棒二森屋百貨店本館、アネックス館の閉館後の再開発事業、正式には「函館駅前東地区市街地再開発事業」は、2026年(令和8年度)中の際御開発ビルの竣工をめざすけいかくでしたが、工事費の高騰により事業計画や収支計画の見直しを行うことで、当初計画から遅れが生じており、事業の実施そのものへ不安視する声も挙がっており、その後の経過も不明なため、市議会で所管する経済建設常任委員会での議論を促してきましたが、今日、常任委員会の委員協議会が開催されました。
冒頭、都市建設部長から函館駅前東地区市街地再開発事業の進捗状況等について説明があり、質疑を行いました。函館市の中心市街地活性化計画期間は終了していますが、まさに中心市街地の中の「中心的施設」であり事業である訳で、再開発でビルを建てることだけが活性化でも、まちづくりでもありませんが、駅前のド真ん前の一角が函館の顔であることは間違いありません。
私は、そういう意味で、建築資材等が高騰しているから見直したいという考えを否定はしませんが、函館市がこの地区をどのような形や姿にするのか、もっと明確な態度を示していく必要があるではないか、再開発準備組合に任せるだけにしておくのではなく、しっかり懸念を伝えることも必要ではないかと思います。
今日もお話しましたが、帯広市の藤丸百貨店が閉店し、市民の不安が高まっていた時、このままではダメだと地域の経営者の皆さんが新しい商業施設に向けていち早く動き出していることを引き合いに、函館の取り組みの遅さを指摘しました。
どのように事業計画が変更されるのか、秋頃に取りまとめる予定のようですから、詳しくはその時の議論になりますが、今日確認した段階では、市も詳しく明かせないのではないかと思いますが、例えばホテル棟24階建て、商業施設4階建て、マンション棟25階建てがどのように規模縮小されるのかの質問に対して、半分にはならないという答えで、私は半分なら見直しではなく、根底から考え方を変えなければならない事態だと指摘しました。
スケジュールについても、予定の令和8年度中の再開発ビルの竣工は難しいとして、新しい目標はいつになるのかの質問に対して、当初計画からの遅れは現時点で2年程度なので、再開発組合の設立から竣工まで4年半かかる計画だったと答えるにとどまりました。この秋に組合設立や事業計画案の発表があったとしたら、新しい竣工時期は2028年度(令和10年度)中ということになります。が、果たしてそうなるか予断を許しません。
今日は同時に、駅前・大門地区の一体的整備事業として予定されていた「市道東雲広路および臨港道路東雲広路整備基本計画」についても、整備が先送りされることになった経緯などについても取り上げました。市長が変わりましたから、事業の見直しを行うことは当然のことですが、整備計画が公表されたのが今年3月で、その2か月後に整備の先送りとなったことは、市長の考え方というよりも、計画そのものや計画をつくろうとした担当部局のスタンスが問われるものだと指摘しました。
いずれも、さらにお伝えしていくようにします。
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