80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

おとなの遠足3・・・パークに潜む鉄なモノ、廃なモノ

2010-03-26 01:57:31 | その他
正月以来3ヵ月ぶりに家族でヨメの実家に来ており、昨日は犬山にある「日本モンキーパーク」へ行ってきました。そこで見つけた鉄なモノや廃なモノをいくつかご紹介します。


まずは比較的メジャーなところで、名鉄モンキーパーク・モノレールです。名鉄犬山遊園駅と日本モンキーパークとを結び、途中に成田山駅がありました。私は営業中の列車には乗ったことはなく、犬山遊園駅のすぐ脇というか真上に、覆いかぶさるようににして止まっている列車が印象的でした。
2008年末に赤字のため廃止されましたが、保存車両が旧動物園駅に置かれていました。塗装が登場当時の銀色に戻されているものの、3両編成のうち後ろ1両を外して101号車(先頭車)と201号車(中間車)の2両だけになっているのが惜しまれます。車内開放はしていないようです。



3両目が切り離されたおかげで連結面がよく見えます。走行用のタイヤは側窓の下あたりまで車内に張り出していることがわかります。



旧動物園駅側から旧成田山駅方向を見たところです。谷越えになるこの区間は既に軌道桁が撤去されていました。したがって残念ながら復活運転はできません。



続いては園内の乗り物です。遊園地側のゲートを入ってしばらく坂を上るとこんな踏切に出ました。線路側には柵が建てられ、既に列車は運行していないようです。しかし、柵や線路の状態などから、廃止されてまだそれほど日がたっていないようでした。



ホームだったと思われる場所には3両の赤い客車が留置されていました。まだまだ現役で走れそうです。機関車の姿はありません。DLかSLか、どんな機関車が牽いていたのか気になります。



終端部は手動式のターンテーブルになっています。これも、いつでも使えそうな雰囲気です。



客車の腰部に製造銘板がありました。「C.P.HUNTINGTON」と書かれています。モデルNo.は102、製造年は1991年6月のようです。「CHANCE RIDES INC」とあるのでこれがメーカーでしょう。調べてみるとアメリカの「チャンス・モルガン」という遊具メーカーのようです。
同社HPにはこれと同じミニ列車の動画もありました。機関車はいわゆる「シングルドライバー」と呼ばれる、西部開拓時代のような古典機関車で、これと客車とがセットで販売されているようです。ゲージは24インチ(約60センチ)とのこと。



さらに調べてみると、このミニ鉄道は昨年の春まで運行されていて、どうやら晩年は機関車が「トーマス」と「ジェームス」に改装されていたようです。
ホビダスのコラム「編集長敬白」にこんな記事がありました。
消えるモンキーパークのおとぎ列車。(上)
消えるモンキーパークのおとぎ列車。(下)

最初期の丸っこい日本車両製のDLというのが気になります。かつて西武山口線を走っていた凸型バッテリー機関車にも相通ずる雰囲気があります。

また、読者投稿のページにもこんな記事がありました。
【日本モンキーパーク】“トーマス号”復活運転 〔その他〕

さらにさらに、現役時代の走行風景がYouTubeにあがっていたのですが、このブログには動画貼り込みができないようなので、「日本モンキーパーク」&「トーマス」などで検索してみてください。
できれば古典機関車時代の映像も見てみたいものです。


次は、上記2例とは違って、かなり朽ち果てた廃線跡です。
実はこの日は期間限定で公開されている、故岡本太郎作「若い太陽の塔」の一般公開を見に行ったのですが、その塔が建っている丘(現在は立ち入り禁止)へ上る斜面にケーブルカーがあったというのです。廃止は7年前とのことですが、写真のようにほとんど跡形がありません。

これがふもと側から見たところで、斜面沿いの階段程度しか残されていません。木に隠れたところに駅舎の基礎らしきコンクリート構造物があります。



頂上側からみたところです。こちらにも四角いコンクリートの基礎らしき残骸があります。
さて、どんなゴンドラが上下していたのでしょうか。こちらについては、検索しても情報が出てきませんでした。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらお教えください。



参考までに、これが「若い太陽の塔」です。大阪万博の1年前に制作・設置されたそうで、万博の「太陽の塔」の練習作品ではないかと言われているそうです。4月6日まで毎日、平日2回(11時と14時)、休日3回(10時半、13時半、15時半)、ガイド付で公開されています。



さて、最後に怪しい画像を。一見ふつうの子供向けの乗り物ですが、レールの敷き方に注目!接触限界を無視したこの線路配置はまさに涙モノです。たぶん1列車しか運行しないのだとは思いますが、これで2列車運転したらスリルありすぎ!



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4 コメント

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Unknown (ぐりれ)
2010-03-26 21:22:01
モノレール車両は「展示」されているのでしょうか。
それとも、単に置いてあるだけ。

神奈川県内では、ドリーム交通、向ヶ丘遊園線が廃止になってますが、ほとんど痕跡も消えかけています。

ところでモノレールは模型化しないのですか(笑)
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Re: モノレール (isao)
2010-03-27 01:29:01
ぐりれさんこんにちは。

> モノレール車両は「展示」されているのでしょうか。
一応、展示物になっています。ただ、名鉄のプレスリリースによると「ご覧いただくで場所」としては園内通路しか指定されていないので、写真のような位置で柵越しに見ることになります。
(名鉄プレスリリースURL)
http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2008/1191889_1140.html


> ところでモノレールは模型化しないのですか(笑)
荷物車とか寝台車がないので模型化しません!(笑)
(興味あるんだけど・・・)
返信する
おとぎ列車 (切れゴメ)
2021-01-29 11:48:32
赤い列車は、「おとぎ列車」という名前で運行していました。何度も乗りました。
子供の頃(50年以上前)は、成田山の脇の道を頂上まで登り、頂上には切符売り場があり、おとぎ列車に乗れました。
山肌を縫うように進むと、途中にはトンネル(資材置き場兼メンテナンス場?)や、ちょっとした沢には短い橋が架かっていました。又、園内には踏切もあり、楽しかったのを覚えています。
車の免許を取ってからは、彼女(後の妻)だったり、息子たちと車で頂上まで行き、駐車場は無いので切符売り場前の広場に(数台しか停められません)車を止め(当然無料)おとぎ列車で入園していました。
帰りもおとぎ列車に乗らないと車のところまで行けないので、最終列車(16時頃)に乗って帰っていました。息子たちもおとぎ列車は大好きでしたね。
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Re:おとぎ列車 (isao)
2021-01-29 16:39:48
切れゴメさん
詳しいご説明ありがとうございます。ずいぶん本格的に作り込まれたアトラクションだったんですね。現役中に乗ってみたかったです。
投稿はもう10年前のことなので、またさらに園内も変化しているのではないでしょうか。
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