Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

ソヒエフ+トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団「火の鳥」「春の祭典」

2013-01-05 04:24:30 | music
ストラヴィンスキー: バレエ組曲 「火の鳥」 (1919年版)、バレエ音楽 「春の祭典」 (Stravinsky : The Firebird, The Rite of Spring / Tugan Sokhiev) [CD+ボーナスDVD] [輸入盤]
ソヒエフ+トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
Naive


先日日本ツアーを行ったトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の最新盤を聴いてみました。

来日公演では、サントリーホールでの「幻想交響曲」を聴く機会がありまして(猫さまありがとう)
初めて聴くオケで期待大でした。
「幻想」は色彩豊かでキラキラとした元気な演奏だったのですが、
暗く重い側面の表現はあまり感じられないかなーという感じでした。
が、とにかく弦楽器のアンサンブルはかっちりしつつドライブ感があって、
ぐいぐい引き込ん突っ走るのがとてもよかったです。

で、その元気の良いドライブするオケの新譜は
ストラヴィンスキー「火の鳥」「春の祭典」のカップリングということで
これは面白そうだなと。

録音は残響少なめで、楽器が近くで鳴っている。
指揮台にマイクが立っているイメージの音です。

やはり若々しく前へ前へと進む演奏ですね。
弦楽器がやはり近くでがっちりしたアンサンブルを組みつつドライブする演奏です。
チェロやビオラの刻みなど埋もれがちな音も近くで聴こえて
なかなかスリリングなアンサンブルがよくわかっていい感じです。

残念なのはちょっと金管と打楽器が小さめなことで、
ぐわしゃ~んという破壊力にはちょっと欠ける感じがしますね~
このドライブ感を持ちつつ要所ではもっと大胆に崩壊感を出せれば
最高におもしろい演奏/録音になったかなー


ハルサイの演奏はDVDもついているようで
こちらは未見なんですが
これも期待ですね~~


同管弦楽団と先日のツアーについてはこちら



公演ではロビーで粒オケ関係者とばったり会ったりして
世間は狭いのだ。

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ブリュッヘン+18世紀オーケストラ ベートーヴェン交響曲全集2011

2012-11-26 01:26:27 | music
Beethoven The Symphonies: Live from Rotterdam, 2011
クリエーター情報なし
Glossa



ブリュッヘンと18世紀オーケストラによる新しいベートーヴェン交響曲全集を買いました。
ベトベンどんだけ持っているのか??
金にあかして単なる買い物中毒なのでは?(多分そう・・・・)

全集を買うと真っ先に5番を聴く。
5番は曲が体に染み付いているので、この演奏がどんななのかを感じ取るにはよいのだ。

この盤の5番は第1楽章が面白く、特にロングトーンの処理がなかなか他にはない感じで、こういう1楽章もありなのだなーと気づかされる。

全体的に残響が豊かで、でもきらびやかな響きではなく弦のガットやティンパニの皮の質感がまーるく広がる感じである。
古楽臭さはあまりなく(いや、古楽くささに慣れちゃってるから気にならないのか)かといって巨匠的な大仰さもない、真摯な印象です。

特徴的なロングトーンの処理は第4楽章にも引き継がれていて、それは人によっては物足りない演奏に聴こえるかも。

インマゼール+アニマエテルナ盤↓とともに一聴の価値のある盤ではないかと、まあ5番と6番を聴いただけですけど思います。


Beethoven: Symphonies ouvertures
クリエーター情報なし
Zig Zag Territories
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「第九 ベートーヴェン最大の交響曲の神話」中川右介

2012-11-19 00:09:05 | music
第九 ベートーヴェン最大の交響曲の神話 (幻冬舎新書)
中川 右介
幻冬舎


年末に向け気分を盛り上げるために読んでみました。

ベートーヴェンの第九の成立の経緯、
初演頃のややこしいやり取り、
ベートーヴェン没後の扱われ方、
後の時代の受容と演奏史
20世紀にかけての神格化
と、第九の受容史で貫かれているのだけれど、
初演当時のオーケストラ事情や
その後の演奏家、指揮者、オーケストラの人間事情や
評論の世界の動向
政治との関わりかたの変容
など、19世紀から20世紀の社会情勢を映し出してもいる。

