本来、人間に墓などいらない、と私は思う。墓を持つということは、古代より強い権力や経済力の象徴であった。それが江戸時代になって、幕府の宗教政策としての檀家制度(寺壇制度・寺請制度)と共に平民にまで強制させられただけだ。
先祖の墓に入りたくないとは「不届きな奴」と言われるかもしれないが、どうせなら私は、海に散骨したり、樹木葬などが良いと思う。
以前、「千の風になって」が大ヒットしたが、歌詩は明らかに、墓の存在を否定している、といっても過言ではない、と思う。ということは、この考えへの賛同者は、意外と多いかもしれない。
ウメバチソウ(梅鉢草)