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長野県の田中康夫知事は、「長野県よ、さようなら、永田町よ、こんにちわ」の心境か?

2006年08月07日 15時28分49秒 | 政治
 政治とは、「秦の始皇帝、政(始皇帝の名前)治む」に由来し、「経済」は、「経世済民」という意味であり、政治の基本は、「治山治水」にあるという。まさに、このことを痛感させられたのが、長野県知事選挙であった。
 長野県の田中康夫知事が6日の知事選挙で、村井仁・元防災担当相に7万票の差をつけられて敗れた。田中知事敗北は、田中知事の6年間の政治手法が嫌われたのと、選挙戦最中に起きた水害・土砂災害が文字通り、災いした面がある。
 確かに、約1兆6400億円もの県債残高を923億円にまで減らした功績は大きいが、県民の多数は「緊縮財政」が、長期に及ぶのに耐えきれなかったと見られる。
 小泉政権の「聖域なき構造改革」についても同様のことが言えるけれども、「改革」は、短期決戦で望まなければ、成功しない。いつまでもダラダラと続けていては、指導者の「政治手腕」が疑われてくる。
 時まさに、「景気」が、「大勢上昇局面」にあるいま、ここは、「大借金」をしてでも、「景気浮揚策」に投入すべきなのである。企業を元気づけ、雇用を拡大し、完全失業率を「3%以下」に減らして、企業業績を上げ、その結果としての税収増を図らなくてはならない。緊縮財政より積極財政に政策転換して、この絶好のチャンスを生かすのである。
 それにしても、民主党の支持母体でもある長野連合が、田中知事不支持に回り、自民・公明両党推薦の村井氏を応援して勝たせたのは、まずかった。10月の衆議院補欠選挙に向けて、自民・公明両党を勢いづけさせることが予想させるからである。「小沢民主党」の「政権取り戦略」の最初の躓きになるかも知れない。
 反対に、2005年8月8日の「奇襲攻撃的解散」により、「9・11」の総選挙で大勝利している小泉政権は、千葉7区の補欠選挙での敗北で落ち込んでいた気分を払拭し、心機一転、今回の長野知事選挙の勝利に弾みを得て、2007年7月の参議院議員選挙に向けて自信を回復し、「押せ押せムード」で戦いを進めるだろう。 田中知事は、知事3選には敗北したものの、これはむしろ、田中知事にとって、「ケジメ」をつける好材料となっている。「長野県知事」と「日本新党」代表としての二足の草鞋の一方を脱ぎ捨て、「国政」に大転身する決断を促されるからである。全国的な人気をバックに参議院比例代表の候補者として立候補すれば、「当選」する可能性が大である。個人票と政党票を合わせて、「大量得票」すれば、参議院比例代表から、少なくとも「3~4人」は、当選させられるに違いない。田中知事が、中央政界で「バルカン政治家」として政局を翻弄する局面が開かれていくこともあり得る。田中康夫知事は知事選挙に負けて、いよいよ中央政界に舞台を移し、大暴れする時がきた!
 「長野県よ、さようなら、永田町よ、こんにちわ」
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