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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

213系5000番代の製作(8)

2022-07-16 21:04:33 | 中央東線周辺
悶々としながらも屋根両サイドのランボードをなんとか仕上げ、隙間にパテを塗り込んでから#500の濃い目のサーフェーサーを塗り重ねました。このまま十分乾燥させてからヘロヘロ感がなるべく消えるように研磨・整形していきます。



妻面には縦樋も接着。



屋根を乾燥させている間に下回りを作ります。コンプレッサーはアクラスの205系のものを流用するつもりでしたが、やはり形態が全然違うので実車どおりのコチラをスクラッチすることにしました。1000リットルの2段圧縮型で大小2つのシリンダーが見えます。3Dなら難なく出力できそうですが手作りだと大変ですわ。。



まずシリンダヘッドを作ります。低圧側(やや大きい)と高圧側(やや小さい)ともにt0.5プラ板2枚構成としてこんな形のものを切り出します。だいたい2.5mm角前後なので視力の限界。。



フィン付のシリンダはさすがに作り切れないので、それらしき厚さになるようにt1.0プラ板から長円形に切り出した台座の上に各パーツを接着。



各シリンダとも四隅に固定用のボルトに見立てたφ0.4真鍮線を植え込み、シリンダヘッドには斜めに2か所ずつ座グリをして吸排気弁と思われる窪みを表現しました。あまりに小さいので作っている時は分からなかったのですが、写真を拡大したら一番右上の高圧側の固定用ボルトが全然違う場所に植え込まれてました!!(泣)吸排気弁も2個つながっちゃってるしダメダメだわ~。真鍮線の植え直しだけやっときますか。。



他のパーツも組み付けてコンプレッサーを完成させたかったのですが力尽きて本日はここまで。


213系5000番代の製作(7)

2022-07-11 01:13:28 | 中央東線周辺
この週末、仕事の仕込みと息抜きを兼ねて松本へ行ってきました。急に思い立ったので新宿7:00発の「あずさ1号」は満席で7:30発の「あずさ3号」に乗車しましたが、大月で「富士回遊3号」を切り離すのと「急行アルプス」か!ってくらい停まるので、松本に着くころには1時間近く差がついてしまいます。まーそれでもE353の旅は快適ですね。



着いてすぐに松本城のまわりを歩き回ったので汗だく。中心から少し外れたところに建つ「しづか」という店が気になったので入ってみました。



大箱ながら大変風情のある店内です。



結果、普通に昼食を食べるはずが「まずは一杯」となってしまいました。信州サーモンのお刺身がたいへん美味。このあとざるそばをいただき店を後にしましたが、おでんが名物とのことなので、ぜひ秋冬に再訪しようと固く誓った次第。




さて、そんなわけでこの週末も213系が進みませんでしたが、そもそも最近ちょっとしたスランプに陥っています。
原因はこのステンレス車特有の屋根端にあるランボード。E127系100番台やキハ120でも決定打がなくやっつけで作ってしまったのですが、今回もやはりモヤモヤしていて手が動きません。。



要はこんな感じの120°ぐらいに開いた不等辺アングルがあるといいのですが紙で自製するとなかなか難しい。開き具合もそうですが、屋根上面との接続部をツライチにするには薄紙を使わざるを得ず、こんなヘナヘナなものしかできません。



しかたないので水平部分のみ薄紙(カレンダーの紙)として、斜めの部分はt0.5のスノーマット紙で作る2ピース構成にしました。これは水平部分のパーツを裏から見たもので、3mm幅に切った薄紙の端から0.5mmあけた位置に1mm幅の紙を貼ってノリシロとしたものです。



この薄紙を、上面が水平になるように注意しながら、ケガキ線に沿って瞬着で屋根の両端に貼ります。



そして空いているところに幅約1.2mmの紙を斜めに貼り込みます。この細帯パーツは接着面が屋根カーブに馴染むよう、カッターの刃を思いっきり倒して切断面が斜めになるように切っています。



治具でも使えばいいのでしょうが、肌感覚で貼っているのでヘロヘロ感満載。。汗



ということで今回も決定打が出ませんでした。しゃーない。またパテ&研磨の鬼となるかぁ~。



213系5000番代の製作(6)

2022-07-03 20:16:42 | 中央東線周辺
クハ212(右側)の組み立てが終わり2両ともぶじ箱になりました。前面は塗装後に合体します。



補強のため屋根裏には厚手の#400スノーマット紙が貼り重ねてあります。



続いて屋根上のビードを表現しますが、側面よりも太くゴツいので、鉄筆押出しではなくシール紙による表現を試みました。結果が良ければE233系やスイスの客車へ採用したいと思います。まずはPCで描いたビードをシール紙にプリント。



