一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

G.W.九州旅行2015・4

2015-05-18 21:01:28 | 旅行記・G.W.編
カウンターの角が空いており、そこに案内される。私はそこまでして食べたくないのだが、いまさら店を出るわけにもいかない。
壁際にメニューがあり、刺身定食1,100円などは美味そうだったが、昼食に千円以上も遣いたくないので、900円のアジフライ定食を注文した。
右のカップルの男性は刺身定食だったが、これが茶碗蒸しもついて豪華である。我がアジフライにも期待したのだが、出てきたそれはちょっと小ぶりだった(2尾)。しかし衣の中はフワフワで、美味い。たぶん、私がいままで食したアジフライの中で、いちばん美味かった。とはいえやっぱり、小鉢付きでも900円はやや高かった。
食後にはソフトドリンクが付くようだったが、私は聞かれなかったので、そのまま店を出る。極力自分から質さない、は私のポリシーである。
もっともバスの時間が迫っていたから、これでよい。志賀島バス停までまた歩き、13時32分のバスに乗車。今度は西都崎駅前で下車した。
タイム10数分の待ち合わせで、香椎線を引き返す。1回の旅行で同じ路線を往復したくないが、盲腸線ではやむを得ない。
次の海の中道で、大量の客が乗ってきた。行きは多くの客が降りたが、ここは何かの遊戯施設があるようだ。
14時14分、香椎着。今度はここで改札を抜ける。言うまでもないが、香椎は松本清張「点と線」の舞台となった駅である。私は数年前ここを訪れ、西鉄香椎からJR香椎まで歩いたことがある。今回はその逆を行くわけだが、これが作中人物の本当のルートだ。
駅前通りの坂を下りていくが、どうも様子がおかしい。右手にあった本屋がなくなっていた。以前来たとき、私はここで「点と線」を買った。小さな本屋だったがさすがの品揃えで、ニヤリとした覚えがある。
本や雑誌はいまやネットでの購入が当たり前で、町の本屋さんは絶滅危惧種である。この店も時代の趨勢に逆らえなかったのだろうか。私は常連ではないけれど、さびしいことであった。
西鉄香椎駅に着いた。駅は高架になって当時の面影はないが、裏に回れば大木が聳え、これが「点と線」唯一の生き証人である。
やや消化不良だったが、これから太宰府天満宮に行こうと思う。太宰府へは西鉄電車が通じていたので、ちょうどよい。
ところが、券売機上の路線図に太宰府の文字がない。
「太宰府の駅がありませんが」
私は駅員さんに問う。
「太宰府へは路線が通じてないんですよ」
「え! そうなんですか」
「貝塚で地下鉄に乗り換えていただかなければいけません。…九州は初めてですか」
「……」
九州に30回近くも訪れている私に対してずいぶん失礼な物言いだが、反論もできない。
ともあれ私はSuicaで入場し、貝塚行きに乗った。一旦改札を抜け、乗客の流れにそって歩くと、すぐ先が地下鉄箱崎線だった。ここもSuicaが利いてスイスイである。14時40分のに乗り、14時53分、天神着。
ここは地下なので地上に上らねばならないが、キンキラの衣装を着たオバチャンたちがいる。言うまでもなく博多どんたくへの出場者だが、その服装に違和を感じないのは、これが町ぐるみのイベントだからだ。
いまの時間は明治通りで大パレードをやっているが、この雨では見る気がしない。それに、パレード観戦はあすの楽しみだ。
西鉄天神大牟田線の急行(追加料金なし)に乗り、西鉄二日市で最後の乗り換え。15時21分発の太宰府線に乗り、26分、終点の太宰府に着いた。
太宰府天満宮は学問の神様、菅原道真をお祀りしているが、学問に関係なく、お参りする人はお参りする。空は相変わらずの小雨だが、やっぱり観光客が多い。年間700万人も訪れる名所は、天候など関係ないのだ。
すぐ右手が参道になっている。道の両側は土産物屋が並んでおり、梅ヶ枝餅を売っていた。太宰府天満宮と梅ヶ枝餅はセットだから、これはあとで食す。
楼門をくぐると、手水舎があった。最近はテレビのマナー番組で紹介されたりして、手水を利用する参拝客が多くなってきた。けっこう手順が複雑だが、みんな合っているようである。
その先に、朱色の橋があった。この手の橋は絶好の観光ゾーンで、みな橋の頂点で、下の池などをカメラに収めている。
その先を右折すると、立派な本殿が見えてきた。お賽銭を投じたいが、参拝者が列を作っているので、これはパスする。私はそこまで信心深くないのである。その代わり御朱印をいただく。けっこう同好の士がいるのに驚いた。
おみくじを引く。「こいみくじ」といい、緑色なのが珍しい。今度は第十三番で、中吉だった。大吉なら財布に入れるが、中吉では納めるしかない。その納め所は鯉の形をしていた。

帰りに梅ヶ枝餅を1ヶ買うが、うむ、安定感のある味である。
これで一通りの観光を終えたが、ちょっと去りがたい感じだ。
参道と駅を結ぶ反対側にも商店街があったので、お邪魔する。こちらにも梅ヶ枝餅が売っていたが、観光客は少ない。需要があるのかと思いきや、こちらは高校の通学路だった。高校生がおもな客だろうか。
何となく小腹が空いたので、洋食屋に入る。オムライスを頼んだが、失敗だったかもしれない。
時刻は午後5時を過ぎたが、もはや天神に戻るしかない。太宰府→西鉄二日市と、さっきの電車を逆戻りする。
西鉄福岡(天神)行きの電車は空いていたが、途中でアジア系外国人が大挙して乗ってきた。彼女らもどんたくに参加するのだろう。
17時50分、西鉄福岡着。地下街をぶらぶらすると、うどんを食べさせる店があった。ただちょっと、晩飯には早い気がする。
地上に出ると、演舞場があった。若い女性がハワイアン系の踊りをやっていたので、引き込まれるように見物する。ステージには「岩田屋三越演舞台」と書かれてあった。
それが終わると、ちびっ子諸君のダンスだ。この演舞台はダンスステージのようだ。若さがはじけて素晴らしいと思う。
しばらくすると町中に、かわいい制服を着た女子が現れた。幟には「QunQun」と書いてある。おお! 彼女らは部活系アイドル、キュンキュンではないか!
(20日につづく)
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