本の構想が面白いということでもあるが、
このような構想を持てる1曲というのもなかなか第九以外にはそう見つからないだろう。



第九(を初めとするベートーヴェンの交響曲)が
初めはかなりの難物、変わった作品として受け取られていたというのも印象的。

その後のオーケストラや指揮者の充実により
曲の真価に迫る演奏が可能になってくるとともに曲が受け入れられ、
それとともに評論においても曲のもつ精神性や時代的な意義などが論じられ
次第に曲の含意が大きく広くなっていく様子が面白い。

ワグナーが多くの第九論を書き
ドイツ精神の反映としての第九という観点を切り開いて行くくだりも
ワグナー的な誇大さを思うと面白いのだが
それが後の第三帝国的なドイツ民族主義の高揚において第九が利用されることの布石となっていることを思うとただ面白がってはいられない。

この点は先日見たジーバーベルク「ヒトラー」でのワグナーの扱われかたを思い出すところである。
ワグナーは作曲家であるとともに論客でもあり、ドイツ至上主義的な精神論の礎を作った一人であることが、第九との関わりのなかでよくわかる。ジーバーベルクはこういう側面を理解していたのだと思う。

一方で第九は労働運動や共産主義運動においてもここ一番で担ぎ出される曲でもあることがまた面白い。
第九がそういう汎用性をもつメッセ-ジを湛えているということでもあるが
政治というのはそのようなものを敏感にとらえて利用するものなのだと実感する。
政治のポピュリズム的な節操のなさに第九が翻弄されてきたということなのだろう。


そのほかにも、第九を有名に、あるいは神格化するうえで貢献した指揮者の人間模様も
とても面白い。
ワグナー、メンデルスゾーン、ビューロー、マーラー、フルトヴェングラー、トスカニーニ、カラヤン、バーンスタインなど。
彼らは指揮者として第九にどのように取り組んで、それが第九の受容にどのように影響したのか、もさることながら、第九を巡って、例えばフルヴェンとトスカニーニが険悪な関係になるなど、人類みな同胞のメッセ-ジを持つ第九を愛する人たちとは思えない泥臭さがあって実に面白いね。

その他には第九の日本初演はいつなのかを史実を追って考えてみたり。


第九が新書1冊書ける曲であることをしっかり証明した本でした。


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ビゼー:歌劇「カルメン」全曲 ラトル+ベルリンフィル

2012-09-02 01:38:06 | music
ビゼー:歌劇「カルメン」全曲
ラトル(サイモン)
EMIミュージックジャパン


カルメン全曲のCD欲しいな~と思っていたところに
ラトルによるこいつが出たので買ってみました。

ベルリンフィルによるオペラというのも珍しいのかな。
ラトルと組んでからいろいろと冒険をしてますよねベルリンフィル。

まあ他のと聴き比べているわけではないのでこの盤の位置づけはよくわからんですけど、
演奏はやはり上手いし録音もいいですね。

でカルメン、とてもいいですね
スコアに濃密に感情が折り込まれているのがわかる。
歌手の力量に頼らなくても十分にエモーショナルな音が出る。

それを生かすように歌手も控えめというか
繊細な表現をしている。
21番のミカエラのアリアなんかは、マーラーの歌曲みたいな響きがしたり。

全編いちいち音楽がくせがあってキャラが立つので
言葉を追わずに聴いても惹き込まれる。

カルメンいいわ~
有名な曲もあるしね^^



おまけDVDにはハイライトシーンとラトルのインタビューやリハ風景などが入っているようです。
(まだ観てない)


【追記】
ライナーノートより
◯シューダンス社版ではなくアルコーア社版(エーザーが復元したオペラ・コミック様式のスコア)
◯音楽の一部をカットしている
◯セリフのみの登場人物は登場しない
◯アルコーア社版は3幕構成だが本盤トラック割りでは4幕構成になっている。
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マルク・ミンコフスキ/モーツァルト:交響曲第40番、第41番

2012-08-15 04:39:26 | music
モーツァルト:交響曲第40番、第41番
ミンコフスキ(マルク)
ユニバーサル ミュージック クラシック


『マルク・ミンコフスキ/モーツァルト:交響曲第40番、第41番《ジュピター》、他』

ミンコフスキという指揮者については名前しか知らなかったのだが、ワタシのCD購買欲を満たすためにこれまであまり開拓してこなかったモーツァルトという領域に攻め入ろうとしたときに、このCDが目に付いたので購入。