ビードが1本ずつバラバラにならない程度に浅く切り込みを入れたのち、必要な大きさにカットして貼り込みます。



しっかり圧着したら切り込みに沿ってカッターを走らせ完全に切断します。溝がガイドになるので定規を当てなくても大丈夫です。なるべく刃を寝かせて切るのがコツ。



ビードの間の紙を剥がします。



根気のいる作業ですがなんとか出来上がりました。でもこれ10両分やるのはかなりハードかも・・・。



気温が高く糊がユルユルのため、早々に濃い目のサーフェーサーを塗って保護しておきます。まずまずの雰囲気が出てると思いますが如何でしょうか。E233系はこのままいけそうですね。スイスの客車はもう一段厚手のシールの方がよさそう。




213系5000番代の製作(5)

2022-06-26 20:35:36 | 中央東線周辺
クハに続きクモハもビードの押出しが完了しました。幕板の一部に間隔が怪しいところがありますが、全体として大きな破綻なくできたのでヤレヤレです。



ビードを潰さないように注意しながらドアと内貼りを貼ります。写真ありませんが、この後はいつもどおり腰と幕板部に3×3ヒノキ材を貼って補強しています。



手始めにクモハ213を箱にしていきます。あらかじめ作っておいた連結面妻板と合体。



運転室側はまず仕切りを接着しておきます。



パンタ部の“微低屋根”は本当に20mmなのかいまだに疑ってるのですが(笑)とりあえず紙1枚分(約0.3mm)低くなるようにしました。



前面パーツには組み立て前に窓下の手すりと貫通扉のヘッドマークステーを瞬着で取り付けておきます。いずれもφ0.4真鍮線を使用。



オデコの裏側には屋根カーブに合わせてノリシロとなるペーパー片を、これも瞬着で貼っておきます。



前面を合体するとこんな感じですがまだ接着していません。車体との“合い”が割と精度よくできたので別々に組み立てて塗装後に合体するのはどうか?と色気が出してしまい。。。窓周りのブラック塗装や窓セル入れ、さらにはライト類の点灯ユニットの組みつけなど、どれをとっても前面単独で作業した方が作業しやすいのは明らかなので、クハも同様に精度よく箱にできたらその方向でいきたいと思います。



後方から。




ところで211・213系のライトケースはヘッド・テールの窪みが均等なものと、ヘッドライト側が大きい不均等なものがあるとされています。前面パーツには両方のタイプが同梱されているはずでしたが、改めて見てみると2つともどうやら後者のようです。車号のことはあまり考えていなかったのですが、急に心配になって調べてみました。



というのも先日の実車観察の段階で、この14編成28両の小所帯にも2種類あることがわかっていたからです。当日撮影できたのは3編成だけですが、左端のH4編成(5004F;編成番号が車号の下桁に一致します)が均等で、中央のH7編成と右端のH13編成が不均等です。



これだけなら不均等の編成をプロトタイプとすればいいのですが、もうひとつ厄介なことに側面方向幕の大きさも横に細長いものと一般的なものの2パターンあるのです(左からH4、H7、H13編成)。そしてこのモデルではすでに前者の細長タイプで作ってしまいました。これはもう完全に現場ネコ案件です。ちゃんと確認してから作れよと・・・。果たして「ライトケース不均等&細長方向幕」という編成はあるのでしょうか???



ネットで14編成すべての写真を探して一覧表にまとめてみたところ・・・ありました!S63年度の日立製5006~5010号車が該当しています。ヨカッタヨカッタ。。ちなみに「前面車号表示」とは、助手席側の窓上の通常は列車番号を表示する部分に車号が入っているかどうかで、これはいかようにでもなるので参考情報です。

(「鉄道ピクトリアル」2012年12月号(No.870)P.62,表-11をベースに80分の1丁目にて情報を追記)


ということで、皆さんはこのようなことはないと思いますが、組み立て前の調査・確認は入念にというお話でした。

213系5000番代の製作(4)

2022-06-22 02:32:24 | 中央東線周辺
シール紙を貼り重ねて表現した窓フチは剥がれやすいので、Mr.サーフェイサーイサー500を筆塗りして強化します。瞬着の方がより確実ですが、油断するとバリが出てかえって研磨しにくくなるので悩ましいところです。



心持ち外に向かってテーパーをつけながら#800→#1000のペーパーで仕上げます。



緊張のビード引き。プラ波板を下に敷いて溝をビードラインに合わせ、定規をしっかり当てて一気に鉄筆を走らせます。妻板で練習済みとはいえ、10センチ以上の長さを均一の力で押し出すのは神経を使います。途中で力を緩めたら負け。笑



なんとか失敗なく1面仕上がりました。なお今回は、窓部分と幕板/腰板との継ぎ目も鉄筆押出しで表現してみました。シール紙だとオーバースケールなので省略も考えたのですが、ビードの半分ぐらいの力でやればそれらしい線が出ることが分かったので、今後の他形式にも応用したいと思います。



裏側はこんな感じになります。かなり強い力で押し出していることが分かるかと思います。



ドアも作っておきます。ついでに181系モハユニット用も混ぜ込んでおきました。縦長の窓が開いた右端の一列がそれです。



ということでかなり神経を使うので本日はここまで。焦らずに残り3面のビード押出しをやっていこうと思います。