気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

生命維持装置

2007-08-27 06:12:50 | Weblog
予てより入院していた友人がまた一段と厳しい状態になった。
脳を患うと、“飲み物か空気かを判断して開閉する弁”の働きに異常を来たし、飲み物が呼吸器の方へ入ってしまうことがある。これを防ぐには水をそのまま飲まず、“粘度”をもたせて葛湯のような状態にして飲めばいいのだそうだ。
だが彼は、先日私が行った時にも看護婦の勧める飲み物を嫌がり、「普通の水を飲みたい」と駄々をこねていた。そうしたことも一因なのかも知れない。遂に飲み物が呼吸器へ入ってしまったらしい。
医者の話によれば、衰弱も激しく危険な状態にあるそうだ。奥さんは医者から「生命維持装置」を取り付けるかどうかの決断を迫られたようだが、彼の子供たちの意見は「散々頑張ったんだ。これ以上はもう・・・」であり、奥さんは戸惑っているようだ。
もし私自身の立場なら付けてもらいたくない。回復する見込みもないのに、女房にこれ以上の負担を掛けたくない。この点に関しては他の友人とも意見が一致した。