幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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底なしの湖

2014-06-14 21:31:25 | Weblog

いそがなければ

いそがなければ

白鳥が浮かび

太陽がキラキラ反射してる

あの底なしの湖に

眩しい光を浴びに

行かなければなりません

だから

ここにいてはいけないと

考えています

ここにいてはいけない

ここにいてはいけないのです

でも

あなたが一緒でなければ

あなたが一緒でなければ

湖から白鳥は去り

太陽は分厚い雲に隠れてしまい

僕はたった一人で

飛び込まなければならないのです

あの真っ暗で冷たく

永遠に深い

底なしの湖に




















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