Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

レオンハルト死去にあたって簡単に

2012-01-20 02:20:05 | music
残念なことに60年代から現在にいたるまで
バッハを中心に古楽界を牽引した
グスタフ・レオンハルトが亡くなった。

レオンハルトの音源は、もちろん多くの鍵盤曲があるが
ワタシの極私的レオンハルト最高峰は、
彼がラ・プティト・バンドを母体とする面々指揮して録音した
J.S.BACHマタイ受難曲の盤なのです。

テンポも全曲しっくりくる設定というのもあるが
なにやら全曲に漂う真摯な雰囲気がとてもよろしいのです。
とくに全編活躍するボーイソプラノ達がすばらしい。
少年なのにどうしてこんなに表現力があるのか??

なかでも特に最大のハイライトである後半のaus liebeでの歌唱はもう大変。


というわけで、なんども紹介しているのですが(たぶん)またここで。
レオンハルト御大の魂が安らかでありますように。

バッハ:マタイ受難曲(全曲)
レオンハルト(グスタフ),フリークナー(クリスティアン),キーナー(マキシミリアン),ヤーコプス(ルネ),コーディアー(デイヴィッド),シェーファー(マルクス),エルウィス(ジョン),メルテンス(クラウス),プレガルディエン(クリストフ),エグモント(マックス・ファン)
BMG JAPAN







あとこちらの映画ではレオンハルトがバッハ役で登場します。
ほかにアーノンクールなども。
ストローブ=ユイレによる69年の作品で、
普通の伝記映画ではないけれど、
淡々と演奏場面が続く映画で、こちらとしてはかえってミゴタエがあるのです。

ワタシは15年くらいこの映画のソフト化を待ち望んで、DVDとなったときにはガチ泣いて喜んだものです。

アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [DVD]
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店



RIP

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