右端の赤い衣装が三浦さんらしい。
最高齢登頂者ではありますが、“80歳の挑戦”とはしませんでした。
帰還の話がすごい。まさに命がけであったことを、高齢の冒険家(?)は話していました。
オーバーでもなく、そのままを、むしろ淡々と話された。生還の話です。
空気が三分の一、気温-18度。デス・ゾーン、死の世界だったと話している。
8848㍍、世界でもっとも高いその地点=エベレストの頂上は、そんな場所だったという。
1時間ほど滞在したその地点で30分以上も酸素マスクをはずしていたのが、三浦さんの
不覚だったようです。
降りようとしたら、足がゴムのようにフニャフニャだったと。
8500㍍にキャンプをつくっていなかったら、どうなっていたかわからなかった、
と話す。結局、ベースキャンプ(5300m)までヘリコプターを使って移動した。
エベレストはもう、こりごりです。3回目のトライだけど、もう、こりごりです。
そう繰り返していました。
イモトが挑戦を考えているというが大丈夫なんだろうか。ベースキャンプから頂上へのルート
は世界の登山家(?)で渋滞しているとも聞いたが!? そんな時代なのか!?
1回目: 2003年5月22日、世界最高峰のエベレストに世界最高齢(ギネスブックに掲載)と
なる70歳7か月での登頂を果たす。同時に二男・豪太との日本人初の親子同時登頂も遂げた。
2回目: 2008年5月26日、75歳(世界歴代2位)でエベレストに登頂を果たす。
その前日に76歳で登頂を果たしたとされるネパール人男性ミン・バハドゥール・シェルチャン
の記録については、年齢を実証する書類、また登頂成功を証明する書類が存在しないことから
認定されず、ギネスブックには三浦が最高齢登頂者として認定された。
これに対してシェルチャン側が書類を揃え、再度、申請を行い、2009年11月23日にシェルチャン
に認定証が授与された。
3回目: 2013年5月23日、今回再々登頂。80歳。
シェルチャンさんは、81歳で登頂を試みるが途中で胸痛が出現し、5月28日断念して下山した。
三浦さんのたいへんに興味深い、すごいところがここです:
54歳で南アメリカ大陸最高峰アコンカグアからの滑降を成功させたことにより、世界七大陸最高峰
全峰からの滑降を成功させた。しかしその後目標を失い、不摂生な生活を送った挙句、身長164 cm
に対し体重85 kg超、血圧は200近くまで上がり、不整脈まで出る不健康な状態となってしまう。
しかし、99歳にしてなおモンブラン氷河の滑降という挑戦を続ける実父や、オリンピックに出場した
次男の豪太らを見て改心、65歳の時に、5年後の70歳でエベレスト登頂を果たすという目標を立て、
外出時には常に両足に重りを付け20 kg近いリュックを常に背負うというトレーニングを再開、(略)
つまり、”65歳の挑戦”だったわけですね。
「年寄りの半日仕事」なんていう、三浦さんの発言もありましたが、
この全体のメッセージはすごい、と思う。