岡田克也前幹事長を副総裁に起用する野田佳彦首相の意図

2012年01月13日 06時56分17秒 | 政治
◆野田佳彦首相が、内閣改造の目玉に岡田克也前幹事長の副総理就任を決めた。これは、「ポスト野田」を岡田克也前幹事長と天下に知らしめることによって、2011年8月の代表選出馬に当たって支援してもらったことへの精いっぱい「恩返し」である。野田佳彦首相は、前原誠司元外相(現政調会長)、仙谷由人元官房長官(現政調会長代行)にかつがれて代表選挙に出馬することを決めていたのだが、ドタンバになり、前原誠司元外相が出馬を表明したため、2階に上げられてハシゴを降ろされた形になった。それまで、野田佳彦支持の国会議員が24人いたのが14人までになり、代表選立候補に必要な20人がそろわなくなった。その窮状を見かね、哀れと思った岡田克也前幹事長が、三重県選出の国会議員に声をかけて野田佳彦支持に回らせたことから、かろうじて出馬でき、対面を保つことができた。
 さらに、野田佳彦候補を急いで支持したのが、小沢一郎元代表であり、小沢別動態(60人)が動いて最終的には、野田佳彦候補が当選し、首相指名投票でも岡田克也前幹事長の手勢と小沢一郎元代表のグループが中心になり、野田佳彦首相を実現したのである。
◆野田佳彦首相は、消費税増税法案を3月末までに通常国会に上程し、6月中旬の会期末までに成立させて、これを見て会期末に衆院解散・総選挙を断行し、退陣する決意を固めている。
 この「ポスト野田」に岡田克也前幹事長を推すことを暗に示しているのが、「岡田克也副総理」の起用である。民主党が与党として残れるか、野党に転落してしまうかは、総選挙の結果を見なくてはならないので野田佳彦首相もいかんともしがたいが、ともかく、「恩返し」しておこうという気持の表れである。
 岡田克也前幹事長を「ポスト野田」で印象づけたことは、反射的には前原誠司政調会長は「ポスト野田」にはしないという意思表示を意味している。
◆もう一人の恩人である小沢一郎元代表との関係は、どうなるか。消費税増税を推進する野田佳彦首相と反対している小沢一郎元代表とは、実はコインの裏と表の関係にあり、国民の不信を買って支持率が低下した民主党をギリギリのところで救おうというのが、小沢一郎元代表の役目である。要するに役割分担ということだ。
 小沢一郎元代表については、これまで「3月に離党し新党を結成する意向」という説と、「自分が大きくした民主党は絶対に割らない」という説とが入り乱れて事態が推移している。「暗黒人民裁判」の判決を見なくてはならないという事情もあり、未確定な条件が残っている。しかし、基本的には、野田佳彦首相も小沢一郎元代表も、前原誠司政調会長、仙谷由人政調会長代行、枝野幸男経済産業相らとは決別を心に決めているのは間違いない。それどころか、仙谷由人政調会長代行と枝野幸男経済産業相は、「前原斬り」を考えているというから、人間の心は分からない。
◆野田佳彦首相は、消費税増税について国民の理解を得るには、増税の前に、公務員給与の2割カットや行政改革、国会議員の定数削減など徹底的に身を切ることがなくてはならないとの認識から、岡田克也前幹事長を起用し、民主党の行革推進の責任者である実行力も国民にアピールしようとしている。

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