いかにも古楽勢らしい、テンポの速いきびきびした演奏でそこは予想通り。
結構細かくデュナーミクを弾き分けているし、アンサンブルがかなりかっちりしているので、全体的には非常にスリリングな演奏である。
優雅なモーツァルトという趣とはちょっと違う。
既知の曲でありながら、和声と旋律の移り変わりを次はどうなるのか??と手に汗握る気分で味わえる。聴く者に集中力を沸きたてるような演奏で、とても楽しい。

特に交響曲第41番では、スケールの大きい曲想をそのスリリングな緊張感を持って突っ走るので、巨大なワンダーランドを高速で探検しているような気分を味わえる。低弦が早いパッセージを刻んで走り抜けるところなんかはわくわくする。

一方で、ゆったりした優雅な響きが決してないわけではないし演奏は全然荒くならないのだが、やはり逆に、もうちょっとヨーロッパのいにしえのゆったりした空気もあっていいように思わなくもない。モーツァルトの後期の音楽にはそういう幅広さがあると思うのでそこが残念なところ。

まあ音楽のアンサンブルの喜びみたいなものを味わうにはいい盤なので、しばらく愛聴すると思う。弦もいいけど特に管楽器のアンサンブルがきれい。

**

収録曲の構成がよいね。演奏会みたいだ。
中プロの歌劇「イドメネオ」からのフィナーレはバレエ音楽ということで、いかにも百花繚乱なつくり。「バレエは禁止だ!」という映画『アマデウス』でのシーンが印象的だが、バレエも好きだったんだろうなーうぉるふぃ。

交響曲第40番はクラリネットの入った第2版てことです。

この演奏陣でベートーヴェンをやったらどうなるかと思うと楽しいのだが、なんとなくインマゼールそっくりになりそうでもある・・

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メシアンのBOX聴いてるのです。

2012-06-19 01:35:57 | music
1908-1992 Anniversary Box (Box)
クリエーター情報なし
EMI Classics


オリヴィエ・メシアンの代表作が
オケからピアノソロまで
ぎっしりCD14枚に入ったボックスがいつのまにか出ていて
結構安いのですね~

さっそく順番に聴いていますが
1曲目からトゥーランガリラ交響曲。
今聴くと結構普通な曲であるが
昔初めて聴いた時はオンドマルトノのぴゅい~~~~んていう音にのけぞったものです。
なつかしき我が70年代の終わり。

曲のタイトルがみんなフランス語なので
聴く時はPCで詳しいサイトをみながら。
便利な世の中である。

『彼方の閃光』という曲がすごくよいことに気付き。
和声を逸脱しつつもどこか落ち着く先を求めているような独特の世界は
音は全然違うけど武満徹に似た独自性があるように思う。
前衛だけどなつかしい空間。

『時の終わりのための四重奏』も
あれが収容所で書かれたのはほんとうにオドロキである。
それは極限でも芸術がありうるということの証なのか
それともメシアンの幸運が成せるものだったのか。
当事者にしかわからない事情を我々は音の緊張感のなかに見いだそうとする。
時の終わりをのぞくようにして。
初演時=収容所の中で=はチェロの弦が3本しかなかったとかピアノはがたがただったとか諸説あるようだが、もれ聴いたところでは最近チェロの弦は4本あったという証言も出たらしく、伝説というのはこういうものだよね。。


ということで当分はこれで余暇を楽しめるのである。
(余暇という言葉は大嫌いだけどもさ。)


収録曲
トゥーランガリラ交響曲
忘れられた捧げもの
さらば死者たちの蘇生を望まん
クロノクロミー
彼方の閃光
時の終わりのための四重奏曲
主題と変奏
クロウタドリ
・・・
他(力尽きたorz

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THE BANDのこと

2012-05-04 03:01:50 | music
先日にがんの末期段階にあることを発表した元ザ・バンドのドラマー/ヴォーカリスト、リヴォン・ヘルムが、4月19日にNYの病院で死去した。享年71歳。彼は家族や友人、バンド仲間に見守られながら息を引きとったという。
(TOWERRECORDS ONLINEニュースから引用)

