一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

G.W.九州旅行2015・9

2015-05-24 00:10:29 | 旅行記・G.W.編
23日(土)は、東京・将棋会館で、将棋ペンクラブ関東交流会があった。今年の指導対局者は、上野裕和五段、熊倉紫野女流初段、渡部愛女流初段。渡部女流初段は、形容する言葉が見つからないほど美しかった。非公式だが、渡部女流初段は室谷由紀女流初段に匹敵する美しさと断言する。そして熊倉女流初段もまた、キュートで魅力的だった。
23日の模様は、30日より記す。

(きのうのつづき)
ドアは閉まってしまった。Suicaで入っていれば降りたかもしれないが、すでに目的地までの切符を買っており、フンギリがつかなかった。せめてあと30秒停まってくれたら判断が変わったに違いないが、これも運命と思って諦めるよりない。残念だが、西鉄柳川は来年、同じ時期に訪れることにする。
10時03分、大牟田着。タイム9分の待ち合わせで、鹿児島本線に乗り換える。10時32分、玉名に着いた。玉名とは聞きなれぬ名だが、九州新幹線に新玉名の駅名があり、そこそこ拓けていると思われる。
駅前の観光案内所で玉名市中心部のパンフレットをいただく。駅前のバス停で待っていると、タイミングよく産交バスが到着し、私はそれに乗った。
「このバスは、植木経由、熊本バスセンター行きです」のアナウンスが入る。この路線が植木を通るなら、好都合だ。
5~6分バスに揺られて、10時44分、玉名温泉下車。たいそうな温泉街で下ろされると思いきや、目の前は綺麗な舗装道路に、シャレた建物がポン、ポンとあるだけの殺風景なもの。本当に温泉を味わうだけになってしまった。
案内嬢オススメの「玉の湯」にお邪魔する。後方にどでかい建物があるが、玉の湯はその手前にこじんまりと佇む共同浴場だ。入浴料は200円。…えっ? 200円!?
私「安い!」
温泉のオバチャン「みんなで頑張っております」
地方の温泉処に行って、驚くのは入泉料の安さである。風呂の代わりに毎日温泉を利用する住民もザラで、これだけは大東京がどんなに頑張っても敵わない。
玉の湯は温泉かけ流し。浴槽はわりと大きいほう。お湯は無臭でサラッとしている。昼間に温泉に入るのは、最高の贅沢だと思う。
打たせ湯があったので、打たれてみる。けっこうな水量で、ズシンと重たくかかってくる。こんなことをする人はいないが、絶対に目に当ててはいけない。
さっぱりして温泉を上がり、玉の湯の向かいにある中華料理屋に入る。ラーメン(650円)と餃子4コ(150円)を注文する。昼時なので、さらに「ご飯」が無料でつくが、それは隅の炊飯ジャーの中にある。左が白飯、右が炒飯になっており、セルフサービスである。これは、炒飯を食べてもいいということだろうか。
出されたラーメンは、チャーシューがトロトロで、美味かった。右のオジサンは、チャーシューをつまみにビールをちびちびやっていたが、なるほどこの組み合わせはアリである。
私は白飯をいただく。と、後方のテーブルに座っていた女性2人組のひとりが、炒飯をよそった。やっぱり炒飯も可だったのか、と多少後悔するが、仕方ない。
店を出てバス停に向かうが、妙齢の女性が2人、バス時刻をじっと見ていて、小心者の私は、バス停に近づけない。私はパンフレットを再読し、ここから徒歩数分の、歴史博物館「こころピア」に向かった。
こころピアの外観は階段状ありスロープありで、けっこう斬新である。中に入ると、何と「無料」だった。きょうが「子どもの日」だからだろうか。
入口のところに、日本刀のレプリカが置いてある。「同田貫正国」というらしく、手に持って撮影「可」で、日本刀女子がスマホで撮りっこしている。その組み合わせが妙にエロエロで、ちょっとそそられる。
想像できない読者は、袴姿の室谷由紀女流初段が、日本刀を構えている絵を想像するとよい。日本刀女子がどんなにエロエロか、ご理解いただけよう。
きょうの企画展は、「錦絵で見る西南の役」。昔の絵だが、構図がしっかりしていて、現代の絵とほとんど変わらない。小倉城庭園の「大正・昭和のオシャレ女子」もそうだったが、時代は進歩しているようで、していないのではないか。
屋外展示では、「十六の展示塔」がそびえている。これがなかなかにシュールで、これを表から眺めるだけでも、訪れる価値がある。
まったくきょうの無料は大儲けだった。玉名バンザイ!!
こころピアを出ると、うなぎ屋があったのだが、昼飯はもう摂ってしまった。今旅行で機会があれば、食したいと思う。
バス路線がよく分からなかったので、私はいったん玉名駅に戻る。25分の待ち合わせで再び鹿児島本線に乗り、13時51分、植木着。
ここでも駅でパンフレットをもらって…とフンでいたのだが、植木は山中の無人駅で、あたりはひとっこひとりいない。植木温泉がどこにあるかも分からず、私は途方に暮れた。
とりあえず、向かいの家のオバチャンに聞いてみる。と、植木温泉はこの丘のはるか上にある、とのことだった。
西鉄柳川で降りていたら、きょうは玉名までの観光で終わったはずだ。それを玉名→植木と初志を貫徹したからには、意地でも植木温泉に入りたい。私は目的地が分からぬまま、舗装道路を歩き始めた。
途中で2手に分かれた。ここは2分の1の確率だが、私は左を選ぶ。さっきのオバチャンは、歩けばバス停に当たる、と言っていたが、その気配はまったくない。
民家があったので、そのオバチャンにも聞いてみる。こちらのオバチャンはバス停までの道を丁寧に教えてくれたが、やや距離があるようだ。
そのうちオバチャンももどかしくなって?自動車で送ってくれることになった。こういうケースの親切は、ありがたく受けるのがよい。
2、3分走ると、急に拓けてきた。なるほどこの風景なら、近くに温泉処もありそうである。
オバチャンは植木バス停で下ろしてくれる。袖すりあうも多生の縁だが、私には何もお返しできない。情けは人の為ならずだから、今度は私が旅人に親切にすればいいのだ。
あたりは植木の市街地で、クルマの往来は多く、両端に商店が並んでいる。一口に植木といっても広いらしいが、ここがメインストリートで、どうして鹿児島本線がこの近くに鉄路を敷かなかったのか、理解に苦しむ。
次のバスまで余裕があったので、例によって少しでも先に進む。反対車線は「交通センター」行きのバスがばんばん通る。これは熊本交通センター行きということだろうか。私のイメージは進行方向、すなわち山鹿温泉の先にあると思うのだが。
定刻を2分遅れの14時47分、植木五丁目バス停から乗る。植木温泉入口には14時59分に着いた。バスによってはこの先、植木温泉街まで通じているが、今の時間、そのバスはない。すなわち、ここからまた歩きである。公共交通機関で植木温泉を訪れるのは困難を極める。
植木駅前のオバチャンからは、何とかいう温泉を推されたが、忘れてしまった。「荒木観光ホテル・小町の湯」という大看板があり、入泉料が300円だったので、そこへ向かうことにする。
しばらく歩くと、サイクリングロードが現れた。横に一直線に伸びる線、これは十中八九、鉄道の廃線跡である。だけど、こんなところに鉄道なんて走ってたか?
(つづく)
コメント (2)
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