80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

なるほど、これが湘南顔でスカ

2013-02-03 15:17:28 | 中央東線方面
こんにちは。

なんとなく山スカに興味がわいてきたので、モノは試しと、昨日の記事の最後に載せた湘南顔の型紙を組んでみました。
「とれいん」誌2010年7月号の付録ですね。

型紙の大部分は1/45の前面展開図が占拠していて、1/80の図面は端っこに「おまけ」として申し訳なさそうに印刷されています。一応スキャナで画像データを保存したのち、型紙から1両分だけ切り取りました。



初期型の木枠窓もいいのですが、型紙にはせっかくHゴム窓がくっきりと描かれているのでそれに従うことにして、シールプリント紙からHゴムの外形寸法に合わせて貼り重ね用の紙を切り出します。



印刷してある折り曲げ用のスジの位置を測り、裏面にケガき直します。裏に印刷してあれば楽ですが、表裏ぴったり位置を合わせるのは難しいんでしょうね。



外形線に沿って切り取り、窓にはHゴム表現用のシールを貼ります。
この型紙の特徴は、先端の鼻筋の部分で左右を突き合わせる設計となっていることです。湘南顔の命ともいえるピシッと通った鼻筋を表現するにはこの方法が一番という、設計者のこだわりが伝わってくるようです。



左右を突き合わせる時のノリしろと補強を兼ねた内貼りを切り出します。もちろん中央にカッターでスジを入れて山折りにしておきます。窓柱用には幅2mm弱の帯の中央にカッターを入れて「ヘ」の字に曲げたものを用意します。
本体の方は窓をくり抜き、車体との接続するときのノリしろとなる乗務員ドアを貼ってあります。



内貼りで左右を継ぎ合わせ、後退角出しを兼ねた補強板を貼ります。この補強板、1/80の図面はなかったので、1/45の図面の中央付近を切り取って作りました。3×3ヒノキ材を下に貼り、指で挟んでもクシャッといかないようにしました。
まだHゴム窓は外に向かって大きく開け放たれています。。(^^;



補強材の接着剤が乾いたらHゴム窓をゆっくり「閉じて」いきます。これで左側を閉じれば、上下左右4つの面が織りなす美しい十文字線が現れるはず。



ということで無事、湘南顔が完成しました。各部の合いは抜群で、設計精度の高さには目を見張るものがあります。
くだんの「とれいん」には「湘南顔はタレ目じゃない!」と題してこの型紙を使った製作記事が載っているのですが、実際に組み立ててみて初めて「湘南顔」の不思議さとデザインの面白さが理解できました。
あと難関はオデコの仕上げで、スパッと切り落としてアガチス材に置き換えたいところですが、ここも苦労して展開図を作られた設計者に敬意を表する意味で型紙のまま整形していきたいと思います。



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6 コメント

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Unknown (相原言)
2013-02-04 00:00:52
凄いの一言です。この展開図を設計された方も、スイスイと組まれるisaoさんも。
最近の紙工作は本当に進化しているんですね。
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快調ですねー (よこやま)
2013-02-04 00:05:43
すぐにサクッと4連揃いそうですね。(゜∀゜)
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Unknown (isao)
2013-02-04 08:12:04
>相原言さん
なかなかスイスイとはいきませんよー(^^;
モックアップのつもりながら、あわよくばこれでクハ76を組もうと思ってたので、半日くらいかけて恐る恐る作りました。
中央で継ぐ方法は鼻筋が綺麗に出る半面、左右が段違いになるとみじめな顔になりますから・・・

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Re: 快調ですねー (isao)
2013-02-04 08:18:30
>よこやまさん
も~ 煽りゲンキン!
ゆうべ4両分の型紙が準備できたなんて・・・とても私の口からは言えません(爆)
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ほら~ (よこやま)
2013-02-04 22:40:33
やっぱり(w
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Re: ほら~ (isao)
2013-02-05 20:42:45
完敗・・・
(乾杯?)
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