“歳をとると時間の過ぎ去るのが速い!”といわれる。ひと頃は私もそう感じた気がするが、何か最近、必ずしもそうとは思えないようになった。時計の時間は一定なのに、なぜ私たちの感じ方は一定ではないのであろうか?
4~80歳の人間に、自分が3分と感じた時点でボタンを押させる実験をしたところ、年齢が高くなるほど、実際の3分より長い時間でボタンを押す傾向が出たそうである。70歳代では1割増しにもなり、「えっ? 18秒もオーバーしていたの?」という結果になるそうである。つまり、年をとるほど「実際の時計」より「心の時計」の進み方が遅くなるため、時が経つのを早く感じるとの説があるそうである。
また人間は、印象に残ることが多いほど時間を長く感じるらしい。子供は、些細なことにも新鮮さを感じ印象に残ることが多い。従って時間を長く感じる。一方、大人には経験が多く新しい体験が少ないため、あまり印象に残ることがない。そのために時間の経過を速く感じるともいわれる。私があまり速く感じないのは、つまらぬことにも関心を持つからだろうか?
今年の時間も今日を以って終わる! お付き合い下さった皆様に感謝申し上げ、来年も宜しくとお願いを申し上げる。