ということを契機にリヴォンのいたTHE BANDにまつわる思い出などを書いてみる。

****

ザ・バンドの存在は、ボブ・ディランのバックを一時期やっていたバンドとして初めて認識した。
ディランのアルバムでは『偉大なる復活』と『プラネットウェイヴス』などで彼らの音が聴ける。

小遣いの乏しかった当時はレコードは特別出費であり
限られたレコードを親の承諾の元に買ってもらう身分だったので
ワタシの音楽の情報源はほとんど友人から借りるレコードでありまして
このディランからザ・バンドの音を知りザ・バンドのレコードに手を出す
というプロセスは、すべて友人がやってくれた。

おかげで映画『ラスト・ワルツ』の日本公開時に間に合うことが出来た。
『ラスト・ワルツ』の公開は78年ということだから多分中学3年生だったワタシと友人は
これまた友人に買って来てもらった(と思う)前売券を握りしめて
有楽町の映画館に出かけて行った。

これが上映館がどこだったのかまるで思い出せないのだが
有楽座でもみゆき座でもなかったと思うのだ・・

映画初日にはザ・バンドの(よくも悪くも)フロントマンだったロビー・ロバートソンのサイン色紙が先着何名だかにプレゼントされるという情報もあり、我々は早い時刻に出かけて行ったのだ。が。

映画館の発券窓口にはすでに長蛇の列が。。
どうすべきか迷った末、我々は当時の慣行に従い、
窓口ではなく劇場入り口に並んだのだ。

当時は映画館は指定席などはなく、人気作はこうして並んだものだが
前売を持っていると券売をスルーして入口に並ぶものだった。

そのときは入口にはほんの少しの人数がならんでおり
これはラッキーと思ったのだが・・・
しばらくすると客のひとりである兄ちゃんがおもむろに我々によって来て
「なんでここで並んでるんだよ、みんなあっちにならんでるだろう」
と。
「ま・前売を持っているので普通ここに並びますよね?」
と我々。
「大学生もいっぱい並んでるんだ。殴られるぞ」

暴力にはかなわない虚弱平和主義者なので
我々はすごすごと長蛇の列の後ろに並びなおすことになったのだ。

やれやれ(とピーナツの影響で当時から「やれやれ」とよく言っていたのだがw)と思っているところに、
「本日の特典ロビーのサインは中止となりました」とのアナウンスが
伝言ゲームのように伝わって来た。
もちろん中止の経緯などわかろうはずもない。
暴動が起きるかとおもいきやそんなこともなかった。
78年。

そして長蛇の列にもかかわらず我々は無事1回目の上映に席を確保できた。
場内は大盛り上がりで、冒頭画面にLevon Helmなどとクレジットが出るたびに
おおきな拍手が沸いた。

映画館で拍手が沸くのはそれいらい数えるほどしか体験していない。

****

そんなわけで思い入れのある映画ラスト・ワルツのサントラを中心に
ザ・バンドのアルバムをやはり友人に借りて愛聴していたので、
社会人になりて小金とノスタルジアが芽生えてくると
早速ラストワルツを筆頭に、ザ・バンドのアルバムを揃えた。

時間がたって再び聴き込んで見るとそれはなかなかの傑作であることが
しみじみとわかりなつかしいのだが
同時期にザ・バンドの評伝が2冊相次いで出版され、
彼らがショウビジネスのダーティな世界を泳いでいることも知り、
同時にロビーとリヴォンの確執も知ることになったわけで。


そのころ、ロビー抜きでザ・バンドは再結成されたり
旧アルバムもリマスターされたり
評伝はでるわラストワルツがDVD化されたり
ラストワルツのアウトテイクを含むリイシューCDが出たりと
妙にザ・バンド周辺は動きのあるころだった。

きっと我々の世代(よりちょっと上?)あたりが
業界で力を持って来たからなのだろう(?)

