イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

小村雪岱 展

2012-10-21 14:39:24 | 観劇・アート
ホテル・ニューオータニ美術館の
「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱(こむらせったい)展」
(~11/25)
に立ち寄りました。

かの泉鏡花も絶賛する、モダンセンス。

本の装幀が多く残されていますが、
雪岱デザインの着物と帯が一対、展示してありました。

これが、おしゃれ~^^

身頃から後ろ裾までと袖は、墨ぼかしの黒。
両裾の褄にかけては明るい緑色。
その緑色の上にはっきりとした赤で梅を散らして。

帯は、白地に墨で梅の枝が描かれ、そこに鏡花直筆の句も。


その頃の着物姿って、裾引きだから、
この着物の構図は余計に引き立つわけです。

それに、裾引き姿ですと、どうしたって大股に駆け出すわけに行かないし、
だからでしょうか、雪岱の描くどの女性も、色っぽい。

ハイヒールをカツカツ鳴らして歩く現代女性を見たら、
雪岱はどう思われたかしら?
と思いをめぐらしつつ、鑑賞しておりました。