに目をあわさずに○×△!という。ニコニコして入ろうとしたら強い調子でOpen your bag!という。
なんだ英語だったのか。
バッグを開けるとやはり無表情にThankyou!と言っていたが、プリーズもなく、バッグを開けろ!と怒鳴るとは・・観光地の入り口で・・・
こ・怖い。
日本ではありえない・・・。フランス人て怖い?^^;
この像の後ろに入口があるよ

パレ・ガルニエを見たあとにデモが去った路上に出ると、攻殻機動隊風コスチュームの警察一群が後始末をしているし、路上はごみだらけだし、いや~いきなりすげえ乱雑な感じ~^^;
左端の警官さんのコスチュームが・・・

パレ・ガルニエはそれはもう豪華絢爛な建物。オペラのために建てられているので時代的には新しく、様式もいろいろとり混ざっているのかな。
正面のシンメトリックな階段を上ると客席への入り口がある。客席のドームに描かれた天井画はシャガールによるもので、これを見るのが一番の目的だったのだが・・・客席は夜公演の仕込み作業中で照明が落ちていて、肝心のシャガールはほとんど見えなかった。残念。
それでもときおり照明が明るくなることがあり、その瞬間にほのかに見ることができたので満足する。本当に明るい状態で見たいならば、今は主にバレエ公演をやっているという夜公演を観に来るのがよいだろう。
階段~

かろうじてシャガール

建物の外郭を取り巻く回廊も大きなシャンデリアに金の装飾で派手派手~
帰りにブティックで天井画のポストカードを買う。
派手~な回廊

スタバとラ・ポスト
パレ・ガルニエを後にし、オペラ通りをPyramide方面に歩くとスタバがある。パリまで来てスタバというのもなんだけれど、スタバ好きとしては一度は体験しておかねばなるまい(義務)
というわけで、スタバにてサンドイッチとラテを頼む。6.40ユーロ。

スタバで家に手紙を書く。郵便を出すのも今回のチャレンジ項目。書き終わって最寄のポストオフィスを地図で探し、向かう。しばらく歩き、遠くから看板が見えたので近づいていくと・・なんと、改装工事中で営業していない・・;;結局次に近いポストオフィスはパレ・ガルニエの向こう側。またあっちに戻らねば。
無事営業しているオフィスにたどり着き、どうすればいいのかわからんのでハガキを手にムッシュに見せる。はがきにはJaponと書いてあるので、ムッシュは理解してくれて、stamp for Japan?と言ってくれる。yes! 切手を出してくれ、ワタシはお金を払う。日本まで優先便で0.85ユーロなり。ポストに投函して落着。
ポストには二つ口があって、片方はパリ周辺、もう片方はそれ以外、らしい。etrangeと書かれた方に投函。これでいいのかな?
郵便局で無事投函

そうそう、パリのスタバのラテは・・マズイ^^;
薄いコーヒーをさらにぬるいミルクで薄めたような感じで残念。
トールが一番小さいサイズで、日本のトールよりちょっと太めのカップ。
サンドイッチはおいしかった。
モノプリとポン・ヌフ
この時点で13:00。予定を1時間オーバー。ダッシュでモノプリへ。
モノプリはパリに散在するちょっと高級な?スーパーマーケットという感じ?のチェーン店。
チェンバロ師匠のお土産はここのエコバッグという指定なのよ。
必死に店内を探すが見当たらず。店員さんに聞こうもレ、ジにたくさんお客さんが並んでいて殺気立っているのでやめる。
旅行中にお土産を見つけることができるか不安。
Pyramideからメトロ初乗車。メトロ練習で数駅後のポンヌフで降りる。
乗車と降車の際にドアの緑のボタンを押して開けるタイプの車両だったので、ポンヌフで思い切りボタンを押して降りる。
がしゅ~
パリ気分~。
で、ポン・ヌフPont Neuf
レオス・カラックスの映画『ポン・ヌフの恋人』の舞台となったポン・ヌフ。
新しい橋という名のこの橋は、今ではパリ最古の橋となっているとのこと。
映画は実際はセットで撮影されているのだが、まあ気にしない。
おお~ポンヌフだ~と写真を取りまくる。
ポン・ヌフ!

