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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

赤ガエルの身体検査

2019-08-12 03:14:04 | 私鉄電車
トレインギャラリーNAGANOでは素晴らしい大レイアウトと怒涛のコレクションを目の当たりにしたわけですが、そもそもの訪問目的は静態保存されている長電2500系(元東急5000系)の実車観察、別名身体検査をすることでした。

身体検査をするということは・・・?
そう、これを作ります。毎度おなじみの実車を前にした着工挨拶と竣工祈願をしてきました。
花月園のお題、「湘南顔」としてこれをエントリーします。

トレインギャラリーの駐車場脇に静態保存されている2500系C10編成(モハ2510+クハ2560)です。最近再塗装されたようで実に綺麗です。塗り潰されていた「C10」の編成文字も美しく磨き出されました。



モハ2510のサイドビュー。東急時代との外見上の大きな違いはベンチレーターが押込型に交換されたこと。床下機器ともども配置がわかるように真横から撮ってみました。



同車の反対側。畑越しなので木が入ってしまいますが、主抵抗器がMG一体型の強制痛風通風式のものから自然痛風通風式に換装されているので、その形状や配置がわかるようにこちらも真横から撮っておきます。近鉄30000系用プラ床下機器の余りパーツが使えそうでニンマリ。。



相棒のクハ2560は少々撮影が難しいです。駐車場側からは顔が撮れず、これは裏手の道路から撮影したもの。顔が道路に飛び出さんばかりの位置に置かれています。



ジャンパ栓の取り付け具合などを確認しておきます。再塗装に際し、ステーからジャンパ栓本体までが綺麗にグレーに塗り分けられたおかげで取付状態が良く分かるので助かりました。



このクハは、長電入線に際し、元のデハ5000形を電装解除したものだとか。同時にMGと蓄電池が相棒のデハから移設されたとのことで、スカスカの床下の中央にMGと付属機器?が吊るされていました。大きさ、形からして、換装した主抵抗器ユニットから剥ぎ取ってきたのではないかと思われます。



めったに見られない張殻構造の車体裾から床下まわりを見てみます。床下機器は確かに普通より内側に寄って架装されていますが、水切りのラインは真下ではなく裾カーブの途中にありました。また、その高さは申し訳程度のもので、これが水切りの役を果たしているのかどうかは疑わしい状況でした。



模型の方ですが、以前に1回書いたとおり、大井町線の晩年編成として東急5200系の中間に挟むつもりで製作していたデハ5117号車を転用します。パンタ台まで作ってあるのでそのままモハに改造します。



そして相棒のクハを新製します。前回の型紙データを先頭車用に書き換えて出力。左下は乗務員室仕切板で、モハ用とあわせて2枚切り出しました。前面は上下分割したものをイモ付け&削り出しにて組み立てる予定。




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トレインギャラリーNAGANOを訪ねて

2019-08-10 13:01:07 | 信州全般方面
お盆の週の仕事の予定がいまいち見えなかったのと大きな台風が近づいていたことから、一昨日、前倒しで休みを取り、前から一度行ってみたいと思っていた、長野県須坂市にある「トレインギャラリーNAGANO」を訪ねてきました。ついでに小布施駅構内にある、「ながでん電車の広場」も併せて見てきましたので、以下、簡単にご紹介します。

トレインギャラリーNAGANOは上信越道の須坂長野東インターを降りて2~3分の場所にあります。インターからだと道路反対側になりますが、ホームページに写真付きの詳しいアクセスガイドがあったので間違わずに行けました。目印となるコンビニが潰れてて危うく行き過ぎそうになりましたが・・・笑

駐車場入口には踏切遮断器があります(非稼働)。まん中の白いミニバンの奥に見える三角屋根の建物が目指すギャラリーで、看板にあるように、蕎麦やとんかつのレストランの建物の一部がギャラリーとなっています。右手にはシンボルの“赤ガエル”こと、長電2500系(元東急5000系)がチラリと見えて気分が高まります。



到着したのは11時少し前で、まだ食事はできませんがギャラリーは開館中。



食事の予定はありますかと聞かれたので、鴨せいろ蕎麦を注文しレシートを受け取ります。これを持ってギャラリーへ行けば割引料金で入館できる仕組み。ゆっくり館内を見てから食事ができるというわけです。



で、800円のところ600円の割引料金を払って入館。いきなりバーン!とこの光景です。びっくりしました。実は入口前のショーケースにも大小さまざまな模型、しかも鉄道だけでなく艦船、戦闘機、自動車など陸海空すべての模型が飾ってあって“予感”はあったのですが・・・。



本格的な16番大パノラマレイアウトです。60畳のスペースに500~600両の車両が配備されていて、飯綱、黒姫、妙高など北信五岳の背景画や長野周辺の建物をふんだんに盛り込んだストラクチャーの中を走り回ります。定時運転は1日4回あって、ちょうど11時の運転に間に合いました。というか、平日午前で誰もいなかったところ、私のために開館して運転していただいたも同然の状況。。



