AKB48の旅

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すべては夢のために

2012年11月24日 | AKB
"NO FLOWER WITHOUT RAIN"の11月23日版トレーラーは高橋さんフィーチャー版で、締めの言葉が「すべては夢のために」になってた。高橋さんはよくこの「夢」という言葉を使うけど、その言葉が指し示すものとは何だろう。

かつて具体的に語っていた、ソロの歌手になるという「夢」は、最高の舞台での派手な演出付きでデビューが確約されたことで、叶ってしまったと言えそう。もちろんプロである以上売れなければいけないんだけど、これもまったく心配ないんじゃないか。というか、逆に高橋さんのソロの売れ方で、AKBファンのいろんな実態があぶり出されそうなんで、そういう視点からも期待してたりする。

けれども秋元康から、後継者を育てない限り卒業させない旨を言い渡されたり、自身、AKBの中で「夢」を叶えたい旨を語ったり、ご本人はそう思っていないかもしれないけれど、その「夢」には既にして具体的なカタチがないんじゃないだろうか。

前田さんの「夢」はかねてから公言していた「女優」だし、確かに「夢」へ向かっての挑戦は続いてるように見える。けれども同時に、東京ドームで語っていたように、前田さんの背中にはAKBの未来が背負わされている。いや、前田さん自らが背負ってる。それはもはや「夢」というよりは、使命と呼ぶべきものだろう。

AKBが前田さん、高橋さんの二人をコアに形成されたこと、その組織化過程が自己組織化だったことを以前に論じたけど、自己組織化組織の必然として自己目的化があるわけで、AKBつまりは前田さん、高橋さんの「夢」は自己目的化、つまりはAKBの存続に収斂して行ったんじゃないかと思う。

すべてはAKBの存続のために・・・。