気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

生活レベル

2010-04-06 05:47:26 | Weblog
病院に於いでも人との出会いはいろいろとある。場所柄、あまり他人とは接触を好まない人が多いようであるが、少しづつ話をするようになることもある。そうした中に、子供の付き添いをしていた33歳だという母親がいた。患者は男3人兄弟の末っ子で小学校1年生だそうである。兄弟は全員サッカーをやっているという。
病院に資料を持ち込み年末調整の準備をしていたその母親は大変明るく、結婚相手は高校時代からの同級生だとか、もう結婚して13年になるとか、今年夫がリストラされたから自分も働かなければならぬ等々・・・、こちらが聞きもしないことをいろいろと話していた。そこで私も聞いてみた。「旦那さんはどんな職業だったのですか?」
驚いたことにJ1リーグの選手だったという。高卒以来、広島・大分・川崎・柏のチームで活躍したMFのYであった。
「でも蓄えが沢山あるから暫くは大丈夫でしょう」と私。「蓄えなんかありませんよ。飲んだり奢ったりしてみんな使っちゃったから! 残ったのは家だけです。元選手の奥さんたちが集まると、皆苦しいと言っていますよ」と彼女。
一度上げた生活レベルを下げることは殊の外難しい。収入に波のある家庭では特に心すべき問題であろう。