AKB48の旅

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再びさっしー

2012年11月22日 | AKB
メンバーをどう呼ぶか。本ブログ内での変遷を見ても我ながら興味深いんだけど、さっし-だけは一貫してさっしー。他のメンバーは名前を覚えたての頃こそニックネームだったけど、ハイコンテクストに馴染んだ頃から、これも一貫して姓(名)+敬称に変わった。けっこう自然にそうなったんだけど、理由はシンプルで、深く知るにつれて、畏れ多くてニックネームでは呼べなくなったから。みんなすごい。心から尊敬する。

おっとそう言えばJRのことをうっかり失念してた。こちらは例外というか、上位メンバーが同姓という例がこれまではこの二人だけだったのと、JRという呼び方がニックネームではなくて記号として機能してると考えるので、こちらはJRを使い続けることに、なんとなく、たぶんなってた。

でもさっしーは明らかなニックネームのさっしーのまま。現状、指原さんと呼ぶ気は全くない。これが我ながらに面白いなあ。なんだろうね、この妙に近い感じ。距離感のない感じ。その才能にはつくずく感心するけど、尊敬とかの気持ちはさらさらない。高橋さんとかは本当に見上げる感じだけど、さっしーは傍らにいる感じと言うか。

以前にさっしーを評したときにも指摘はしておいたけど、なんだろう、このあらゆる「距離」という次元を無化する能力。AKBを超えてHKTとなり、「指祭り」ではアイドル界の垣根も無化する。さらには一流芸能人(と言って良いと思う)であるさっしーなのに、近所のちょっとだけきれいな子みたいな感触。それが連続体として何の矛盾も齟齬もなく存在してる。

それがAKBムーブメントそのものを体現してるあり方、リアルとバーチャルの連続体に寄り添うことに順応した、適応した「初めて」の存在というのがとりあえずの結論だったけど、実はもう一歩踏み込んだ評価が可能かもしれない。

以下さっしーぐぐたす11月21日0時41分引用

録画したテラスハウスみてたらハタチに。
メンバーから続々とメールがきて泣ける。
そういえばとおもい、洗濯機をみたら、二日前の洗濯ものが乾燥されずにずっと洗濯機のなかに。異臭。泣ける。
ハタチ最初の仕事は、洗濯機の排水フィルターの掃除。

はたちもがんばります。

以上引用

ちょうど良いサンプルが投稿されてた。これって典型的なさっしーにしか書けない文章だと思う。テラスハウスはリアルドラマとはいえ、まさにバーチャルな世界だけど、出演してるのは親友。メンバーからのメールはリアルだけど、存在帯域としてはバーチャル。二日目の洗濯物はリアルど真ん中。二つのリアルは「泣き」つながり。でもってここまでが受動的なのに対して、アウトプットは排水フィルターの掃除。で締めというかベースラインを刻んでるのがハタチ。

存在様式の違うもの同士、誇張表現を使うなら水と油を、しかも思いっきり複数混ぜてる。なのに話が鮮やかにまとまって、何とも言えないおもしろさが醸し出されてる。言ってみればパスタソースの乳化みたいなものか。この才能を、以前はさんまさんを引き合いに出して説明してみたけど、さんまさんですらそれは「才能」の範疇を超えないのではないか。

さっしーは「才能」ではなくて人間存在として乳化してる。へんてこな表現だけど、そういうことなんじゃないか。