そんな折、ラストワルツのCD発売を記念して
ロビー・ロバートソンが来日し握手会をやるというので
参加券を入手していそいそと出かけて行った。

タワレコ渋谷店のイベントスペースには
はたしてまた長蛇の列が(笑)
整理番号順に入場した場内もぎゅうぎゅうで、
おおお、またザ・バンドの世が来たのかを天を仰ぐありさま。

ロビーはピーター・バラカン氏と対談する形で登場。
ラストワルツでのヤサオトコぶりの面影を残しつつも
体型はほぼ見た目横に倍という感じで
時代を感じずにはおれんでした。

がっしりロビーと握手して帰ったわけですが
アレだけの人数と握手するのはうんざりだろうと内心思ったりもする。

***

リヴォンのほうはザ・バンド解散後も
RCOオールスターズなど精力的なソロ活動を展開していたのだけれど
ワタシはそちらのほうにはいっさい手を出さずに来てしまった。

なにか散漫なザ・バンドという印象を持ったし
ハイライトは結局ライブでやるザ・バンドの曲だったりするので。

きっと今聴けば評価は大分違うモノになるだろうと思うので
あらためて聴いてみようかとも思う。


再結成ザ・バンドのほうも聴いてはみたけれど
やはり今ひとつ踏み込めずだったし。
ロビーのソングライティングの重要性を感じずにはおれなかった。
ロビーだけが曲作りに貢献したのではないというのはそのとおりだと思うが、
彼の貢献もまた大きいものでもあったのだ。

****

リチャードはソロライブCDが後に出てこれは聴いた。
リックもソロで何枚か出しているがこれはノーチェック。
ガーズも同様。
ロビーのソロは聴いている。最近出たアルバムは良い出来だと思う。

5人のうち3人が鬼籍になった。



最後にリヴォンの勇姿を二つ。
映画『ラスト・ワルツ』から








これは最近のものだけどゴキゲンなサウンドだ!


*************

ザ・バンドは最低これを聴け!的リスト↓

Music From Big Pink
Capitol


The Band
Capitol


Stage Fright
Capitol


Northern Lights Southern Cross
Capitol


ラスト・ワルツ 2枚組特別編 限定仕様版
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン






st/STさん補足をお待ち申し上げますよw
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Univers Zero Live in Japan2012 1日目行ってきました!

2012-02-12 01:35:40 | music
Univers Zero Live in Japan2012
2012.2.11sat 吉祥寺スターパインズカフェ



長年にわたり我がアイドルだった
Univers Zeroがついに来日!したので
ライブに行ってきましたよ

Univers Zero(ユニヴェルゼロ)はベルギーのロックバンドなのですが
編成と曲想に特徴があって
ファゴット、クラリネット、バイオリン、チェロなどなど
クラシカルな楽器を多用し
複雑な変拍子満載のアンサンブルあり
ゴシック色のある暗黒サウンドあり
スリリングなアヴァンロックチューンあり
エレクトロなアプローチありの
独特のスタイルをもったバンドです。

メンバーは都度入れ替わりがあるものの
中心人物ダニエル・ドゥニの強い求心力で
その活動は70年代から今日まで若干の休止を挟みつつエネルギッシュに続いているという。


とにかく曲がカッコいいのでして
特にワタシはロック魂のこもった複雑な変拍子アンサンブル(笑)のタイプの曲が大好きです。
来日公演の初日、後半はワタシの好きなこのタイプの曲で畳み掛けてくれたので
もう久々に本気で前のめりで聞き入ってしまい
大感動。
お客さんなのにだらだら汗を流し
終演後もしばらくは体内でなにかが燃焼しつづけました。

今日12日もステージがあるのですが
ワタシは行けないので残念です。。。

YouTubeでみつけてきたライブを貼ります↓





*******

初日のオープニングアクトを飾った
是巨人with壷井彰久の演奏も実にかっこよかったんですよこれが。

是巨人は吉田達也+鬼怒無月+ナスノミツルという
なんつーか身も蓋もない最強布陣による変拍子ガチロックバンドで
完成度高し!
吉田さんのドラムも鬼怒さんのギターも
昔見た時よりも100倍くらいすごくなっていて
日本のバンドもここまできたのか!と率直におどろいてしまった。
(ナスノさんは実は初めてみたので)

是巨人の演奏で実はもう十分満足してしまったのだ。
これだけでチャージ払ってもいいってくらい。

しかしその満足のあとには
Univers Zeroによる大満足!が待っていた!!