と同時に初めて見るセーヌの流れ。。。うっとり。。。

。。。。と、うっとりのまま、次回につ・づ・く
(全然はしょってない!)
うっとりで考えたんだけれど、今回の旅の目的のひとつは(帰ってから考えるヤツ^^;)
「その場所にいる自分に酔う!」ということだったんだなあと。
「ポン・ヌフにオレはいるんだ~~(しみじみ) 」ということが味わえればよかったんだなあ。。
おまけ
ポン・ヌフ路上を渡る物乞いの老女

旅行中、物乞いの女性をしばしば見かけることになる。
前の記事:パリ記1:成田からCDGへ
次の記事:パリ記3:ステュディオに着く(やっと)
**
17.Sep.2009 RERとエトランジェ
入国後の関門はパリ市内へいく高速郊外鉄道RER。正確に言うとRERのチケットを買うこと!
・硬貨かクレジットカードしか受け付けない券売機があり
・早朝は窓口が閉まっており
・券売機ではしばしば日本のクレジットカードがはねられる
・販売機はローラーのある白地に緑の機械
との事前情報があちこちに書いてあった。
しかし現場についてみると、そこには広いホールに緑の箱型券売機が10台くらいあっただろうか。それはローラー式ではなくタッチパネル式で、表示もわかりやすい。新型?
英語表示に切り替え、パリ行きチケットを選択し、枚数1を選びgo!
(ちなみに券売機の類ではエンターはV、キャンセルはAのボタンを押す。頭文字しか覚えていないがそれで大丈夫だ。)
クレジットカードを入れよと表示が出るので、差し込む。
次はPINを入力と出るので暗証番号を入れ、V。
しばらく待つと(結構待つ)受付できましたと出る。
やった!クレジットカード大丈夫だった。
カードを抜けと出るので抜く。すると下部にチケットが出てくる(結構待つ^^;)
おおお、これがチケットか~アンビエ。思ったより小さな紙片だ。
巨大券売機の群れ

RER改札は日本の自動改札に似ているが、上を跳び越さないようにか、ゲートは身長の高さまでの扉になっている。ビエを入れる口はなにも表示がなく、どうやらここ?という口がぽつんとあるだけ。恐る恐るビエを入れるとピュッと吸い込まれ、もう一方のくちからぴょこんと顔を出す。顔を出したビエを引き抜くと扉がガシュっと開く。抜かないと開かないので最初は切符を入れても開かない?と焦る。
ホームへは階段で降りる。と正面に次の電車とその次の電車の行き先と停車駅を示す表示盤があるので、そこでチェック。
空港から北駅まで止まらない急行に乗りたいのだが、どうもしばらくは各駅しかないみたいだ。
すでにホームに停車中の車両をみると、観光客風の人ばかりが乗っていてなんだか大丈夫そうなので、各駅で行くことにする。
乗る前にやはり乗客のマダムに○×△?と訊かれる。おそらく停車駅を尋ねられたのだろうが、もちろんわかるべくもなく。
わからない、と答えればいいのに、なぜか「RER」と答えてしまったワタシ。
マダムはやれやれ顔で他の人に再度質問しことなきを得る。
おいおい、自分はエトランジェなんだから、ムリに人の役に立とうとする必要はないんだよ、ムダだしかえって迷惑だよ。と自分に言い聞かせる。
しかしマダムも怪しげな東洋人に質問するなよな~。^^;
殺伐ホーム(笑)

●クレジットカードと券売機について:どうもフランスでは一般的にはVISAかMASTERが主流のようである。券売機のサポート範囲はわからないが、自分はマスター(DCカードのマスター付き)を使ったので大丈夫だったのだろうと推測する。アメックスとかJCBとかだとどうなるかはやってみないとわからない。
RER~パリ上陸
RERで移動する場合は治安上の問題から、
●早朝・夜間は避け
●急行に乗ること
とガイドブックなどには載っている。
不安な人は他の手段(エールフランスバス、ロワシーバス、タクシー)を利用するに越したことはない。
ワタシは貧乏旅行なのと、治安上の問題ってどんな雰囲気なの?という好奇心で、RERに乗ることにしていた。
実際乗ってみると、確かに車内は殺伐としているし、各駅は途中駅から人が乗ってくるし、妙に心細くなってきた。通勤時間帯は結構込むようだし、やっぱり安心して移動したい場合はバス等がよさそう。大きなスーツケースがある場合も同様。(改札を通れないかもしれない)
車内~こわっ!(写真がね)

