気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

本音

2011-12-14 06:10:37 | Weblog

先日ある会合で雑談になったとき、私が落語ファンであることを知っている人から話しかけられた。

「○○さん!談志が死んじゃったんでつまらないでしょう?」

「うーん、別に。あまり好きじゃないから・・・」

筋の通った毒舌は決して嫌いではないが、彼の場合は“唯我独尊”で謙虚さを失っているので好きにはなれなかった。そんな私は思っていることを率直に答えた。本来否定的な言葉を吐くには、相手の言葉を肯定してその後に“しかし”と繋ぐべきだとは解っている。だが親しい仲間だし、雑談なので前文は省いた。すると気遣いに長けた先輩から言葉が飛んできた。

「○○さん、せっかくそう言ってくれたのだから“うん!つまらない”と言わなきゃ・・・」

「別にいいんですよ。私だって談志が好きなわけでもないんですから・・・」

ということは、先輩に続いて発言した最初の彼女も、私の立場を思い本音とは違う言葉を吐いてくれたのだろうか? そこまで気を廻さねばならぬとなると、例え舌の動きが正常だとしても、楽しいはずの会話が億劫になってしまう。