野田佳彦首相は、小沢一郎元代表らに「リップサービスだけはさせて欲しい」と伝えよ

2011年11月10日 23時13分58秒 | 政治
◆TPP交渉参加決定を強行すると、民主党政権が、たちまち、吹っ飛んでしまう。TPP賛成派、慎重・反対派が激突し、前日のPTが、慎重・反対派に配慮する提言をまとめた以上、「交渉参加決定」を強行するわけにはいかなかったのであろう。
 野田佳彦政権の基盤は、決して磐石とは言えない。衆参ねじれ現象の下で、自民党の大多数が反対しており、「内閣不信任案・参院問責決議案」を提出されたのでは、野田佳彦政権は、維持できない。野田佳彦首相は、そう考えたのであろう。決定を「一晩」先に延ばそうとしたとも言える。
◆冷静に考えると、江戸幕末の「尊皇攘夷派」と「開国派」との激突によく似ている。開国を強行した大老・井伊直弼は、桜田門外で水戸藩の浪士に暗殺されている。野田佳彦首相は、千葉県船橋市内の事務所に、不穏な落書きをされており、身の危険を感じたのかも知れない。
 それ以上に、野田佳彦首相の決断を慎重にさせたのは、最大の支持者と言われている小沢一郎元代表の賛意を得られなかったことが考えられる。農業県・岩手県出身であるからだ。前沢牛というブランド牛の産地を抱えている。また、小沢一郎元代表に近い鳩山由紀夫元代表も、農畜産地の北海道選出でTPP交渉参加に反対である。次期総選挙で落選するのではないかと取り沙汰されているので、農畜産業界の意見に耳を傾けざるを得ない。党の野田佳彦首相自身、農業県である千葉県選出の衆院議員である。下手な政治判断をすれば、自身の地位さえ脅かされかもないのである。落選経験のある野田佳彦首相も、再び落選の憂き目を味わいたくはないであろう。ましてや、現職首相としての落選は、絶対に避けねばならない。つまり、野田佳彦首相は、選挙地盤が、必ずしも磐石ではないのである。
◆選挙が危ういと言えば、TPP実現に熱心な米オバマ大統領(民主党)も、同様である。ライバルである共和党に一歩リードされてきている。このため、2012年11月の大統領選挙での再選が危ないという見方が広がっており、この選挙情勢を考慮すると、野田佳彦首相は、一種のカケに直面している。オバマ大統領に賭けて、勝てばよいけれど、万が一、敗北すれば、無理心中に付き合わされる結果になりかねない。
 第1に、外交権限を持つ米国議会は、オバマ政権がTPPに交渉参加する権限を承認していないのである。このオバマ政権に付き合って、TPPに交渉参加したとしても、肝心の米国が、議会で拒否された場合、野田佳彦政権は、梯子を外されて、バカを見ることになる恐れがある。つまり、ここは、石橋は叩いて渡るに如かずということなのである。急いては事を仕損じるという言葉もある。
◆この意味で、TPP交渉参加は、オバマ大統領の再選戦略の1つに位地づけられていることから、安易に利用されてはいけないということだ。2012年11月の大統領選挙の結果を見てからでも遅くはない。それでも、11月12日から13日、ハワイで開催されるAPECに出席した際に、TPPに交渉参加を表明したいというなら、「一晩」先送りした「時間の利益」をフルに活用して、慎重・反対派や農協、日本医師会などの反対団体にしっかり根回しをして、「とりあえず、リップサービスだけはさせて欲しい」と説得するなど、根回しをしておくべきだ。

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