ということで、異様に充実しまくった土曜の夜でした。
来日を実現させた関係者スタッフの皆さん、ほんとうにありがとう。




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sonimarium始動β

2012-02-06 00:50:43 | music
えーと以前にも書きましたが
son*imaの進化型ユニットsonimarium(仮称)てのをでっちあげて
いまレコーディング中です。

かれこれ2年ぐらいやっているのですが
まだ4曲くらいシカ出来上がっていない・・・というかその4曲もまだ完成ではないのですが

で、ベータ版をYouTubeに上げています。

sonimarium
こちらのチャンネルに4曲あがっています。


ゆくゆくはCDにしたいと思います。
パッケージにこだわるわけではないのですが
やっぱりCDの方が圧縮系の音よりもいい音がするのは感じますし、
ネット全然やらんという知り合いにも届けたいのでね。

もちろんモノとなってジャケットに凝ったりするのも
好きなんですけども。。

貼り付けてみます。
好き勝手に感想を書き込んでもらえると幸せですが。
悲しい書き込みは悲しいですねw
















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レオンハルト死去にあたって簡単に

2012-01-20 02:20:05 | music
残念なことに60年代から現在にいたるまで
バッハを中心に古楽界を牽引した
グスタフ・レオンハルトが亡くなった。

レオンハルトの音源は、もちろん多くの鍵盤曲があるが
ワタシの極私的レオンハルト最高峰は、
彼がラ・プティト・バンドを母体とする面々指揮して録音した
J.S.BACHマタイ受難曲の盤なのです。

テンポも全曲しっくりくる設定というのもあるが
なにやら全曲に漂う真摯な雰囲気がとてもよろしいのです。
とくに全編活躍するボーイソプラノ達がすばらしい。
少年なのにどうしてこんなに表現力があるのか??

なかでも特に最大のハイライトである後半のaus liebeでの歌唱はもう大変。


というわけで、なんども紹介しているのですが(たぶん)またここで。
レオンハルト御大の魂が安らかでありますように。

バッハ:マタイ受難曲(全曲)
レオンハルト(グスタフ),フリークナー(クリスティアン),キーナー(マキシミリアン),ヤーコプス(ルネ),コーディアー(デイヴィッド),シェーファー(マルクス),エルウィス(ジョン),メルテンス(クラウス),プレガルディエン(クリストフ),エグモント(マックス・ファン)
BMG JAPAN







あとこちらの映画ではレオンハルトがバッハ役で登場します。
ほかにアーノンクールなども。
ストローブ=ユイレによる69年の作品で、
普通の伝記映画ではないけれど、
淡々と演奏場面が続く映画で、こちらとしてはかえってミゴタエがあるのです。

ワタシは15年くらいこの映画のソフト化を待ち望んで、DVDとなったときにはガチ泣いて喜んだものです。

アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [DVD]
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店



RIP
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ユジャ・ワン+アバド「ラフマニノフピアノ協奏曲第2番他」

2012-01-12 00:08:07 | music
Piano Concerto No.2 in C Minor Op.18
クリエーター情報なし
Universal


最近気に入っている音源がこれ。

北京出身のわかーいピアニスト、ユジャ・ワンと
若い頃はブライアン・フェリーに似ている!と常に思ってしまう風貌のクラウディオ・アバド
そしてアバドが率いる現代的なオーケストラであるマーラーチェンバーオケ

収録曲はラフマニノフの超有名ピアノ協奏曲第2番と
おなじくラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」

ユジャ・ワンが弾いていると思うと
なんとなく思い切りひいき目に聴いてしまうというのもあるが
なんだかとてもみずみずしく情感豊かな演奏なんだよねー

オケがまずダイナミクスのコントロールが自在で
ロマンティックに揺さぶってくれるのが心地よい

それにピアノが澄んだ音色で乗るのだが、
ピアノとオケの息がぴったりなんだよね
とくに協奏曲の第2楽章なんかは
オケもピアノも同じ人がやってるんじゃないかというくらい
タメも息継ぎもピッタリな気がするんだよね

