一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

女流棋士の休場

2015-05-11 00:11:17 | 女流棋士
先日、矢内理絵子女流五段の休場が発表された。期日は来年3月31日までで、かなり長い。体調不良らしいが、一日も早い快癒が望まれる。
それで思うのだが、女流棋士は毎年誰かが休場している。そこで、2007年以降の休場者を調べてみた。

・竹部さゆり女流三段 2007年3月12日~2008年3月31日
・坂東香菜子女流2級 2008年4月1日~2014年3月31日
・伊奈川愛菓女流1級 2009年4月1日~2010年8月31日、2011年9月1日~2011年12月31日
・千葉涼子女流三段 2010年4月1日~2011年3月31日
・熊倉紫野女流初段 2011年1月1日~2012年3月31日
・香川愛生女流1級 2011年2月6日~2011年12月31日
・松尾香織女流初段 2012年1月1日~2012年12月31日
・斎田晴子女流五段 2012年9月1日~2012年10月1日
・岩根忍女流二段 2013年4月1日~2013年10月31日
・山田朱未女流二段 2013年4月1日~2014年3月31日、2015年4月1日~2016年3月31日
・里見香奈女流名人 2014年3月1日~2014年12月31日
・早水千紗女流三段 2014年5月1日~2016年3月31日
・中村真梨花女流二段 2014年9月5日~2014年12月31日
・矢内理絵子女流五段 2015年5月1日~2016年3月31日

合計14名。ほかにもいるかもしれないが、こんな感じである。やはり体調不良が多いが、ほかに学業優先や育児、ケガの療養もある。とはいえ、女流棋士現役55名余でこの数字は多いと言わざるを得ない。
勝負師に過度なストレスはつきものだが、サラリーマンやOLにだって、ストレスはある。しかし「体調不良につき1年間休場させてください」などと言おうものなら、「あなた、もう会社に来なくていいですよ」と言われるのがオチだ。一般社会だって、かなり厳しいのである。
もっともそのウラには、彼らの代わりはいくらでもいる、という背景がある。会社に必要とされれば、違った対応になるものだ。
その点女流棋士は貴重な存在だから、かなり無理が通せる。その気になれば5年でも6年でも休場が利く。まったく別次元の話で、やはり私たちとは、住む世界が違うのであった。
コメント (4)
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