場所:エストニア ヴァルガ 68204 Jaama puiestee
保存車両:Su251-98
(2018年7月18日訪問)
エストニア南部の街、ヴァルガに保存されている車両です。ヴァルガ駅から150m程西側にあります。
ヴァルガは街の中にエストニアとラトビアの国境線が通っていますが、この機関車が置かれている場所はエストニア側です。
軸配置2-6-2(1C1)のテンダー式蒸気機関車です。軌間1520mmの広軌の機関車ですので、小型機に見えますが巨大な動輪を持ちます。
テンダー側面にはエストニア語で「1889~1999 ヴァルガ~プスコフ鉄道110年」と書かれています(プスコフは現在のロシア領にあります)。
日本のC58と同じ軸配置の中型機ですが、C58とは比べ物にならないほど巨大です。従輪の大きさが目をひきます。
案内板には、ヴァルガ~プスコフ鉄道110周年に関する内容がエストニア語、ラトビア語、英語で書かれています。機関車は110周年を記念して保存されているようです。
機関車そのものの解説はほとんどありませんが、1949年にロシアで製造されたそうです。
場所:エストニア タパ Ambla maantee3 タパ駅
保存車両:L-1361
(2017年7月9日訪問)
エストニア国鉄のタパ駅構内で保存されている車両です。現役の島式ホームの上で展示されています。
1950年にソ連(ロシア)のブリャンスクで設計され、ボイラーはサンクトペテルブルク近郊のコルピノで製造されたそうです。
エストニアでは、タパ~タルトゥ~ヴァルガ間で貨物列車の牽引を行っていたようです。
タリン駅で保存されているL-2317とほぼ同形態かと思われます。同じく2-10-0(1E・デカポッド)の軸配置を持つ貨物用機関車です。
テンダーの1カ所にのみ銘板が残されています。No.1031とありますが、製造番号なのでしょうか。
2018年7月18日 現存を確認
場所:エストニア タリン市Toompuiestee37 タリン駅
保存車両:L-2317
(2017年7月9日訪問)
エストニアの首都タリン、タリン駅の駅前で保存されている車両です。
1953(昭和28)年に製作されたとされる蒸気機関車です。おそらくソ連で作られたと思われます。
軸配置2-10-0(1E・デカポッド)で、動輪を5個備える貨物用機関車です。
ロシアもエストニアも軌間1520mmの広軌ですので、5動輪でありながら動輪直径は1.5m程もあります。加えてボイラー位置がとても高く、車両そのものも日本の車両とは比べ物にならない程巨大です。
奥に見えるオレンジ色の車両は、現役の鉄道車両です。
動輪やランボードを赤く塗るのはドイツのSLと同じですが、共産国らしい武骨なスタイルです。
晩年は列車牽引ではなく据え置きボイラー代用で家屋の暖房用に使われたらしいです(家屋というのが、鉄道関係の官舎なのか一般住宅なのかは不明)。
屋根は無いですが比較的きれいな姿を保っています。窓ガラスの破壊や落書き等も無く、良い状態で保存されています。
2018年7月18日 現存を確認