大仰なひけらかしがまったくなくて
でもとても感情的な演奏
曲想の切り替わりもとても自然で
これでアバドをかなり見直した

「パガニーニ~」のほうも同様に
若い音による澄んだ響きになっている
オケの編成が小さいのかもしれない。

録音も非常に優れている
変に音の偏りがなくて
程よい空間に音が混ざりつつも内声が聴こえる。
クラシックはこういう録音で聴きたいにょ。。


ということで、愛聴&うるうるなのです。
ユジャ・ワンLOVEです。

むふー

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「イン・ザ・プレゼント~ライヴ・フロム・リヨン」YES

2011-12-09 02:43:56 | music
イン・ザ・プレゼント~ライヴ・フロム・リヨン(DVD付)
クリエーター情報なし
マーキー・インコーポレイティドビクター


噂のというか問題のというか
YouTubeでクリスが拾って来たというw新ボーカリスト
ベノワ・デイヴィッド参加の2009-2010ワールドツアーから
ライブ盤が出ましたですね。

収録曲は、先にベノワ君参加で発表されているオリジナルアルバム
「フライ・フロム・ヒア」からは1曲もなく(!)
古き良きYESのスタンダードナンバーによる構成。

注目はやはりボーカルがジョン・アンダーソンではないアルバム「ドラマ」からの2曲でしょうか。
「光陰矢の如し」ではかなりスタジオ盤に近い音です。
特にアラン・ホワイトのドラムの正確さとグルーヴはスタジオのそれと同じです。

それと初期YESの「アストラル・トラベラー」をやっているのも
ちょっとおどろき
これはオリジナルに参加していたのはクリスだけで
とくにスティーヴがピーター・バンクスらしいコードカッティングをするのは
なんとも不思議な気分。


全体的にはワタシの印象では
やはりベノワ君は声質はいいのだけれどパンチに欠けるなーと。
張りがないので音程が不安な部分がほんとうに不安げに聴こえてしまう。

演奏陣は、個人的にはスティーヴの近年の抑制の効いた落ち着いたプレイが
あまり好みではなく。。
というか、若かりし頃の彼のプレイは変態的超絶フレーズを
つんのめりながら弾く乱暴さがあってそれが好きだったので。。。

それでもジョン・アンダーソンのボーカルであればそういうスティーヴの路線でも
なぜか聴きごたえのあるものになっていたのであまり気にはしていなかったので

つまりベノワ+スティーヴになると
妙な失速感が醸し出されちゃうのではないか?
という仮説。

その失速感のいっぽうで
古株クリス+アランはばりばりに飛ばして行くので
なんかそのへんのズレがいまいち乗り切らない印象になるのかなと。



結論としては
◎ジョンのボーカルは怪物的だったのだなーと
◎ボーナストラック的なアコギソロではスティーヴはばりばり張り切っていてズルイw
◎オールドスタンダードナンバーのライブ聴くならSHOWSかSONGSでいいかも
ということで。。



限定版についているDVDはまだ観ていません。

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ブラームス「ピアノ五重奏曲」Op34 quatuor ebene

2011-11-29 01:57:02 | music
Piano Quintet 1
Ébène Quartet
Virgin Classics



唐突にブラームスですが。

最近のお気に入りの演奏はこの盤で。
フランスのカルテットと日本人のピアニストによる演奏。

この曲はワタシはまだ十代のときに
仲間と演奏して悲惨な結果になった過去がアリ。
そのとき以来の愛聴曲なわけです。

ずっとゼルキン+ブダペストSQのものが一番いいと思っていたのですが
最近はいろいろと新しい録音が増えて
聴き比べたりしたところ
このquatuor ebeneの演奏は結構好きかもと。

ゼルキン盤はなんというか朴訥な演奏で
木造の古い建築を思わせるつくりと音なのに対して
エベーヌのほうは、もっと流動的で波打つ湖のような演奏なのですな。

ダイナミクスにかなり気を使った設計がされており
生き生きと音がよせてはかえすように波打つのは
なかなか聴きごたえがあるですね。

これは演奏者の若さにも由来するような気がします。
元気があるし集中力もあるので
思い切り音量を揺らしてきます。

テンポの方はあまり派手なギミックはなし
ダイナミクスの変化に応じて自然に揺れるのがまたいい感じ。


個人的にはゼルキン盤の朴訥さのほうが
どうやら不器用な生き方をしたらしいブラームスらしいと
今でも思うのですが、
エベーヌのような若々しくみずみずしい現代的な演奏もまた
この曲の可能性というか意外な面を教えてくれるという点で
とても楽しめるのですね。