実際にはなにも怖いことはなく、問題なく30分ほどでパリ市内に入ることができた。目的地はGare de Nordの次の駅Chatelet les hallesである。RERでは出るときもビエを自動改札に通す必要がある(というか日本式)。
シャトレ・レ・アールはおそろしく広大な地下駅で、出口(SORTIE)の表示もやたら各方面にあり、どこから出ていいのかわからない。
きっとこっち~と適当に歩いていくとリヴォリ通り方面出口があったので、そこから出ることに。
シャトレ・レ・アールに着きました

改札は狭いよ

延々歩き動く歩道に乗ったりしてようやく出口にたどりつく。階段を上って外に出るとリヴォリ通り。初パリ風景だ。
パリ初景色がこれだ!!

ケータイとParis Visite
朝のリヴォリ通り。思ったよりにぎやかで、人通りもあり、車がひっきりなしに走る。騒々しい。建物が物々しく大きい。これがパリか~
まずやることはケータイの設定。ネットワーク設定で、フランスSFRを選択する・・・と、「設定できませんでした」のメッセージが;; な・なぜだ?最初からつまづいてどうする?2回くらいやり直してみると、「設定されました」となにごともなかったかのように。なんだったんだ?
フランスにはGSMと3Gの通信ができる通信会社が3つあって、SFRはそのなかでも通信料が妙に安いみたい。(ソフトバンク世界対応ケータイ使用の場合です。)
さて、当初予定では8時頃パリ入りしてカフェで9時まで時間を潰し・・と考えていたけれど、空港でのんびりしたのでパリ入りの時点ですでに9時近く。宿泊予定のアパルトマンの担当者にリコンファームの電話を入れなければならない。
パリ初通話(で唯一の通話となった。)
今回は日本の会社でパリでアパルトマンを貸してくれるところを見つけ、そこで短期のアパルトマンというかステュディオを借りたのだ。ホテルはお金がかかるのと、短期とはいえアパルトマン生活をしてみたいというのとで探してみたのだが、1泊8000円で諸経費入れて5泊でちょうど5万円という部屋が幸運にも空いていた。
日本の連休期間にあたることもあって、同社のもつ物件は軒並み塞がっていて、ほんとうにたまたまワタシの旅行期間だけぽつんと1件空いていたのだ。ラッキーである。
電話に出た担当のM氏も丁寧な話ぶりでよい対応である。この会社には今回よい印象ばかりである。
電話をしたのはリヴォリ通りとオペラ通りがぶつかる地点。
ここからパレ・ガルニエ(オペラ座ですね)のほうへ歩く。
目的地はPyramide駅近くの旅行案内所である。ここでパリの交通機関が乗り放題となるParis Visiteというパスを購入するのだ。
Paris Visiteはゾーンと期間を選んで購入するパスで、パリ市内だけだとZone1-3、期間はmax5日間である。
ワタシは6日滞在でパリ市内だけを動くのでこの組合せで購入するが、これで28.3ユーロ。メトロ1回が1.60ユーロなので5日間で18回くらい乗り降りすれば元が取れるのだが、これは意外と多い回数である。元を取るのはむずかしい。
5日以内に帰国ならzone1-6を買えば空港との往復でも使える。しかしこれでも元が取れるかどうか微妙な金額。
ワタシはいちいちビエを買うのが面倒なので、その手間を買ったつもりでParis Visiteを選択です。
案内所の前で深呼吸、初めてパリの人と会話するのだ~と適当に盛り上がる。カウンタにはすでに旅行者が何人か並んでいる。ここで並んで待て、と立て札があるのでそこで並んでいると、横入りのムッシュなどが数人おり、カウンタにさっさとへばりついている。
しかたなくこちらもカウンタに接近して存在をアピールする。職員のやさしそうなマダムが手招きしてくれるので笑顔で寄っていき、「ぼんじゅーる!Paris Visiteすぃるヴぷれ!」という。するとフランス語でわ~っと返ってきて、お手上げだ。お手上げ顔をしていると、向こうも英語に切り替えてくれる。まあ、訊かれることはゾーンと期間をどうするかということ以外にはないのだが。
1-3zone,5days、とお願いする。現金かクレジットか訊かれるので、高額紙幣をくずすためにキャッシュと答える。
無事Paris Visiteを手に入れる。厚紙二つ折りのパス兼ビエホルダーと、メトロのビエと同形の磁気切符を渡される。切符のほうに使用期間とパス番号を記入すると使用開始だ。
Paris Visiteのパスとビエ

