いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

グッドなテーマを、グッド・テイストでお伝えします。

オバマ新大統領の誕生へ。

2009-01-23 23:16:51 | Weblog



民族の純粋性を語る若者がテレビ画面に出ていた。
かれら(オバマさんのことらしい)は自分のいるべき場所に戻れば
いいんだと言う。ネオナチの団体名がスーパーで入っていた。
アメリカでのことだ。

しかし、この多国籍性を感じさせる新しい大統領の誕生の前では、
彼らの主張も色褪せて見えた。
米国内の黒人比率は10%台で、もうしばらくするとなんと
白人のパーセントが1位の席を譲るのではないかという。
この新しい国・アメリカはまさに人種の坩堝である。
リンカーン大統領の奴隷廃止、マーチン・ルーサー・キング牧師の
アフリカ系アメリカ人の公民権運動の活動と、そう常に、
黒人の存在を意識してきた。

しかし、オバマ大統領は黒人だが、奴隷の系譜ではない。
キング牧師の夢は、実現されてしまった。
ちょっとあっけなく、違う次元でだ。
ハワイで生まれ、インドネシアで一時暮らし、お父さんはケニア
出身である。母は白人。

ヨーロッパは地続きであり、民族対立とリアルな同化がある。
民族浄化の発想は起こりえる。
ここに誕生したオバマ大統領には、新しい角度からの視線を感じ
させる。
人種の総合性とでもいった未知の視点である。

リンカーン記念堂の前でキング牧師は有名な“I Have a Dream”
(私には夢がある)で始まる演説をした。
オバマ大統領は就任演説を2009年1月20日にした。
なにか新しい予感を感じざるを得ない。






“グリーゼ581c”に人類はいるのか

2009-01-23 07:33:36 | Weblog



太陽系外地球型惑星「グリーゼ581c」は、チリにある欧州南天天文台
(ESO、12カ国の共同研究機関)のスイス・フランス・ポルトガルの研究
グループによって発見され、2007年4月25日に発表された。

地球型惑星(固体惑星)は、質量・体積ともに小さいため、太陽系以外の
恒星系に存在していても、発見するのは木星型惑星(巨大ガス惑星)に比
べてきわめて難しかった。しかし観測技術の発達から、2005年にはア
メリカの探査チームが地球から15光年離れた赤色矮星(わいせい)グリ
ーゼ876において、地球質量6~7倍の地球型惑星とみられるグリーゼ
876dを発見。さらに同年、重力レンズを用いた観測により約2万光年先の
距離に、地球質量5倍程度の惑星OGLE-2005-BLG-390Lbの存在を報告した。
2007年には、地球から20光年離れた赤色矮星グリーゼ581に地球
質量の5倍(グリーゼ581c)と8倍(グリーゼ581d)の惑星を発見した
(惑星数は2008年現在3個発見されている)。

これらは「スーパーアース(巨大地球型惑星)」と呼ばれ、太陽系の地球
型惑星と比較するとやや質量は大きいが、これまでに見つかった太陽系外
惑星の中で「最も地球に似た惑星」と考えられる。平均温度は0~40度
で、生命の誕生に不可欠な液体の水が存在できる。表面は地球のように岩
や海で覆われているとみられるという。この惑星(グリーゼ581c)は、直
径は地球の1.5倍、重さは5倍ほどで、これまでに見つかった太陽系外
惑星で最も小さい。太陽より小さな恒星(赤色矮星グリーゼ581)を、13
日間の周期で回っている。

欧州南天天文台の観測チームは「将来の太陽系外の生命探査で、最も重要
な探査対象になる」としていた。しかし、発見時は、ハビタブルゾーン内
の軌道を持つ可能性が高く、生命が存在する事が可能な表面温度(推定0~
40 ℃)を持つ岩石型の惑星(地球型惑星)と期待されていたが、2007
年12月にドイツとフランスの研究グループが独立に発表した2つの論文
によると、ハビタブルゾーンの外側を公転していることが判明した。 その
後2008年には、仮にこの惑星の表面が75%以上の(H2Oの)雲に覆わ
れているならば、表面には液体の水が存在できる、とする論文が発表され
た。
[ハビタブルゾーン(HZ: habitable zone)とは、宇宙の中で生命が誕生す
るのに適した環境となる天文学上の領域。日本語では「生命居住可能領域」
と呼ばれる。この領域の惑星や衛星は居住候補として優れており、そのた
め地球外生命が存在する有望な候補である]