このCDはカップリングにやはりブラームスの弦楽四重奏曲第1番が入ってます。
これも名曲だねえ。


こちらと聴き比べてみるとまた面白いと思いマフ。。

ブラームス:ピアノ五重奏曲
ブダペスト弦楽四重奏団
ソニーレコード


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「フライ・フロム・ヒア」YES

2011-07-18 00:57:52 | music
フライ・フロム・ヒア【限定盤 SHM-CD+DVD】
YES
マーキー・インコーポレイティドビクター


とうとう日本盤発売元がマーキーになったイエス。
最新盤はボーカルにうわさのベノワ君を迎えての壮大な組曲でした。

ベノワのボーカルはジョン・アンダーソンやトレヴァー・ホーンに比べて
圧倒的な?パンチのなさが特徴で
なんだかたくさんあったユーロプログレの世界を思わせる。
具体的に何に似ているということもないのだが
イエスの特徴は楽曲の面白さというかひねくれているくせにポップという面を
さらに他になかなかない張りのあるボーカルが表現するというところが
突出した理由かもしれないと思う。

その視点でいくとやはり
クリスのコーラスが重なるところでは俄然イエスの世界になる(笑)

いいね


トレヴァー・ホーンのプロデュース
ジェフ・ダウンズのキーボード
ジョンじゃないボーカルw
ということで、やはり「DRAMA」の再来を期待するわけだけれど
あれほどの凝縮感はない。

むしろ組曲のあと後半は
持ち寄った作品集という感じがしなくもなし。

でもそれもなかなか楽しめる。
クリスの曲は最近のポップな部分の延長。
スティーヴとジェフの共作らしいLife on a film setは
中盤プログレ好きの血が騒ぐいい曲。

スティーヴは性懲りもなくアコギソロ曲を入れてくるし




ワタシ的には
前半の組曲に絞ってもっとさらにさらに作りこんで凝縮した方が
よかったのでは?という感想ではありますな。

イエスのアルバムはおそらく今やイエスファンしか買わないだろう??
ならば思い切りコアな世界作ってしまっても
売れる枚数は変わらないのでは?


すみません
単なる感想文です。



マーキーは
この情勢の中でもこういう形で
アルバムを届けてくれる姿勢は実に頼もしい。
感動的である。
感動した。
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MICK KARN passed away..

2011-01-05 04:39:34 | music
闘病中であった
Mick Karnが
亡くなったようです。

http://www.mickkarn.net/index.htm
"It's with profound sadness that we have to inform you that Mick finally lost his battle with cancer and passed away peacefully at 4.30pm today, 4th January 2011 at home in Chelsea, London. He was surrounded by his family and friends and will be deeply missed by all.
Posted: 4th January 2011"


ミックは元ジャパンのベーシストで
優れた彫刻家でもありました。

楽譜が読めないなど
基本的には素人であることを逆に強みにして
革新的なベース奏法とフレーズを生み出した
オリジナリティの人です。

ジャパンのベースをよくコピーしたものです。
フリマで5000円のベースのフレットを抜いて
溝をパテで埋めたのも
ミックのせいです。



ジャパン解散後も優れたソロアルバムを多数リリースしていますが、
なかなか入手しにくいものもあるようです。
なにしろサイショのソロアルバムであるTitlesを
ワタシはまだ入手していません。

ソロアルバムの中ではいまのところ
THE TOOTH MOTHERが好きです。
めちゃめちゃかっこよいですけれど、
彼のかっこよさというのは、なんというかかっこわるさと紙一重のところにあって
普通の人と同じことはやらない。
誰もがカッコいいと思えるような安心できるかっこよさではないのです。
人と同じことをして安心するような向きには理解できないかっこよさなのですね。

といってワタシがミックを理解できるクールなヤツだというわけではなく。
むしろ常にミックのことを頭の隅っこに思い、
我が身の自堕落を戒めないといけないようなヤツなのです。
そして彼の実践した、アマチュアリズム的な独自性の開拓を
共感できるひとつの方法として
微力ながら自分なりに受け継いでいきたいと
思うのです。


ミック、悲しいけれども
あなたの残した物を心に置いて
生きていくよ。




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↑なにとぞぼちっとオネガイします。
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