気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

落語家の話

2009-10-16 06:18:06 | Weblog
昨日は、お茶の水にある病院での外来検診の後、上野まで歩き「鈴本」へ寄った。
先日、術後1年を間近に控えて撮影したCT検査の結果も異常なしとのことで、落語を聴いて腹の底から笑える環境は整っていた。病院からの帰りにはいつも何処かで気晴らしをすることにしているが、昨日は一段と爽やかであった。
寄席でトリを務めた噺家が、枕の中で面白いというよりは成程と納得させられる話をしていた。
≪本日はお忙しいと思われる中、わざわざお越しくださいまして有難うございます。落語家という商売は、大変気楽で呑気な商売でございます。私が前座の頃、師匠の中には字も書けず読むこともできない人が結構いました。ところが今は、国立大学を始めとする大学卒が8割以上います。そうした意味では落語界のレベルが上がったと言えなくもありませんが、大変な思いをして卒業させた我が子が噺家になった親は、泣いても泣ききれないでしょう。こうしてみると、“今の大学は無駄なことをしているものだ”とつくづく思います・・・≫
私は立派な噺家のことは尊敬している。だがこの話の大学に関するくだりは的を射ていると思う。私も、噺家になるための一般的な教養を身につけるのに、大学の専門教育は必要ないと思っている。