しかし、この星を直接観測することは困難であり、現在の無人探査機では
10万年以上の期間が必要になってしまう。 現在の技術で実現可能と思
われる最も速い核融合パルス推進技術をもってしても、光の速さの約10
%の加速では、到達まで最低でも200年以上の時間が必要だという。
あぁ、あ。







[GOOD・4(パート・3)]就任演説から

2009-01-21 23:30:59 | Weblog


写真での速報をとりあえず2つ載せました。

21日の夕刊には詳細な内容が掲載されています。
「新たな責任の時代」という題字が載っています。
CHANGE・変革、Yes We can・われわれにはできる、そんなキャッチフレーズは
ありませんでした。地に足のついた内容だった、とも聞きますが、困難な現状
認識と責任の自覚を促すものでした。

NHKのクローズアップ現代が面白い分析をしています。

「オバマ大統領は2年間の選挙戦で初めてIT・インターネット時術をシステ
ムとして駆使した政治家だったようだ。「草の根ネットワーク」と呼ばれるシ
ステムで組織された人々は1300万人と言われる。それは「1300万人の
親衛隊」とも言われるとか。NHKのいくつかの取材では30代、40代の地
域の若者が多く、「コミュニティ・オーガナイザー」と呼ばれる仕事・もちろ
んボランティアであるが、それを彼らが担っている。彼らにはわたしたちが選
んだ、創り上げたんだという意識が強いという。多くの彼らが宣誓式のナショ
ナル・モールに駆けつけた。実感したい、共感したいという思いからだ。
インターネットを通して、若い世代を掘り起こし、そのボランティアから無関
心層の掘り起こしにも成功した。
大統領就任直後にホワイトハウスのインターネットが一新された。大統領はこ
の1300万人のネットワークを有効に活用していくという。これもオバマ流
のひとつだそうである」







[GOOD・3]チェスリー・サレンバーガー機長のグッドジョブ。

2009-01-18 21:34:54 | Weblog


グッドをもっと素晴らしく言う言葉がわからないので、普通の賛辞に
なってしまったかも知れない。
Chesley Sullenberger/チェスリー・サレンバーガー機長(57)はか
くして、1月15日の緊急着水で「ハドソン川のヒーロー」となった。

高高度での巡航中や着陸直前を想定したエンジンを止めての訓練は多
いが、離陸直後に突然推力を失うケースは珍しく対応はほとんどその
経験に委ねられることとなる。発生時点から、緊急着陸の場所を判断
し、その場所での着陸技術に専念し、着地と同時に避難行動に全力を
集中する。さらに、発生時点から乗客に対してのコミュニケーション
力も問われる。管制官との交信記録に、「パニックもヒステリーもな
かった」そうである。推進力を失い、グライダーのように滑空させな
がら操縦桿が生きていれば、機首を下げて飛行を持続する。着水は、
進入角度を誤ればコンクリートの大地への墜落と同様に機体が破壊さ
れる。滑らかな進入角度を保ち、着水直前に機首を上げる。きわめて
ナイーブな操作が要求される。機は時速200キロ前後で着水した。

「ソフトな着水でほとんどダメージを受けていない。緊急着水として
パーフェクト・完璧だ」「プロの仕事だ」「機長は本当に素晴らしい仕
事をした」と当局者と乗客の声。
「機長の対応は見事だ」はニューヨーク市マイケル・ブルームバーグ
市長のコメント。「ハドソン川の英雄」はメディアの称賛だ。
乗員乗客155人全員の救出。不時着後、機長は2回にわたり機内を見
回り、全員の脱出と無事を確認したそうである。これは市長のコメン
トによるそうである。






[GOOD・2]1月14日放送日本テレビ特別番組『東大落城』は、センター試験の3日前だった。

2009-01-18 05:16:37 | Weblog


この番組のあと、他チャンネルの成人の日テーマの番組で「終戦の日」
を答えられない新成人を見る。さらに、17日の午前中、NHKで
「安田講堂落城~“あの日”から40年 学生たちのその後~」とのア
ーカイブス番組の中に、秋田明大、今井澄、最首 悟、山本義隆氏らの
姿、当時と現在(アーカイブスだから、少し前だが)を見ることになる。

