一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

G.W.九州旅行2015・8

2015-05-23 09:46:53 | 旅行記・G.W.編
みんなは「博多どんたく」を踊っている。福岡親善大使はバラケて踊っていて、同好のカメラマンが、彼女らに向けてシャッターを切っている。私も合いの手を入れながら、ミスが来ると写真を撮った。
「博多どんたく」が終わると、今度は「カッチリ節」。先の曲と合わせて、この2つは博多どんたくのテーマソングといってよい。
それが終わると、親善大使の6人が何となく集合した。ここは絶好のシャッターチャンスだ。が、こういうとき一歩先に出られないのが私の甘いところ。ちょっと遠くからの撮影となり、あまりいい写真が撮れなかった。この積極性のなさが、私の人生全般を表している。
「ここでお待ちかね! 恒例!ソフトバンクホークスの試合経過です」
男性司会者(茅野正昌アナの声ではなかった、と思う)の放送が聞こえた。私はホークスは好きだが、ソフトバンクは腹の底から嫌いである。が、郷に入れば郷に従わなければならない。
「博多に来たら、皆さんホークスファンです。これは条例で決まっています」
放送氏も、私の気持ちを汲んだような言葉を発する。「きょうはすぐそこ、ヤフオクドームで千葉ロッテマリーンズと、試合中です。現在4回まで終わって、3対0で…」
ここで一拍置く。「ホークスが勝っております!」
会場は拍手の嵐。私も手を叩かざるを得なかった。
一息ついた後は、再び「博多どんたく」。現在のそれは7番まであるから、踊りごたえがある。私もリズムに合わせて手を叩く。
ステージ下の踊りの輪は、大変なことになっている。福岡市民の大半が、どこかの会場で踊っているのではあるまいか。

















踊りが終わると、お偉方3氏による、祝いめでたとなる。このとき、旧親善大使のひとりの目に、光るものがあった。彼女のイベントも、これが最後なのか。いまはなき「さっぽろ雪まつり」のフィナーレを彷彿とさせ、私も目頭が熱くなった。
祝いめでたが終わり、最後は「手一本」。
「よーぉ」シャン、シャン
「まひとつ」シャン、シャン
「祝(いお)うて三度」シャ、シャン、シャン!
私はこの手順がいまだに覚えられず、今年も最後の一本を打ち損ねた。ともあれこれで、今年の博多どんたくも無事に閉幕した。…えっ? あの…親善大使のミニ撮影会みたいなのはないの?
親善大使の6名もみんなに何か言いたそうだったのに、スタッフの指示によって、ステージ袖に帰されてしまった。
祭り振興会も、この辺の詰めが甘いよなと思う。もう少し感動を与えてくれてもいいのに…。
でもまあ、今年のどんたくも楽しめた。また来年も来られればいいと思う。

さて、博多最後の晩飯である。がその前に、携帯用シャンプーを調達しなければならない。少しでも荷物を軽くしようと家に置いてきたのが失敗で、ネットカフェのシャワーには、シャンプーが付いていなかったのだ。今夜もきのうのネットカフェを利用するつもりなので、この購入は絶対である。
私は100円ショップに入り、シャンプーその他を買う。が、合計324円のはずが、レジで540円と言われた。そのシャンプーがひとつで324円だったわけだが、こっちは全品108円だと思っているから、ダマされた気分だ。
容器を見たら「300円」の表示が付いている。たが私は納得できなかったので会計を拒否。購入キャンセルということで、店を出た。
さて、今度こそ晩飯である。デパートの地下街に、昨年も入ったうどん屋があった。ここのうどんは美味しいのだが、もう少しボリュームのあるものを食べたい。逡巡している間にも客はどんどん入り、席が埋まっていく。何となく入りそびれて、私は再び地上に出た。
きょう泊まる予定のサイバック福岡天神店の近くに、「大阪王将」があったので、入ってみる。ここは「餃子の王将」と親戚関係にあると聞いたことがあるが、味はどうなのだろう。
中華そば(510円)と餃子(240円)を頼む。連日のラーメンは芸がないが、一人旅なので、誰に後ろ指をさされることもない。
中華そばはアッサリ系の味付け。餃子は安心の味で、どちらも毎日食べられる感じ。カウンターの壁がガラス張りになっているのがヘンだったが、まずまず満足した。
コンビニでミニシャンプーを買い、サイバックに入店する。昨年は博多どんたくの後に鹿児島まで高速バスで向かい、午前1時すぎにネットカフェに転がり込んだものだった。とても中年のオッサンが採る行程ではなく、あんなハードなことはしたくない。
福岡天神店は幸いにも空きがあり、きょうは広めのフラットブースをあてられた。横になっても足が壁に当たらないので、気にせず眠れるということである。
PCでは再びエロビデオを鑑賞し、忍耐力を鍛える。狭いながらも楽しい我が家だった。

翌5日(火・祝)。主目的の博多どんたく観光が終わって、6日までの2日間は、完全フリーである。宿も決まってないので、どこへ行こうが何の支障もない。ただ、鹿児島県吹上浜の「砂の祭典」の前売り券は買っているので、そこへ向かう必要はある。ただこれも、展開によっては、見送っても構わないと思っている。
きょうは、熊本県の玉名と植木を訪れようと思う。おととい鹿児島本線に乗ったとき、車内の路線図に、これらの駅名を見つけた。
玉名は将棋の「玉」と名人の「名」が入っており、将棋好きなら一度は訪れたい聖地に思える。
また植木は、私がファンである心理学者、植木理恵さんと同じ名前なので、興味を惹かれた。調べてみるとどちらも温泉が湧いており、これを味わおうと思う。
サイバックを出るが、今朝は松屋には寄らない。私は西鉄福岡(天神)で、大牟田までの切符を買う(1,020円)。「SUN Qパス」「旅名人きっぷ」も3日間の利用なので、これから買っても元は取れない計算である。だからもう、ふつうに切符を買うよりない。ただ、3日はけっこう電車に乗ったので、もしフリー乗車券を買うんだったら「旅名人」のほうだったかと思う。
09時ちょうど発の特急(追加料金なし)に乗る。車内はほどよい混み具合で、私は立っていく。外はきょうも晴天で、ありがたい。
西鉄柳川が近づいてきた。と、車内アナウンスがあった。
「次の柳川では、大勢の市民の方が駅の周辺で、皆様のお越しを歓迎しております」
?? 外を注目していると、柳川駅に沿った左右の道路で、老若男女がポンポンなどの飾りを振り、私たちを歓迎してくれていた。以前、鹿児島県の指宿で、市役所の人がお昼休みに似たようなことをやっているのをテレビで観たことがあるが、こちらはそれよりスケールが大きい。いずれにしても、旅人にはうれしいサービスである。
柳川といえば落ち着いた街並みと川下りが有名である。若松屋のせいろむしも久しぶりに味わってみたい。どの道きょうは、何にも縛られていない。ちょっと下車してみようか…と思うが、私は大牟田までの切符を買ってしまっている。西鉄福岡から西鉄柳川までいくらかかるか知らないが、多めに乗車賃を払うことになるのではないか…。
降りるか、降りないか。電車は西鉄柳川に着き、ドアが開いた。
「○△高校の吹奏楽部の皆さんが、これから演奏を始めます」
車内アナウンスは、さらに追い打ちをかける。あああ、どうする!?
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする