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AKB48の旅

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The Season for the Two of Us

2017年01月23日 | AKB
年末年始の録画を少しずつ消化してるんだけど、おおざっぱな感想としては、例年の如く「指原無双」かな。

そんな中、気になったというか、それってそうなの?だったのが、BSプレミアム1月15日放送のJ-MELO「第10回J-MELOアワード」で紹介された「二人セゾン」の英語表記が"The Season for the Two of Us"だったこと。NHKサイドなり番組サイドなりが勝手に英訳したなんてことはないと思いたいし、秋元氏サイドの了解を取ってるものと理解した上で以下、話を進める。

何を今更、日本語と英語の違いとかは自明とは思うけど、誇張して表現するなら、日本語が曖昧でめんどくさくて複雑なのに対して、英語は明晰で自由でシンプルということになる。まあそう表現すると日本語はダメで英語アゲみたいに聞こえるかも知れないけど、そういうことではなくて、日本語はハイコンテクストであるのに対して、英語は相対的にローコンテクストということでもある。

結果、「二人セゾン」という題名は極めて多様な解釈を許容するけど、"The Season for the Two of Us"だとその意味するところは狭い範囲に限られることになる。強いて直訳してみるなら「二人の(ための)(特定の)季節」あたり。実際の歌詞に当てはめてみるとこの解釈で良いことが分かるけど、その背後で、多くのコンテクストが抜け落ちてしまい、意味するところは痩せ衰えてしまうことにもなる。

つまりは「二人の季節」でも「二人シーズン」でも「ふたりセゾン」でもない、「二人セゾン」だということ。「二人」が漢字表記ということで、ここに意味のウェイトが置かれてること、「セゾン」が音の響きで選ばれたんだろうと同時に、フランス語ということで、雰囲気おしゃれ感をまぶしたんだろう、そしてより抽象化、記号化されてるんだろうことが窺える。