ついでにバス路線図はあるか?と訊いてみる(実際はぷらん・どぅ・びゅす?と言っただけ~)
パンフレットをくれるが、これには細かい停留所名などの記載はなかった。これ以上の会話は不可能なので退散。
●PARIS VISITEの使い方?
メトロはこの切符の方を改札に通すのでいいんだけれど、バスに乗る時は?運転手さんにみせればよいだけ、と説明があるが、見せるのはパスの方?ビエの方?両方?
と細かいところに悩む。結局わからずじまいですが、ワタシは黒いパスの方を見せて乗ってました。それで何も言われませんでしたが、考えるとビエの方に使用開始~終了年月日を書き込むので、運転手さんもそれをチェックしないとダメなんじゃないかなあ??ホントは。。。
(でないと永久フリーパス状態)
初カフェとジュンクドウ
旅行案内所のほど近くにジュンクドウがあるというのはガイドブックで知っていたので、行ってみる。
開店まで時間があるので、ジュンクドウ向かいにある名もない(いや、名はあるけど忘れた)ローカルカフェに挑戦してみることにする。
勝手がわからないので一応お店に入って、フュメ?と訊いてみる。(タバコOK?くらいのつもり~)
が、what?と黒人ムッシュに返されたので、Can I smoke here?と訊くと、No!と。で、通りにあるテラス席を指差すと、こんどはYes!と笑顔で。ふう。
テラス席にすわるとほどなく灰皿を持ってきてくれたので、Un cafe S.V.P.と注文する。こうして初パリカフェをぎこちなく達成する。
あん・かふぇ~

コーヒーが、いや、きゃふぇがやってきて、くつろぐこと小一時間。ジュンクドウは既に開店しており、そして今日はパレ・ガルニエとポン・ヌフを見てから15時までにステュディオ入りしなければならない。時間はあまりない!が、会計を一向に取りに来てくれる気配がない。
しばらく待つがしびれをきらして、お金を持って店に入り、「ラディシオンしるぶぷれ~」とやる。黒人ムッシュさんがやれやれ顔で会計をしてくれる。おつりをくれるまでぽつねんと店の中で突っ立っている自分。
のっけからスマートでないなあ・・・
ジュンクドウはパリにある日本の本屋さん。入ってみると、本当に日本の本屋さんだった。売っているのは主に日本の本ばかり、店員さんも日本人。ぽっかりここだけが日本だった。
ここで地図を買う。日本語で
「地図はどこにありますか?」
「どこの地図ですか?」
「パリです」
「パリでしたらここに」
・・訊いている目の前にパリの地図があった。どこに目をつけているんだ?>自分^^;
何種類かあるのでひとしきり悩んで、薄手の区ごとの地図と、バスの詳細路線地図を購入。普通の地図のほうは細かすぎて老眼には厳しいのと、ほとんどガイドブックの地図で足りたのであまり使わなかった。
バスの地図は後に予想外に活躍することに・・・

この調子だと長編大河小説になってしまうので、
ここからは基本はしょることにしよう・・・・かな?
パレ・ガルニエと怖いフランス人
オペラ通りの真正面に聳え立つオペラ座ことパレ・ガルニエに向かう。これはもう迷いようがない。
おお~っ

パレ・ガルニエ前広場に着き、放射状に広がる街路を眺めてパリにいるな~的気分に浸っていると、な・なにやらものすごい騒音が近づいてくる!
デモのようだがなんのデモだかはわからず。デモ隊はものすごい大音声で叫んでいるし、先頭にはドクロ服を着た人物が長い旗を振り回している。
こ・怖い。

写真を撮ってそそくさと逃げる。
マジ、ものすごく騒々しいデモだった。
パレ・ガルニエの入り口を探すと、正面から見て左側の裏手にあった。入り口にガードマン風おじさんが立っており、こちらに目をあわさずに○×△!という。ニコニコして入ろうとしたら強い調子でOpen your bag!という。
なんだ英語だったのか。
バッグを開けるとやはり無表情にThankyou!と言っていたが、プリーズもなく、バッグを開けろ!と怒鳴るとは・・観光地の入り口で・・・
こ・怖い。
日本ではありえない・・・。フランス人て怖い?^^;
この像の後ろに入口があるよ