14日(水)放送の日テレの宣伝文句は以下である。
「日本史サスペンス劇場特別企画”東大落城” 戦後最大の攻防36時間
…衝撃の完全ドラマ化 武装した学生400人が安田講堂を乗っ取った…
生中継…視聴率44%学生vs機動隊の壮絶戦 爆発!炎上!催涙ガス今
明かす40年目の真実…女たちのバリケード」。
番組は、佐々淳行(当時、 総合警備本部幕僚長〔現場指揮担当)、警
視庁警備部警備第一課長〕の目線で語られる。ま、致し方ないだろう。
客観的か、体制側かしか難しいと思う。
問題は何でこの時期なのかだが、東大安田講堂事件は1969年(昭和44年)
1月18日、19日に起こっていて、「この影響で、この年の東京大学の入学
試験は中止され、次年度の入学者は0人となった」となっていることだが。
サイトにはこんなコメントが載っていた。「今の大学生がこのドラマを
見ても時代劇を見るのとそうは変わらないのかもしれない…」と。

17日の説明文はこうだ。
「安田講堂落城~“あの日”から40年 学生たちのその後~」
「1969年の1月18日と19日、東大闘争の中で安田講堂に立てこもった全共
闘と機動隊の間で激しい攻防が繰り広げられた。当時の学生たちはこの
40年をどのように生きてきたのだろうか? NHKに残された一本の番組
「おとこ東大どこへ行く~10年目の東大全共闘~」で取材した若者たち
のその後を通して「あの日、東大で何があったのか」「何のために立て
こもったのか」「彼らは今に何を残しているのか」、見つめていく」。

14日と17日に事前の関連性はもとよりないだろうが、NHKは推移
を承知しての実施だと思う。この2つをご覧の人は少ないだろう、まし
て若い人たちは少数派であろうが。





「ジャーナリズムに戻ることはないね」レイオフされた記者がつぶやく。

2009-01-16 02:47:57 | Weblog



 ソファーに深く座り込んだジェイソン・ロバーズ、きつく遠くを
見つめている。隣に浅く座っているのはロバート・レッドフォード、
グラスには濃いお酒。しばし無言でいる。ダスティ・フォフマンが
グラスを3つ持って歩いてくる。周りに大きな声で笑いかけて、グ
ラスを持ち直す。フェイ・ダナウェイが振り向く。エドモンド・オ
ブライエンがグラスを大きく上げる。

 11月初め、ロサンゼルス郊外に、十数人の地元ジャーナリスト
が集まった。今回の金融危機で突然レイオフに直面したロサンゼル
ス・タイムズ紙の記者や編集者を励まし、別れを惜しむための“送
別会”だった。 レイオフされたのは、長年にわたって編集に従事し
たベテランが中心。交わされる言葉のはしばしに、突然言い渡され
た解雇に対する戸惑いと悔しさがにじんだ。

同紙を傘下に持つトリビューン社は昨年、シカゴの不動産王サム・
ゼル氏に買収された。参加者からは「経営陣は新聞ビジネスを理解
していない」など辛辣な意見も聞かれたが、結局のところ、現在の
苦境をもたらしたのは「インターネットの影響に尽きる」との分析
がほとんどだった。

これは産経新聞2008年11月18日付けのロサンゼルス=松尾理也氏の
記事である。メディア変化の最前線のワン・シーンだ。

 金融危機表面化以降、米活字メディアが軒並みレイオフの嵐にさ
らされている。新聞業界では次々にレイオフが明らかになっている。
新聞だけではない。週刊誌タイムやスポーツ・イラストレーテッ
ドなどを発行するタイム社は100人に上る自発的退職者を募集。
タイム社発行の雑誌として自らもレイオフに無縁ではないフォーチ
ュン誌は、「活字メディアが死に絶えることはない」と強調しつつ
も、「今起きていることは、鉄道の旅がジェット機による空の旅に
置き換わったような変化だ」と論評している。

 「レイオフされた後、多くはPR会社など報道以外の分野に去っ
ていく。ジャーナリストとしての職場そのものが縮小しており、同
業他社に移るという選択肢はほとんどない」。 インターネットに押
されるここ数年の流れに急激な景気低迷が重なった形で、将来の状
況好転につながる材料がなかなか見つからないだけに、去っていく
記者や編集者からは「もうジャーナリズムの世界に戻ることはない
だろう」との悲観的な声も多く聞かれる。

