気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

中川昭一前代議士

2009-10-05 06:29:14 | Weblog
あの事件の直前までは“総理大臣の呼び声も聞こえ始めた大物政治家”と目されていた、中川昭一・元財務兼金融相が急死した。先の選挙で落選後、精神安定剤と睡眠薬を服用していたとも報じられている。
慶應義塾大学で経済を、東京大学で政治学を学び、政策には明るく勉強熱心であったようである。既に衆議院議員を8期も務め50代の半ば、総理になるには年齢的にも脂の乗り切ったところだったと思う。
強面で、後援会の演説でも専ら政策についてのみ語り、気真面目すぎると会の幹部等から苦情が出るほどだったという。“頑固で照れ屋”と評されることに対し、取材に答えている彼のビデオを見たことがある。「自分でもスマイルの少ないのは解っているが、笑うのが苦手で・・・」と苦笑していた。また、「だんだん父親に似てきた」と自身で分析していた。“自殺と報じられた父親の心境”を思っていたのかも知れない。
いま思い出すと、綺麗な植木鉢を指して「花って安く楽しませてくれて・・・やがて枯れていく・・・」としみじみと語っていたのも印象に残る。酒は恐ろしい。酒で醜態を曝すことがなかったならば、彼は本当に総理大臣に相応しかったのかも知れない。ご冥福をお祈りする。