このギャラリーのすごいところは、すべてオーナー個人が開設した私設博物館というところです。長野新幹線(現北陸新幹線)の長野開業に合わせて平成9年(1997)年12月に開館。レイアウトの設計・製作は大手模型メーカーのK社に委託したということで、解説アナウンス付の全自動運転が実施されます。大宮の鉄博のジオラマが改装される前はわが国最大級の規模を誇っていたそうです。



自動運転のほかに自分でも運転できるとか。103系のマスコンが設置されています。



走る車両も地域色満載です。169系「妙高」(「信州」かも??)と373系「伊那路」が行き交います。



ED42 4両がキハ57系を牽引・推進していきます。小刻みなロッドの動きがユーモラス。もちろん、EF63時代の189系「あさま」も走ります。



長電の車両基地もあります。



夜景運転も映えます。ライトアップされているのは善光寺。オーナーさんが元々酒卸業を営んでおられる関係で、ウィスキーのボトルをライトアップするLEDの廃物利用で室内灯を自作されているとのこと。



長野駅の旧駅舎もあります。懐かしい。。



そしてひるがえって見れば圧巻なのがこの展示ケース。模型店以外でこのようなものは見たことがありません。すべて個人で収集されたそうで金属製品が多いようです。その両数は4000両とも6000両とも。国鉄、JR、私鉄ともすべてフル編成で展示されています。



編成美だけでなく、サボ類も丁寧に貼り込まれていて実感を高めています。ただ、貼ったら貼ったで、間違いなどがあるとすぐ指摘されるのでうかつに貼れないとか。



鉄道以外にもおびただしい数の艦船や戦闘機などのコレクションも。これらは真鍮製だそうです。



ということで、こちらがオーナーの深澤慶一館長。模型の整備を行う工房にて。このたびは丁寧にご案内いただきありがとうございました!



館外の駐車場にたたずむ長電2500形のC10編成。朝に着いた時は逆光、模型を見学してから美味しい鴨せいろ蕎麦をいただき、おいとまする時は(予想されたことですが)駐車車両がいっぱい・・・。ということで、ランチタイムが終わった頃にもう一度立寄ることにして小布施へ向かいました。



「ながでん電車の広場」は小布施駅構内の一角にあります。名車2000系が保存展示されているとの情報。今回はクルマ移動なので入場券を買って構内へ。



目的の“広場”へは、なんと、構内踏切を渡って線路に敷かれたゴムマット伝いに向かいます。ほんのり鼻をつく木枕木から発するクレオソートの匂い。そのむかし、草いきれの中でローカル線の写真を撮った記憶がよみがえります。



やっと出会えた2000系。言わずと知れた長電きっての名特急車です。いつも思うのですが現役の頃に乗っておけば、撮っておけば・・・と。。。ちなみに保存展示されているのは、D編成と呼ばれたMc2007-T2054-Mc2008の編成です。



現役当時のままの運転台。緩くラウンドを描く湘南スタイルの前面の特徴が車内からもわかります。



日車ロマンスカーらしい車内。



ちょうど2000系からバトンを渡された8500系が入線してきました。銀色の4ドア通勤車に残念ながら旅情は感じられませんが、地域の足となって今なお走る姿は頼もしく感じた次第。



せっかく来たので小布施のまちを観光していこうと思ったのですが、余りの暑さに断念。また涼しくなってから再訪することにして小布施駅を後にしました。


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165系の棚卸し完了

2019-08-04 23:45:18 | 中央東線方面
久しぶりの投稿になってしまいました。その間に梅雨が明けて世の中はすっかり真夏に。暑中お見舞い申し上げます。

さんざん引っ張った割にはたいした内容ではありませんが、KATOの165系の棚卸しが終わって、「アルプス」、「こまがね」、「伊那」の急行3編成が揃いましたのでご報告する次第。

左側が「こまがね」4連、真ん中が「アルプス」6連(本来8連ですが入りきらないので1、2号車抜き)、そして右側が「伊那」4連です。「こまがね」のさらに左側に「アルプス」の1、2号車が隠れています。松本運転所ライクな風景♪



フォトシールで行先サボ、号車札、急行札、愛称札を作って全車に貼り込みました。「アルプス」「こまがね」は1号と想定し、それぞれ行先は「新宿-信濃森上」、「新宿-天竜峡」となっています。



サロは、完成品状態では下り向きで運転するとシートが逆になるので、すべて簡易運転台側(後位)向きに入れ替えるとともにシール紙でシートカバーを作って貼り込みました。



「伊那」(右)を新製冷房車とした他はすべて冷房改造車のスタイル(製品ママ)です。モハ164の屋根上などわずかなバリエーションが楽しめます。



「こまがね」はクハが2両連なる独特の編成です。



さて、飾っておいてもしょうがないので走らせないと・・・^^;



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