気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

押し競饅頭

2008-02-13 06:31:51 | Weblog
寒い日が続くと、子供の頃に遊んだ「押し競饅頭」を思い出す。
当時は一般家庭でも冷暖房設備は完備されておらず、石炭ストーブが設置されていた学校の教室でも、限りある燃料で使用制限を受け、充分温かいというわけにはいかなかった。
体操の時間や休み時間はもっぱら「押し競饅頭」であったし、下校後もよくやったものである。“押し競饅頭”とは、寒い冬に、温かくなるために行う遊びであった。
皆で押し合うと暖かくなるので、参加者はばらばらに集まったり、時にはお互いに外を向いて腕組みをして円陣をつくり、「おしくらまんじゅう、押されて泣くな」と叫びながら押し合う遊びである。
エアコンが完備され、室内が適温に管理された今日では全く省みられなくなった遊びである。勿論、快適な部屋で過ごすのはいい気分である。だがそれでは、寒い外に出て“押し競饅頭”で体の芯からホカホカとしてくる快感を味わうことはできないであろう。