宮崎駿監督の最新作は、『 風立ちぬ 』だそうです。
サブコピーがこうです。
『 堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。 生きねば。』です。
ヴィジュアルは、“零戦”だし、“堀越二郎”さんですから、
飛行機好きの宮崎さんが、ついに“零戦”に到ったのかと思ったのですが、
『風立ちぬ』堀辰雄さんが、どうもわからない。
公開は、7月20日だったか。
この8日、鈴木敏夫プロデューサー氏が、PRでテレビに出て、紹介の
最後におっしゃるコピーが、また困った。
鈴木Pは、なんとおっしゃったか。
「これは 宮崎駿の遺言 です」
だってさ。
ますます、わからん。 ですよ。
鈴木Pの本、たしか以前紹介した記憶がありますが、
鈴木さん、宮さん、高畑さん、徳間さんまで、わかったような
気になっていました。
宮さんは、あと2本は作るんじゃないかな(?)。そんなことじゃなかったかな。
ま、いいか、7月を待とう。
番組では、いくつかのエピソードを鈴木さんが紹介されていました。
これは、宮さんの場合だと思いますが、シナリオが最後までないこと、出来ていないことです。
これは、ホントに単なる秘密というより、クリエーティブの秘密なんじゃないかな。
わたくしが好きなエピソードをご紹介します。
トトロの制作途上で、鈴木さんが宮さんに言います。
こんないい子(サツキちゃん)は、大人になったら不良になりますよ。
お母さんのいない時を完璧にこなすサツキに疑問を呈したのです。
宮さんが答えます。わたしがそうだったと。
しかし、しばらくしてサツキちゃんがおばあちゃんの前で泣き出すカットに
変わっていたそうです。
「これで、サツキは不良にならないよね」 と宮さん。
メイちゃんが見ていたんですねぇ。
もうひとつ。
「崖の上のポニョ」は、2008年7月19日の公開でした。
宮崎駿監督の作品としては2004年の『ハウルの動く城』以来4年ぶり、
原作・脚本・監督のすべてを担当するのは2001年公開の『千と千尋の神隠し』以来7年ぶりの作品です。
海沿いの街を舞台に、「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳の少年・宗介の物語で、
CGを使わない手描きにこだわった作品と聞きます。
東日本大震災が2011年3月11日(金)に発生しました。
08年の公開から、3年弱の出来事です。
ここに不幸な遭遇があったように思われてなりません。
海というもののイメージが大きく、リアルに変化してしまったと思うからです。
08年から、ことし7月公開の最新作はちょうど5年目。
さまざまな想いがありますが。