80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

嵐電モボ631形の製作(2)

2021-04-10 12:26:52 | 私鉄電車
今日は嵐電モボの製作状況です。下回りを組み付けました。

以前紹介しましたが台車枠はYAMA模型のFS-93を使います。こんなニッチな小型車両でも「タイプ」じゃない正規の台車が使えるとはなんと素晴らしいことでしょうか。独特の軸バネや密封型コロ軸受けなどのディティールも余すところなく再現されています。



ただ、インサイドフレーム支持が一般的な小型車両向けのため、裏側はこのように車軸もボルスターも、位置決め用の穴しか開いていません。まずはここを加工して走れるようにします。写真は、今回動力として使用するアルモデル製「アルパワーHO-20T」に付属するボルスターに合わせてφ1mmの2か所の穴を開けたところです。ちなみに中央の穴は最初から開いているもので、これを潰さないように慎重に位置決めする必要がありました。



で、一気に飛んでしまいますが無事に取り付け完了です。φ1.4mmタッピングネジ(エンドウの床下機器取付用の余り)を使ってボルスターと台車枠を連結しました。製品段階で既に左右の車輪に集電シューが当たっているため、もうこの状態で走行が可能です。



続いて付随台車を組み立てます。アルモデルからは前述の動力ユニットからモーターとスパーギヤを取り除いたT用も発売されていますが、少しでもコストダウンを図るため通常の軸受支持方式とし、軸受メタルを仕込むことにしました。普通にドリルで穴を広げていくだけですが、先端が尖っているので必要な深さまでメタルを沈めようとすると表まで貫通させてしまいそうです。そんなことになったらせっかくのコロ軸受のディティールが台無し・・・。



で、いろいろ探したところ、世の中には便利なツールがあるもので、穴の底を平らに仕上げられる「スピンブレード」(発売:ゴッドハンド)なるものを入手しました。要は、“よく砥いだマイナスドライバー”であります。



普通のピンバイスに差して使えます。チャックはφ3mm。刃の幅は0.1mm刻みでいろいろあって今回は2.6mmを購入しました。



これで穴の底をグリグリやって平らにすると・・・



ドリルだけだと上のやつぐらいしか沈まなかったメタルが、無事、下のように収まりました。



車輪はIMONのφ8.2mmを使用。動力台車と同じφ8.5が見つからなかったのでやむなく・・・といったところです。さすがにここまで小径になると0.3mmの差は目で見ても分かりますが、幸い床が低い車両なので「走っちゃえば分からない」かと。ボルスターはジャンク箱から拾ったエンドウのMP用のセンターピン穴を広げ、日光の木製床用センターピンと合わせてあります。



アルパワーには「床板取付金具」が付属しているので、ワッシャ代わりの真鍮板を挟んだうえでφ1.4mmネジで床板に固定しました。かなり“ポン付け”感覚に近くラクチンです。なお床板の逃げ穴の一部がスパーギヤに当たるので少しだけ削りました。



車体と合わせて試運転。補重前ですが走りは良好でした。車体はあらあらのパテ埋めを行っている段階です。



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2 コメント

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嵐電の実車 (所長失格)
2021-04-11 19:39:44
いよいよ嵐電の下回り製作ですね。一番最後の車体が
乗っかった状態までくると完成したかのように感じますね。
昔の嵐電の実車の写真を拙ブログにUPしましたのでよろしければご笑覧ください。
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Re:嵐電の実車 (isao)
2021-04-12 21:50:11
所長失格さん
ブログ拝見しました。リンクもありがとうございます。
嵐電はいつか腰を据えて撮影したいターゲットのひとつです。
模型の方ですが、実はまたアクシデントに巻き込まれてしまい(巻き込んだのは私ですが・・・)これから復旧に入ります。足踏みはすれど何とか完成を目指します!
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