こんにちは。
今日は久しぶりに本蓮沼の師匠ことエコーモデルさんで買い物をしてきました。いつもは買うだけ買ったらすぐに出てきてしまっていたのですが、今日は他にお客さんがいなかったので少しだけ余裕をもって店内を見回してみました。車両から地面までトータルの品揃えなのはもちろん、販売品のほかに過去のTMSに載った作品なども展示されていて、いつまで見ていても飽きない至福の空間です。
買ったパーツにまつわる模型話は改めて夜にでも投稿することにして、こちらのブログにちょっと見過ごせない話題が取り上げられていたので、こちらでも私見を述べておきたいと思います。
内容は鉄道博物館に保存されている103系カットモデル(スカイブルー)を、今回の大規模リニューアルに合わせて公募による塗装に変更し、キッズスペースとして開放するというものです(情報はこちら)。まったく気づきませんでしたが、公募開始は1年半前の2015年7月にさかのぼるようです。
大宮の鉄道博物館はJR東海や西日本に先駆けて開館した本格的な鉄道博物館で、その運営姿勢は大いに称賛に値するものと思っていたのですが、今回の取り組みは首をかしげざるを得ません。小さな子供向けのスペースが必要なことは否定しませんが、それがいよいよ稀少になりつつある103系の、しかも地元大宮を発着する京浜東北線にゆかりあるスカイブルー塗装を塗り替えてまで作らなければならないものなのか。本来はレプリカでも作って対応するのが筋でしょう。
茶色一色だった国電が高性能と路線別のカラフルな色彩を手に入れ、安全でわかりやすい「国電ネットワーク」を形成していった過程は、わが国の高度成長期を語る上で大切な出来事です。それらの学習はパネル展示やビデオだけでいいのでしょうか。せっかく生きた教材があるのに模型がカッコよく走っていれば事足りるのでしょうか。
写真は色褪せます。ベストの環境で保管できる恵まれた人は少ないでしょう。自分のコレクションをひっくり返しても、そもそも103系(や101系)を被写体とした写真は少なく(それらを軽んじてたという意味では人の事を言えた立場ではありませんが・・・)、鮮やかなカラーをまとった姿に再会できる場所というのは貴重なのです。
(鶯谷駅を出てゆく京浜東北線南浦和行(高運クハ103)。背景のつつじと駅名を入れた構図を探っている最中なのか、思いっきり人物が入り込んでいる。だいぶ色褪せてしまった/1979年4月)
(菜の花満開の堀端を行くカナリヤイエローの101系/1979年4月,飯田橋~市ヶ谷間)
(つつじと山手線103系/1979年4月,駒込駅)
新しいデザインは水玉模様が103系の活躍した路線カラーというコンセプトだそうですが、イベント列車ならともかく、希少な実車を塗り替えてまでする必要があるのか疑問です。「その車両が最も輝いていた時代をありのまま再現し残す」という博物館の基本的な仕事に逆行するのは、どうかこのプロジェクトで最後にしてほしいものです。
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買ったパーツにまつわる模型話は改めて夜にでも投稿することにして、こちらのブログにちょっと見過ごせない話題が取り上げられていたので、こちらでも私見を述べておきたいと思います。
内容は鉄道博物館に保存されている103系カットモデル(スカイブルー)を、今回の大規模リニューアルに合わせて公募による塗装に変更し、キッズスペースとして開放するというものです(情報はこちら)。まったく気づきませんでしたが、公募開始は1年半前の2015年7月にさかのぼるようです。
大宮の鉄道博物館はJR東海や西日本に先駆けて開館した本格的な鉄道博物館で、その運営姿勢は大いに称賛に値するものと思っていたのですが、今回の取り組みは首をかしげざるを得ません。小さな子供向けのスペースが必要なことは否定しませんが、それがいよいよ稀少になりつつある103系の、しかも地元大宮を発着する京浜東北線にゆかりあるスカイブルー塗装を塗り替えてまで作らなければならないものなのか。本来はレプリカでも作って対応するのが筋でしょう。
茶色一色だった国電が高性能と路線別のカラフルな色彩を手に入れ、安全でわかりやすい「国電ネットワーク」を形成していった過程は、わが国の高度成長期を語る上で大切な出来事です。それらの学習はパネル展示やビデオだけでいいのでしょうか。せっかく生きた教材があるのに模型がカッコよく走っていれば事足りるのでしょうか。
写真は色褪せます。ベストの環境で保管できる恵まれた人は少ないでしょう。自分のコレクションをひっくり返しても、そもそも103系(や101系)を被写体とした写真は少なく(それらを軽んじてたという意味では人の事を言えた立場ではありませんが・・・)、鮮やかなカラーをまとった姿に再会できる場所というのは貴重なのです。
(鶯谷駅を出てゆく京浜東北線南浦和行(高運クハ103)。背景のつつじと駅名を入れた構図を探っている最中なのか、思いっきり人物が入り込んでいる。だいぶ色褪せてしまった/1979年4月)
(菜の花満開の堀端を行くカナリヤイエローの101系/1979年4月,飯田橋~市ヶ谷間)
(つつじと山手線103系/1979年4月,駒込駅)
新しいデザインは水玉模様が103系の活躍した路線カラーというコンセプトだそうですが、イベント列車ならともかく、希少な実車を塗り替えてまでする必要があるのか疑問です。「その車両が最も輝いていた時代をありのまま再現し残す」という博物館の基本的な仕事に逆行するのは、どうかこのプロジェクトで最後にしてほしいものです。
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