おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(7月19日)、大和書房編集部の高橋さんから『人間関係が楽になるアドラーの教え』(だいわ文庫、680円+税)について
本日重版決定、3刷3,000部、累計15,000部が決まりました。
おかげをもちまして、順調に版を重ねております。
とのメールが入りました。
単行本当時の部数を加えると、4万7千部。
私の本の中では第4位の存在になりました。
今年は今まで、単著を出していませんが、これから文庫を2冊(1冊は新著、もう1冊は単行本の文庫化)出すことが決まっています。
このご時世にありがたいことです。
娘が2歳2カ月の孫娘の写真を送ってくれました。
娘の子ども時代とそっくりの可愛い子なのですが、送られてきた写真は後ろ姿。
ところが、写真をじっくり見ていると、アドラー心理学の立場からすると、なかなか味わいのある写真でした。
猛暑の中、真っすぐな道をひたすら歩いています。
2歳児の孫娘の先には何があるのでしょうか?
川べりの道を遠くにある何かを求めてよちよちと歩いています。
写真の上の部分を見ると、かなり先に小さな人の姿。
今年の9月に8歳になるお兄ちゃんが見えます。
5歳半年齢差のある兄を追いかける妹。
兄の立場からすると、5年半単独子として両親や祖父母まで注目が集まっていましたが、突然のライバル登場。
私は、決定的な場面に遭遇しました。
お母さんの脇に生まれたての妹を見ながら、その誕生を喜び「さっちゃん、さっちゃん」と呼んでいたのに、お父さんたちと一緒に病室を出て、レストランに車を止めようとしたとき、突然泣き出した新米お兄ちゃん。
母親を妹に奪われた悲しみで自分を抑えきれなくなっていたのです。
アドラー心理学では、自分の地位を奪われた第一子を「廃位(失われた王座)」として形容することがありますが、まさに大富豪が大貧民になったような自分の境遇を知って泣いたのでしょう。
今では、その気持ちを少しばかり持ちつつも、絵本を読んだり、遊びを教えたりして妹を可愛がっています。
妹は、そんな背後にある心理を知ることもなく、先を行く兄をよちよちと追いかける写真なのでした。
味わいのある写真を送ってくれた娘に感謝です。
◆なお、きょうだい関係(誕生順位)に関しては、7月7日付けブログ 89歳、生涯現役勤務女医についての『うまいことやる習慣』の本(奥田弘美 聞き書き) の1.「きょうだい型人間学」の「ひとりっ子の取扱説明書」の部分に紹介しています。
とても参考になりますよ。
アドラー心理学ベーシック・コース では、「ライフスタイル」の部分でこの部分をしっかり学べます。
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