 と続く。派遣村との現実的なイメージ落差がありすぎだろう。
インターネット上にこのシーンを載せるのはジョークにもなってい
ないか。





通常型潜水艦が問題らしい。

2009-01-14 07:20:22 | Weblog



昨年(2008年)9月14日、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が
高知沖、もとより日本領海内で「潜水艦の潜望鏡らしきもの」を発見す
る。しかし、1時間43分後に見失った。クジラの可能性もあるが、潜
水艦だとすると珍しいミスであった。海上自衛隊の対潜能力は、各国海
軍から世界一とみられてきたからだ。知ってましたか。

「あたご」の遭遇海域は探知の難所であった。潮と潮のぶつかる潮流の
交差点であり、水深1000メートルの深海で、海中の温度差が複雑なのだ
そうだ。ソナーの音波は深度・水温・塩分濃度・潮流・海底地形などで
屈折角、伝播速度が違ってくる。潜水艦はこうした条件を把握し、どこ
で待機し、攻撃し、どう逃げるかの判断のために、こうしたデータ蓄積
をする必要がある。冷戦中、ソ連の戦略型原子力潜水艦は別として、攻
撃型潜水艦の監視・駆逐任務は日本周辺ではあるがその相当部分を米海
軍は海上自衛隊に任せていた。海自には全盛期のソ連潜水艦と互角に対
峙してきたノウハウが蓄積されてきたのだ。

2006年10月26日、沖縄沖の米空母群に中国海軍の通常型潜水艦が魚雷発
射可能な8キロまで接近、急浮上したという。米軍の対潜能力の低下は
明らかである。日本周辺に中国潜水艦が出没するのは、台湾有事の際、
予想される米空母戦闘群と支援の海自の迎撃のために調査しているわけ
だ。東シナ海の浅い海での潜水艦探知はアクティブソナーの音波が乱反
射して極めて難しく、中国海軍には事前調査不可避の海域なのである。

こうした通常型潜水艦の、駆逐艦等の敵艦船に対する優位性が拡がり始
めている。AIP(Air-Independent Propulsion、非大気依存推進)型
潜水艦の導入である(海自では2009年に就航予定)。潜航時間や敵艦を
やり過ごすための海底鎮座時間が延び、潜航速度が向上しているのだ。
かつて、原子力が採用されたのは「非大気依存」に対する決め手として
であった。しかし、米ソ間の核弾頭対抗競争が終焉した現在では自らに
使用不可能な聖域を持つものとなってしまっている。

海上自衛隊初のAIP潜水艦、1番艦・そうりゅう(8116号艦)(平成16年
度計画。平成17年3月31日起工、平成19年12月5日進水、平成21年3月竣
工予定、建造:三菱重工業神戸造船所)。そうりゅう型は計画段階では
改おやしお型と呼ばれていたが、性能面では従来艦と比較して飛躍的に
向上している。水中排水量4,200tは通常動力潜水艦としては世界最大級
である。AIP潜水艦としては、既にスウェーデンのゴトランド級潜水艦、
ドイツの212A型潜水艦などが就役しているが、何れも水中排水量2,000t
に満たない小型艦であり、本型は排水量にしてそれらの2倍以上に及ぶ、
世界初の大型のAIP潜水艦となる。

艦名は、旧帝国海軍の航空母艦「蒼龍」と同じく、蒼い龍を指す。海上
自衛隊は「海象(海の自然現象)と水中動物の名」を潜水艦の命名基準
としていたが、2007年11月5日付けで行われた命名付与基準の改正で
「瑞祥動物(縁起の良い動物)の名」が使用できることとなり、「そう
りゅう」の命名はこれに基づいている。従来から、「しお」の海象名を
使い果たした場合は「りゅう」を採用することが検討されていたが、実
際には海上自衛隊の潜水艦は最大でも十数隻で、「しお」を使い果たす
ことがなく、これまで「りゅう」の出番はなかったとされている。潜水
艦に動物の名を与えることは、かつてのアメリカ海軍に習ったものとも
いわれている。アメリカ海軍やイギリス海軍では、旧戦艦の名称を持つ
潜水艦が存在するが、これは戦略ミサイル原潜や次世代攻撃型原潜が戦
艦に代わる地位を占めるとみなされたためで、通常動力潜水艦での例は
ない。

ここに、かつての亡霊が復活することになる。