パレ・ガルニエを見たあとにデモが去った路上に出ると、攻殻機動隊風コスチュームの警察一群が後始末をしているし、路上はごみだらけだし、いや~いきなりすげえ乱雑な感じ~^^;
左端の警官さんのコスチュームが・・・

パレ・ガルニエはそれはもう豪華絢爛な建物。オペラのために建てられているので時代的には新しく、様式もいろいろとり混ざっているのかな。
正面のシンメトリックな階段を上ると客席への入り口がある。客席のドームに描かれた天井画はシャガールによるもので、これを見るのが一番の目的だったのだが・・・客席は夜公演の仕込み作業中で照明が落ちていて、肝心のシャガールはほとんど見えなかった。残念。
それでもときおり照明が明るくなることがあり、その瞬間にほのかに見ることができたので満足する。本当に明るい状態で見たいならば、今は主にバレエ公演をやっているという夜公演を観に来るのがよいだろう。
階段~

かろうじてシャガール

建物の外郭を取り巻く回廊も大きなシャンデリアに金の装飾で派手派手~
帰りにブティックで天井画のポストカードを買う。
派手~な回廊

スタバとラ・ポスト
パレ・ガルニエを後にし、オペラ通りをPyramide方面に歩くとスタバがある。パリまで来てスタバというのもなんだけれど、スタバ好きとしては一度は体験しておかねばなるまい(義務)
というわけで、スタバにてサンドイッチとラテを頼む。6.40ユーロ。

スタバで家に手紙を書く。郵便を出すのも今回のチャレンジ項目。書き終わって最寄のポストオフィスを地図で探し、向かう。しばらく歩き、遠くから看板が見えたので近づいていくと・・なんと、改装工事中で営業していない・・;;結局次に近いポストオフィスはパレ・ガルニエの向こう側。またあっちに戻らねば。
無事営業しているオフィスにたどり着き、どうすればいいのかわからんのでハガキを手にムッシュに見せる。はがきにはJaponと書いてあるので、ムッシュは理解してくれて、stamp for Japan?と言ってくれる。yes! 切手を出してくれ、ワタシはお金を払う。日本まで優先便で0.85ユーロなり。ポストに投函して落着。
ポストには二つ口があって、片方はパリ周辺、もう片方はそれ以外、らしい。etrangeと書かれた方に投函。これでいいのかな?
郵便局で無事投函

そうそう、パリのスタバのラテは・・マズイ^^;
薄いコーヒーをさらにぬるいミルクで薄めたような感じで残念。
トールが一番小さいサイズで、日本のトールよりちょっと太めのカップ。
サンドイッチはおいしかった。
モノプリとポン・ヌフ
この時点で13:00。予定を1時間オーバー。ダッシュでモノプリへ。
モノプリはパリに散在するちょっと高級な?スーパーマーケットという感じ?のチェーン店。
チェンバロ師匠のお土産はここのエコバッグという指定なのよ。
必死に店内を探すが見当たらず。店員さんに聞こうもレ、ジにたくさんお客さんが並んでいて殺気立っているのでやめる。
旅行中にお土産を見つけることができるか不安。
Pyramideからメトロ初乗車。メトロ練習で数駅後のポンヌフで降りる。
乗車と降車の際にドアの緑のボタンを押して開けるタイプの車両だったので、ポンヌフで思い切りボタンを押して降りる。
がしゅ~
パリ気分~。
で、ポン・ヌフPont Neuf
レオス・カラックスの映画『ポン・ヌフの恋人』の舞台となったポン・ヌフ。
新しい橋という名のこの橋は、今ではパリ最古の橋となっているとのこと。
映画は実際はセットで撮影されているのだが、まあ気にしない。
おお~ポンヌフだ~と写真を取りまくる。
ポン・ヌフ!

と同時に初めて見るセーヌの流れ。。。うっとり。。。

。。。。と、うっとりのまま、次回につ・づ・く
(全然はしょってない!)
うっとりで考えたんだけれど、今回の旅の目的のひとつは(帰ってから考えるヤツ^^;)
「その場所にいる自分に酔う!」ということだったんだなあと。
「ポン・ヌフにオレはいるんだ~~(しみじみ) 」ということが味わえればよかったんだなあ。。
おまけ
ポン・ヌフ路上を渡る物乞いの老女

旅行中、物乞いの女性をしばしば見かけることになる。
前の記事:パリ記1:成田からCDGへ
次の記事:パリ記3:ステュディオに着く(やっと)