気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

交通安全

2010-04-08 06:07:38 | Weblog
6日から「春の全国交通安全運動」が始まった。15日まで行われるそうである。
それに因んで、3年前の2007年1月、当時10歳の愛娘「えみる」ちゃんを交通事故で失った風見しんごの記事が新聞に載っていた。それを読んで当時の事件を思い出した。薄情なようだが、あまりにも事故が多いので忘れかけていた。
その日「えみる」ちゃんは家を出て学校に向かった。そのわずか3分後、自宅から150メートルの横断歩道を青信号で渡っていたときに、22歳の男性が運転するトラックにはねられ幼い命を失ってしまったのである。
事件直後、「今は何もいわないです」と黙していた彼だが、「交通事故が自分の家族に降りかかるなんて、思ってもみなかった。普通の生活が、夢が、未来が、突然総て壊されてしまった」と語っている。
その後も交通死亡事故の絶える日のないことが、彼に一つの決心をさせたようだ。事故から半年後、各地で「事故撲滅講演」を始めた。そして最後は必ず、「どちらの立場になっても悲惨な人生になる。僕は誰にも、被害者にも加害者にもなって欲しくない」と話を締め括るそうである。ハンドルを握るとき、常に忘れないで欲しい言葉である。