名 称:円正寺古墳群(えんしょうじこふんぐん)
別 名:こまがた1号・2号・3号墳
墳 形:帆立貝式前方後円墳’(1号墳)・円墳(2・3号墳)
規 模:全長30m(1号墳)
築 造:古墳時代後期(6世紀前半)
出土品:-
指 定:滑川町指定史跡(名称:円正寺古墳群 昭和57年(1982)3月20日指定)
所在地:埼玉県比企郡滑川町土塩・福田
森林公園滑川乗馬学校の近くに円正寺古墳群があると言うので訪ねてみました。
いつもの如く付近までは辿り着けたものの、今ひとつ場所が分らず、今回も付近の方に親切に教え
て頂き無事に現地を行けましたが、結果は・・・
円正寺古墳群はこの森の中にあります。右側に堤が見えますが「阿弥陀沼」です。
この小道を進み、阿弥陀沼の前あたりを左折して少し行くと朱色の鳥居が右手に見えます。
鳥居の左側に説明板が設置されています
説明板の前の庚申塔には「元文」の文字が読み取れます。
元文年間は1736~1740年で今から約280年前、江戸時代中期で8代徳川吉宗の時代です。
「円正寺古墳群」説明板
このままでも読めますので転記は省きます。
鳥居がある(神社)場所にある古墳群の名称が「円正寺」ですのでちょっと奇異に感じるかも知れ
ません。
この円正寺と言うのは寺名ではなく、滑川町大字福田の中の小字名のひとつ、つまり地名なのです。
遠い昔に円正寺という寺があって村名→字名になったのかまでは分りませんが。
社名は分りませんが祠があります。
祠の背後が盛り上がっています。こまがた1号墳の後円部でしょうか?
石が僅かながら顔を出しています
これが説明板の中にある 〈石室に使用されたと思われる凝灰石が露出し〉 の凝灰石か?
歩いてきた森の中の道を戻り、祠の背後に回り込みましたが、訪問した時期も悪かったのですが、
こんな状態でですから墳丘もはっきりしませんし、破壊が進み旧状を留めないという2・3号墳の
痕跡どころではありません。円正寺古墳群に行ったという事実だけで今回も満足しましょう。
おまけ画像です。鳥居の斜め前の路端にあった『如意輪観音』
宝暦十二年十一月二十二日とあります 1762年で10代徳川家治の時代のものですね
足の下に「土塩村」と印刻されています
ということは、このころ土塩村があった(今は滑川町の大字の一つ)
散策日:令和2年(2020)6月16日(火)